P突堤2

「でにをは」別口入力・三属性の変換による日本語入力 - ペンタクラスタキーボードのコンセプト解説

特殊かな文字入力の記事の追記とアイヌ語入力周辺補足事項(2)

2017-10-11 | かな84キー+記号キーがある事の利便性
先程の記事ではアイヌ語の背景について駆け足で触れる程度でしたがアイヌ文化理解の助けとなるような文献・資料などが今回の記事作成中に出会いましたのでその一部ではありますが紹介したいと思います。
現在継承の危機に瀕している状況も認識しつつ、日本とも関係の深い豊かなアイヌ文化とともに、興味を惹かれたビジターさんにも情報を提供していけたらいいなと思います。


☆アイヌ文化に関する専門的な内容をわかりやすく親しみやすいかたちで紹介した小冊子『ポン カンピソㇱ』(文字通り小冊子という意味)が公開されていましたのでリンクしたいと思います。
北海道博物館サイト内のアイヌ文化を学びたい方へ…のページで小冊子のpdfがダウンロードできます。
アイヌ文化を学びたい方へ | 学ぶ | 北海道博物館
言語から、生活全般・食・信仰についてなど豊富で色鮮やかな資料となっています。

☆日本の言語学者であり早稲田大学名誉教授もされていた田村すず子氏が記した『アイヌ語沙流方言辞典』の概略が掲載してある有用なページを見つけましたのでリンクしたいと思います。
アイヌ民族博物館のサイト内にあるアイヌ語アーカイブ…アイヌ語の基礎の項より
アイヌ民族博物館 アイヌ語アーカイブ
音韻から文法に至るまで詳細な解説が書かれています。


<その他の特殊記号やかななどについて>
アイヌ語の名詞や動詞には人称接辞がついて所有をあらわしたり活用変化したりします。この際、ローマ字表記のアイヌ語においては
ku=nukar「私は見る」のようにダブルハイフンでつなげた形の表記をとります。
これは外来語の人名のカタカナ表記で区切りに使われている用法のものと全く同じ文字・ダブルハイフン(゠)で
例としてジャン=ピエール・ポルナレフやキャサリン・ゼタ゠ジョーンズ、ワインバーグ゠サラム理論などの固有名称があります。
一般に使われている数学記号の等号(=)で代用されるケースも見かけますが、これとは別のものであり符号化文字集合JIS X 0213に加えられたれっきとした記述記号です。

こちらの記号についても、ペンタクラスタキーボード盤面左にある各種記号のクラスタキーの(=等号)を+シフトキーで変化させた形の入力で
(=ダブルハイフン)を表示させていけばよいかと思います。


その他のものとしては、演歌・民謡や方言の表記、マンガのセリフでの言い回しで使われる小書き文字の「ン」もJIS漢字コードには含まれておりませんが議論の対象になる類のものかと思います。


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