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「でにをは」別口入力・三属性の変換による日本語入力 - ペンタクラスタキーボードのコンセプト解説

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キーボードの配列・機能の説明はこちらです。
お知らせや補足事項なども表示してあります。

Shiftキーの使いどころ

2016-10-13 | かな84キー+記号キーがある事の利便性
JIS X 0213(符号化文字集合)やそれ以前から規格化されている特殊なかなは普段あまり見かけるものではなく使用場面も限定されてくるかとは思いますが、ペンタクラスタキーボードであまり有効に使えていないかなタイプ時の[Shift]キー同時押しに適用されればニッチな需要にも対応できると思います。

半濁点付きのか行(か゚き゚く゚け゚こ゚)(鼻濁音)        ※クラスタキー「が行」+Shift
半濁点付きのカ行(カ゚キ゚ク゚ケ゚コ゚)(鼻濁音)        ※クラスタキー「が行」+Shift
ひらがなの(ゔ)                         ※クラスタキー「う」+Shift
小書きのか・け(ゕゖ・ヵヶ)                  ※クラスタキー「かけ」+Shift
濁点付きのワ行(ヷヸヹヺ)                  ※クラスタキー「わゐゑを」+Shift
アイヌ語仮名(セ゚ツ゚ト゚)                     ※クラスタキー「ぜづど」+Shift
アイヌ語小書き(ㇰㇱㇲㇳㇴㇵㇶㇷㇷ゚ㇸㇹㇺㇻㇼㇽㇾㇿ)    ※クラスタキー・各かな+Shift

問題はgooブログで投稿したときに文字化け・エラーになるかどうかが心配ですが…

余談ですがMacのことえりではアイヌ語入力に対応していましたがそれにとってかわったOS X Yosemiteでの日本語インプットメソッドにおいては日本語とは別の独立した設定で使うことができます。
最近ではマンガ大賞2016を受賞したアイヌ描写満載のマンガ作品『ゴールデンカムイ』でもアイヌ語の特殊表記が多用されており、作品談義をするうえでは避けて通れないトピックであると言えます。
こんなところでしょうか。


※この記事には補足事項を記した追記があります。リンクを示しますのでご参照ください。
特殊かな文字入力の記事の追記とアイヌ語入力周辺補足事項(1)
特殊かな文字入力の記事の追記とアイヌ語入力周辺補足事項(2)



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「を」「わ」「ヴ」盤面辺縁部のかな

2016-08-02 | かな84キー+記号キーがある事の利便性

*図 をわヴと小ぁぃぅぇぉのキーの押下方向


盤面左上部には各種記号(主に括弧)を構成するクラスタキーが並んでいますが、各キーに「を」、「わ」、「ヴ」それぞれ一つづつかな文字が混ざっています。
それらはそれぞれオ段、ア段、ウ段を含んでおり押下方向がバラバラです。それに伴って括弧記号のペアも入り乱れた配置になっております。これはキートップ面に適切に表示・刻印を施してガイダンスし、ユーザーに慣れてもらうしかありません。
入り乱れた配置といっても「を」「わ」「ヴ」の押下位置をはさんで相対し()や<>などの記号を関連するような位置関係に配置はしてあるので全くの不規則な配置というわけではないのですが…ちょっと注意が必要ですね。
これらの配置の意図は「を」「わ」「ヴ」のもつ母音の押下方向に忠実に配置することを優先したためであります。他のかなが母音に見合う押下方向を持っているのに「を」「わ」「ヴ」だけが統一感のない浮いた指示方向だと不合理であるとの考えによるものです。

注目点としてはヴァヴィヴェヴォとして使われることの多いヴのキーは盤面左に、それにつながる小文字のァィェォは盤面右側に配置してリズミカルに打鍵できるようになっていることです。

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「ゐゑを」はわ行の音-今まで気づかなかった

2016-07-22 | かな84キー+記号キーがある事の利便性
ヱビスビールのつづりがyebisu beerだったのでてっきりユィイェ…y行の音だとついこの間まで誤解していました。正しくはわ行の音だとのことで…盲点でした。
なんでも日本語をはじめて外国人がローマ字表記したときに当時のポルトガル人宣教師が発音を聞いたところ「え」を「YE」と表記したことの名残りでこの表記が残っていたためだそうです。(サッポロビール株式会社のウェブサイトより)
今でも円はYENと表記しますからね。現代では、ほぼ「え」と同じ発音だそうです。

ここでちょっとやっかいなのが、「ゐ」や「ゑ」はペンタクラスタキーボードの配置ではやゐゆゑよのところにあるということです。これではや行と誤解されてしまいます。
しかしよく見てください。他のクラスタキーではあ行、だ行…などと「行」付けで表記してあるのにやゐゆゑよのところでは「行」とされておらず個別にやゐゆゑよ5音が配置してあります。
つまり、あくまでも「行」扱いではないので独立した5文字が並んでいるに過ぎない…と解釈することができます。ちょっと無理やりな気もするんですが、こうすると収まりがいいんです。
わゐヴゑを…と5文字を組にする手も、なくはないんですが、記号類(括弧のペア)をうまくバラけさせるのにはやゐゆゑよの塊を決めてしまった方がレイアウト的にも都合が良いと考えました。
よってこの議論はしばらく宙に浮いたままとしたいと思います。異論はあると思いますが、他に解説したいことが沢山あるので…。

さて、話をわ行のかなに戻します。
現代でも歴史的仮名遣を使う例がちょこちょこ見かけられますが、前段を踏まえてわ行の仮名ということで「よゐこ」をyowikoで出そうとするとヨウィコになるしヱヴァンゲリヲンも学習前はウェヴァンゲリオンとでてきますしIMEの登録単語としてはあまり一般的ではないようです。
とはいうものの使用頻度は少ないですがゐゑには1キーづつ割り当てた方が理に適っていると思います。いちいち「い」「え」から変換していては手間がかかりますので…。
ついでに重要なことですが「を」も格助詞としてではなく単語構成要素としての「を」を別入力できるようにしないと文節区切り判定に悪影響を及ぼすのでこちらも用意しなければなりません。
でないと古語「をかし」やジャムの「アヲハタ」、広く使われている「ヲタク」などもまっさらな単語として使用できないことになるので、不都合が生じてしまいます。

ちなみにどんな学習をさせたのかはわかりませんが、私の使用しているIMEで「いえをたく」と入力したらきちんと「家ヲタク」と変換されました。なんにせよ区切り判別にどの程度影響があるのかは不明ですが、「を」が文法的意味をもたないプレーンな文字として入力できるのであればそれに越したことはありません。

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かなキー84種 促音・拗音・撥音・長音等キーも個別にある。連続入力も可能、つながり方もさまざま

2016-07-20 | かな84キー+記号キーがある事の利便性
ローマ字入力では「っ」を連続で打つのは結構面倒であります。
かな入力でも「ゃゅょ」はシフトキーを押しながらでないと入力できないようになっています。
ローマ字入力早見表を見ないとわからないようなややこしいつづりの文字もいくつかあります。
かゆい所に手が届くようなちょっとひねった入力はペンタクラスタキーボードの得意とするところです。
まずは例を挙げていく方が早いと思うので、以下に挙げておきます。


うっうー・大した奴ェ・ガャなどの表現
全っっっっっ然知らない街を歩いてみたものの
デュプロマシー・セレンディピティ・ドゥーチェ・トゥールーズ・フュージョン
ふぅーじこちゅわぁーんのアメェイズィーンッなキャットウォークにメメタァッしたり
ジューシィーなモッツァレラチーズにシェリー酒
モーツァルトのコンツェルトもバッツィリ
クォーク・クァンタム・グェン・グァム島・イェール・ケツァルコァトル
ハウドゥユゥドゥ・ウォンバット
ごっつぁんです


[注]この記事は拗音の定義にいささか正確ではない認識にもとづいて書かれた記事です。
補足・訂正事項を記載した追記があります。下のリンクからご参照ください。
拗音の正確な定義


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液晶部での記号入力と通常のキーでの記号入力との守備範囲の微妙な違い

2016-07-16 | かな84キー+記号キーがある事の利便性
ペンタクラスタキーボードではクラスタキー(五角形のキー)にいくつかの記号があり、盤面中央のタッチ液晶部にも(詳しいキー配列は未定だが)記号が入ります。
これらは多少重複していても利便性のために構わず配置する予定ですが、大まかな住み分けとしてはクラスタキー部の記号は各種の括弧()[]{}「」“”と日本語の文においてよく使われる約物(、。・!?)が配置してあるのがポイントです。
中には括弧として使用するのは不適切とされる不等号(<>)も括弧のあるゾーンに配置してあり誤解を招くかもしれませんが、等号(=)も付近に配置してあるいるのでちょっとこじつけ気味ですがご容赦願いたいと思います。
それと括弧と約物の他には日常表記的によく使われる$\%&=@/_:;なども左側クラスタキー部に配置しました。これらは今後の検討で変更するかも知れませんが暫定的にこれを標準とさせていただきます。
これらクラスタキーでの記号入力は通常の日本語文章の表記には対応できると思いますが残念ながらパスワードやURL等の入力には向いておりません。ご不便をおかけしてしまいますが#'^~|などの記号はタッチ液晶部から入力していただく形になります。
また、これらの記号類のデフォルトの入力では半角にするか全角にするかは未定ですが、基本的にはタッチ液晶からの入力は一律半角で、クラスタキーからの入力はIMEの学習による優先順位順にユーザーが変換候補を選べる方式にするとよいと思います。一応半角/全角キーがあるのでそこで第一候補の切り替えができるようにはしてあります。
最後に特筆すべきこととしては、テンキー部にある記号+-*/.とともに×(積・かける・ペケ)を採り上げたことであります。[注1]×記号は日本語においてよく使われる場面が多く対戦カードや番組名・作品名・商品名で広く浸透している記号なので表記・入力の利便性のためにまず上位に検討すべき記号として採用されるに至りました。
ここではタッチ液晶部のことやテンキー部からの記号入力などの話題は別カテゴリーで詳しく触れることにして主にクラスタキー部での記号入力に主眼を置いて説明させて頂きました。
やはり通常使用する記号類などもかなキーなどと同じく同列に入力できた方が余計な引っ掛かりがなくスムーズに入力できることがお分かりいただけると思います。


※追記  補足事項 [注1]
「×」のキーはその後の検討により下部でにをはキーに配置変更となりました。
その場所にはかわりに「~」を配置することになりました。ご承知ください。
記事→テンキー部・NUM LOCKのあったところに「~」を配置する

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