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「でにをは」別口入力・三属性の変換による日本語入力 - ペンタクラスタキーボードのコンセプト解説

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本屋のお取り寄せを街の拠点で代行して、webショッピングサイトも利益度外視で触媒役に徹しサーチの役に立つ

2025-02-07 | やぼ屋とヨモギと天秤棒行商


ペンタクラスタキーボードデバイスの販売網はネット販売でなく実店舗を重視しているので
(ユーザー登録時にマイナンバーカードの本人確認が必要)を想定しています。
そこで業務が煩雑になると思うので
全国に窓口店舗となる「やぼ屋」を展開して他の付随する事業について夢を膨らませていきたいと思っています。
やぼ屋の詳細はまだ決まっておりませんがそのとっかかりとなる
「町の書店の活性化につなげるペンタクラスタキーボード販売拠点との連携サービス」
についていろいろと思考実験していこうというのが今回の趣旨です。

この記事を作成するにあたりなかなか発展性もありそうで業務課題的にもビッグイシューでありますのでこれをきっかけに新カテゴリ
「やぼ屋とヨモギと天秤棒行商」
を新設して今後もいろいろ追求していきたいと思います。

まずアイデアの骨子に入る前にそもそも書店、書籍、本という商品の商売分析から見た特質について整理してみます。

【本という商品の特性】
▶リピート性がない:同じ商品を複数購入することがない
食料品のように生体活動に直結している反復活動ではなく、世帯買い、共同体買い、シェア買いもなく、あるいは贈答買いもレアケース

▶種粒的な商品:コモディティでなく種粒的な商品
趣味嗜好が細分化しすぎていて最大公約数的にピックアップして届けるという事ができない。零細書店が立ち行かないのはこの特性による

▶遍時性に乏しい:時間がたってから再び買うという事がない、一度きりの旬がある
書籍はしばしば特定の時代や流行に依存することが多い。古くなった本は売れ行きが鈍くなりやすく、新しい本が次々と登場するため、一定期間で価値が薄れてしまう。時がたつほど品ぞろえが重荷になる

▶販売利幅の小ささ:再販制度で守られてはいるものの、ネット書店や古本屋、フリマアプリなどとの競合が厳しい
それに加えモメンタム商品に頼らざるを得ず商品展開が「目の肥えたお客」向けになりがちで「商品知識に乏しい新参者のお客」に敬遠されやすい


これらを踏まえたうえで、ペンタクラスタキーボードの販売店「やぼ屋」とその近隣にある「町の本屋さん」のシナジーを生み出す驚異のビジネスモデルについて考察/提案していきたいと思います。


やぼ屋と町の本屋の連帯経営:

やぼ屋はペンタクラスタキーボードの販売だけだと遊休資源を浪費してもったいないので、地場の立地を生かして
地域コミュニティ活性や日常事のコミュニケーション御用聞きみたいなものを一手に引き受け、接触機会が多くなるような施策を講じていきます。
例えば防災グッズ(懐中電灯や非常食、簡易トイレ)の販売や防災・ゴミ出し・営業チラシ投かん情報・治安情報の共有の便宜や回覧板機能、
副業支援グッズの販売、買い物難民や介護・入退院ヘルプのための車手配地域ギグワークの仲介、
「売ります買います」「地域の催し物情報」「知識・経験・スキルを売買する地域スキルマーケット」の電子掲示板あるいは
やぼ屋店舗内のtear-off flyer(物理媒体キリトリ券)
などのサービス・便宜を提供していきます。

それらの一環として地域の文化基盤の保存・発展・活性化のために町の本屋さんとの協業を構想しています。
やぼ屋は町の本屋さんのお取り寄せ注文取次役を兼ねていて、店舗端末でwebショッピングサイトも協力し自社で本が売れなくとも検索の窓口となってレビュアー乗り入れの受け皿としての機能も果たす。
というアイデアです。
ネットのECサイトにはやぼ屋専用のゲートウェイ仕様のUIページを特別に用意し、やぼ屋店舗とやぼ屋アプリを入れたスマホのユーザー認証情報を使って、
結局は街の本屋でお取り寄せ購入をするのだけれど書評のレビュー投稿は蔵書検索を提供してくれたECサイト側にちゃんと購買実績に基づいてレビューに貢献できる、という仕組みです。
そのECサイトは検索にタダ乗りされるわけですけれど、採算度外視で蔵書検索から地域書店への取り寄せ注文を仲介することによってレビューの弾数が増えるわけです。
それどころかそのECサイトはそれをきっかけに休眠会員の利用復活やロイヤリティー顧客の開拓にもつながります。
それならレビューが充実するしお互いWinWinだし「三方一両損」や「近江商人の売り手良し買い手良し世間良し」にもつながる画期的なビジネスモデルだと思います。

P陣営はやぼ屋近隣振興策として、新規の街の書店のプロデュースも手掛けていきます。ないなら作ってしまおうという開拓精神です。
これは異論もあるかもしれませんが、出店戦略が従来とは一線を画するもので展開していきます。
巷では書店の減少で苦しむご時世ですが、ぽつぽつと日本にも小規模零細ながらも店独自のユニークさを持った品ぞろえの「独立書店」がようやく盛り上がりを見せ始めています。
しかしながら時代に逆行するようですがP陣営の打つ手は、個性の変哲もない、マスプロダクションのような画一的な没個性型書店、金太郎飴みたいな最大公約数書店をパッケージ化して提供するという事を提案します。
条件はやぼ屋の近隣にあることと、坪数が従来より狭めであってもOKだという事です。参入障壁は少ないほうがいいでしょう。その代わり個性は出しづらくなりますが(^^;)

プロデュースする店舗形態は、次の5つのタイプに限定されます。

タイプA:カレント中心 - マンガ新刊、雑誌など新陳代謝の早いモノに加えて目の肥えた読書通の好むモメンタム話題作を揃える店舗
タイプB:コンサバ中心 - 名作文学/硬派ジャーナリズム/定番人文書がある店舗(ドグラマグラを扱う)
タイプC:ガチャえもんさんにインスパイアされた店舗(首都圏中学入試の国語問題の出典本中心)(ドグラマグラは扱わない)
タイプD:退かぬ媚びぬ省みぬflatteryな店舗(ヘイト本、スピリチュアル本、自己啓発本、金脈金策本)
タイプE:新規ではなく既存店舗にA~Dの旗幟を表明した拡張コーナーを組み入れたリニューアル店舗・シェア店舗

サブカルアニメ本、テック本、児童書、学習書、ホビー本、女子キラキラ本、ファッション本、芸能本はWeb書店のロングテールに負けてしまうのでモデル店は設定されていない、そもそも置かない

品ぞろえに不安がある、こんな割り切ったドライな販売手法は容認できない・・・抵抗感があるのは重々承知です。
これには意識変革が必要です。
まずやぼ屋で気軽にぽんぽんぽんぽん、取り寄せ注文をオーダーできるようにするスタイルを定着させることです。結果として本屋さん側へのオペレーション負担が軽減されます。
これにはやぼ屋店舗内でリラックスして店舗端末を操作できる、機器のレイアウトやスペースの確保や注文デバイスのシステム的な洗練や操作しやすいUI・スマホアプリとの連携など
前提条件として整った提供環境を構築していかなければならないなどクリアしなくてはならない問題が山積しているのですがまずは構想段階なのでビッグマウスでいきましょう。

やぼ屋連動型書店は単に時代錯誤的な物理販売だけに頼ったモデルなのかと思いきや、その実態は取次を通してネットと深く連動したハイブリッドモデルなのであります。
品ぞろえの貧弱さはネット取次を高速回転させることにより実際の品ぞろえ以上の在庫があるかのように"見せかける"商売なのです。
そのためにはやぼ屋に足繁く通ってもらう「来店頻度向上」「新鮮な地域情報の提供」が必要になってきます。ここが腕の見せ所です。

2000年代初頭、ブックオフのビジネスモデルがインパクトを持ったのは、商品の目利き、市場価値や希少性を細かく吟味するのではなく、標準化されたプロセスでスピーディーに判断し大幅な省力化を果たしたという事実に着目してみましょう。
「古本の目利きを不要にしたビジネスモデル」ブックオフは、古本の価値を専門的な目利きではなく、新しさや保存状態に基づいて判断するシンプルな基準を採用しました。この戦略により、査定プロセスを迅速化し、事業参入障壁を下げることに成功しました。
とあります。

やぼ屋連動型書店の出店戦略は、このエポックに触発されて今一度再評価し、画一化されたモデル店舗を採用することにより運営を効率化し参入障壁を緩和することを企図しています。
流通網の問題や、やぼ屋自体の商材についての個々の検討やベストミックスなどこればかりは実際にやってみないとわからないので可能性は未知数ですがなんとか商売として成立できるように検討・思考実験を繰り返していきたいと思います。

そしてここからが遅めの本題に入りますが、
やぼ屋が実現したい改革の一丁目一番地の本丸は、

「ロコ価格」/「ビジター価格」

の二重価格の商習慣の普及です。

やぼ屋は地域に根差したステーションを目指すということで地域社会に活路を見出していきます。
ペンタクラスタキーボードのエコシステムでは「広告の廃絶」を掲げていますから巨人企業や大資本の論理が通じにくいスフィアを整備することを使命としています。
広告がないので、殿様メリット戦略、採算度外視のキャッシュバックややみくもなクーポン配布のような大盤振る舞いを抑制し、悪しきデフレ要因を排除します。
それの意味するところはいろいろ思うところもありますが、まずは前提としてうれしいのは不特定多数にリーチさせる不快な
"お前らはこんなもんがきっと好きだろうな・決めつけ・マスリーチ・絨毯爆撃-広告戦略"
が使えなくなります。これだけでもめっけもんです。
そして相対的に人と人とのつながりが再び見直され、受身の情報シャワーから解放され、ここへ来て初めて地域社会の靭帯の価値が浮上するフェイズをようやく迎えることができます。

二重価格の適用される場面というのは、たとえばこんな感じでどうでしょうか>

地元の街中華でランチをしようとして店に入ると「えっ!?」と驚くようなお高いプライス、
…しかしそこは慣れたモノ、吾輩はこの町のやぼ屋で既にジモティー登録を済ませアプリ課金もしておりこの町の加盟店ではお得なロコ会員価格で買い物ができるのだ。
スマホでQRコードなりID提示なりすることで、近隣住人だけの特権、「ロコ価格」で優雅にランチをご馳走様。
この町の飲食店ではデフォルトの価格は「ビジター価格」に設定されていているのだから少々お高めになっていることで地元民を狙い撃ちでメリット還元できるという仕組み。

ロコ経済では食事やショッピングのような物理商材だけでなく、スキルマーケット商材や関係性商材などの「コト消費」「イミ消費」を奨励してそれすらも
やぼ屋端末で取次完結する商材についても同様に「ロコ価格」「ビジター価格」のダブルチャネルを模索していきます。
買い物ヘルプやスキルヘルプなどではネットでのどこの馬の骨かもわからない不特定人物に依頼するより、ロコ経済で限定的につながった信頼できる人に頼んだ方がよりリスクが少ないです。
クローズドな地元のやぼ屋圏内だけで開示するレピュテーション情報(人物の評判)の裏付けも提供してリピートご指名利用を促進しそれが提供側にとってもモチベーションや評価性の満足感につながります。
情報のような誰にでもどこにでも移転可能な価値を発想転換して、ふるまいを制御してクローズドなやぼ屋ソリューションで情報取得チャネルに地域格差をもたせるというのがミソです。
どこからか評判を聞きつけて、あそこの街のやぼ屋はいいぞ、わざわざ遠征してビジター価格でも情報買うぞ・・・ってなるようにするのが理想です。
そうしたらやぼ屋来店をきっかけに地元の評判の飲食店や商店などにも「ついで利用」で波及効果も期待できます。

二重価格はできれば書籍の販売でも実現したいです。
もちろん書籍には「再販売価格維持制度」(再販制度)があり定価での販売が定められていますが、
今この制度は時代の変化が目まぐるしくむしろ市場の実態にそぐわないのではないか?曲がり角に来ているという声も聞かれます。
返本率が高まるという問題もありますし台頭する電子書籍は再販制度対象外でありWeb上での値引きセールはもはや常識となっています。
物理書店が現状の今のまま手をこまねいているわけにはいきません。
再販制度の趣旨は出版多様性を確保し文化を保護する事、価格競争による廉売を抑制する事などの崇高な理念がありますが
ロコ経済による二重価格は、廉売につながる下振れの価格作用はせずにもっぱらプレミアムによる上値の探索なのですから経営している書店に悪影響を与えるものではありません。
どうか識者や業界関係者の方にはこういった新しい視点もあるんだと議論の材料にしていただいて、ようやく書店再興の動きの兆しも見え始めた近年の情勢にも新たな一石を投じていきたいです。

ただやぼ屋連動型書店と母屋のやぼ屋との間での実際のオペレーションについて、在庫問い合わせの情報共有が完全に同期できていないリスクなど、管理上の齟齬は容易に予見できます。
せっかく代理オーダーするのに実はリアル書店のほうに物理在庫が残っていたよ、徒労に終わってしまったね・・・なんてトホホなケースもありそうです。
ですから完全に管理運営をできないのは覚悟するにしても、没個性型店舗戦略のおかげもあってか在庫傾向をタイプ別にこれは在庫ない、これは多分あるなど画一化している分判断がつきやすそうであることは期待しております。
また、タイプ別に店舗展開することにより、ネット上の認知プロセスにおいて自分の街にはコンサバタイプの店舗がないから最寄りのコンサバ店舗はどこかな?みたいにすぐカテゴリ検索できるタグ利便性を援用できますし、
あそこの街には珍しくヘイト本を扱っている店舗がある!よしじゃあ遠征してここでビジター購入して応援しよう!聖帝サウザー様も大喜び!
なんていう消費行動も見られるかもしれません。


ここまできてそんな酔狂なお客ばかりではない、依然としてネット書店との競合は厳しく、のんきに楽観視しているだけじゃあないか?言うだけなら簡単だよ。
という反論もあるとは思いますが、せめてもの抵抗として最後に切り札を1つ投入してみたいと思います。

やぼ屋ではコト消費イミ消費をはじめとしたテキストで即時再現できるようなリテラル情報が日夜飛び交っています。
あるいはPエコシステムはもともとペンタクラスタキーボードというテキストいとなみをサポートするツールが出発点なのですから
ブログのネタに欲しいから、○○の観光地の写真を買い取りますよ、であるとか、コタツ記事専門の方にネタ分野においての識者ノート(整理された情報)をお持ちの方はいませんか?
などの問いかけであったりとか募集告知が集積しており日常のやぼ屋トレードで成約に至らなかった無数の依頼やニーズをその場限りで提供を終えてしまうのは実にもったいない話です。

そこでこういったやぼ屋のトレード実績データを、
「月刊 やぼ屋白書 @あさひが丘支店 2025年2月号」
として販売してしまえばいいのです。
もちろんプライバシーにかかわることであるとかセンシティブな依頼情報などは適切に処置して情報の信頼性は担保していきます。
そしてやぼ屋利用者のユーザーの方にも事前に承諾をとった上で現実的な運用方針を示しながら、経済合理性を探っていきます。

これに関してはデジタル書籍化は頑なに拒んであくまでも紙媒体として発行し、その専売権を「やぼ屋連動型書店」に委ねます。
ユーザーは自分が利用した分以外のわが地域の人はどんな案件を買っているのだろう?面白そうな募集はないかな?このギグワークの相場はどれくらい?近隣ショップの開店情報やセール情報が知りたい
などなど地域情報は有益かつ新鮮な情報の宝庫です。わざわざ書店へ行ってでも購入したいと思う人は少なくないと思います。
定期的に継続購入する人もいるでしょうし、市場調査をしたい組織やアカデミアなどからの調査資料買いもあるかと思います。
そしてもちろん、外部から出向いて購入する蒐集家の方にしましても、「ビジター価格」で販売してその町の商圏規模以上に収益を見込めることが可能です。

このシステムによりやぼ屋連動型書店は強力な目玉商品を手に入れたことになります。
ネット書店とも競合せず、独自の商材でかつ継続性もあります。
街の規模ややぼ屋商圏のユーザー数などによってどの範囲までデータを拾っていけば良いのか、適切なPICK指針基準などその町その町によっていろいろ編集労力もあるかとは思いますが
これらは本当に未踏の領域でもしかしたらPエコシステムはプランBでじつはもっと包括的な戦略を練っているのだ・・・というような大局観で動いている野心的な企業にとっても
ノウハウ蓄積のために初期段階で一枚噛んでおいて実績を積んでいくというのもわりと悪くない選択肢なのではないでしょうか?
私はもっとビッグ・ビジネスの話がしたいです。
繰り返し言うようですがペンタクラスタキーボードのPエコシステムの要諦は
「広告の廃絶」です。
このブレイクスルーを突破しないと、今まで埋もれていた地域社会・ロコ経済の活性化は望めません。

街の本屋さんの苦境にかこつけて今こうして持論を押し付けているのではありません。
もともとはやぼ屋の着想を温めているうちに韓国の独立書店の過去記事を書いたこともあり書店業界の動向は頭の隅でずっと気になっているところでした。
本屋のお取り寄せを街の拠点で代行して、webショッピングサイトも利益度外視で触媒役に徹しサーチの役に立つ
ーー発想ひとつで、今まで弱点だと思っていたことが、むしろ強みに化けることもあるんじゃないか?
問いの数だけ、組み合わせは無限にある。
私はペンタクラスタキーボードと町の本屋という異質の組み合わせを試して、自分にできることをやったまでです。
ロコ経済については今後も可能性を追求して日常生活の中からわずかでもヒントを汲み取っていけるように
ベースの思考活動を常駐プロセスさせていきたいと思います。
活路を見出していきたいです。

ご精読、ありがとうございました。


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