[の][の]代表変換、トランス音訓変換と立て続けに記事をUPしてきましたがこのあたりのトピックは結構ネタが出てきそうでもあり試行錯誤ももっと必要でありそうな見通しですので、独立したカテゴリとして整理していきたいと思います。
それに伴い、「ジャンル横断的な問題」カテゴリの記事をいくつかこちらに移動させることにしました。
さて、最近の記事では単漢字変換に関する新しい機能の提案をしてまいりましたが、
未知の複合語や略語、かな漢字混在の語などで初回でうまく変換できなさそうな語を変換していく上では従来、煩雑なステップを踏んで漢字を取捨編集してようやく目的の語を完成させていくスタイルでした。
一つ一つの構成漢字を何か手近にアクセスできそうな熟語・活用語などで打ち込んでその度に余計な送り仮名や不要部分を削って漢字構成をようやく成立させていくものでありこのもどかしい作業は漢字変換にはつきものと半ばあきらめていたものですが、
"聖域なき改革"が必要ということでとりあえず単漢字を積み上げていって目的の語を作っていってみようというアプローチで解決を図るというのが当カテゴリの一連の提案群であります。
細かいインターフェイスの詰めや対応できそうな語例とそうでない語例の違いなど検討が必要な論点はまだこれから練っていくところですが今後の説明解説のベースとなる大まかな定義を個々にまとめておきたいと思います。
以下、解説をご覧ください。
第一のアイデア:[の][の]代表変換 または 棚卸し変換
<「香薫」(こうくん)という漢字を出したい>
1.かおる[の][の]で変換すると「香る」ではなく送り仮名のない「香」が代表変換されて一文字目がタイプされる
2.くんぷう[の][の]で変換すると「薫風」のうち「薫」の字だけが代表変換されて二文字目がタイプされる
→「香薫」が完成
第二のアイデア:トランス音訓変換、またはパズルのピースをはめる変換
パターンA
1.「サ高住」(さこうじゅう)という語をタイプしたところだがちゃんと変換できる自信がない
2.新設の②キー(登録ワンタッチキー)を押してここまでの文字列に着目・捕捉動作をする(それと同時に単語登録プロセス開始)
3.捕捉した「さこうじゅう」を読みとしてちょっと二度手間だがそのうち漢字の部分である「高」「住」をあてはめていきたい
4.たかい[の][の]で「高」を出し「こう」の部分に当てはめていく(音-訓トランスマッチ)
5.すむ[の][の]で「住」を出し「じゅう」の部分に当てはめていく(音-訓トランスマッチ)
6.特にあて込みのなかった「さ」の部分はカタカナとみなされ「サ・高・住」の字の配列が決まる(Enterキーで決定)
7.「じゅう」まで使い切ったので読みの文字列はこれ以上ない、終端部分と認識して同時に
読み:(さこうじゅう)、単語:(サ高住)のデータが紐づけられて単語登録が終了
パターンB
1.「開催チュウ」(かいさいちゅう)という語をタイプしたがちゃんと変換できる自信がない
2.新設の②キー(登録ワンタッチキー)を押してここまでの文字列に着目・捕捉動作をする(それと同時に単語登録プロセス開始)
3.二度手間になるが「かいさい」の部分をもう一度「かいさい」でタイプする
4.[の][の]は使わず[通常変換]キーで「開催」を変換する(適宜変換候補を選択してEnterキーで決定)
5.残りの「ちゅう」を残したままで②(登録ワンタッチキー)を押す(読みあて込みは完了したとのサイン)
6.「ちゅう」は漢字でないことがわかるので「チュウ」に変換(デフォルトはカタカナと解釈)
7.すべての読み文字列が消化され②も押されたので以下のデータが格納され登録される
読み:(かいさいちゅう)、単語:(開催チュウ)
パターンC
1.「高エネ研」(こうえねけん)という語をタイプしたがちゃんと変換できる自信がない
2.新設の②キー(登録ワンタッチキー)を押してここまでの文字列に着目・捕捉動作をする(それと同時に単語登録プロセス開始)
3.捕捉した「こうえねけん」を読みとしてちょっと二度手間だがそのうち漢字の部分である「高」「研」をあてはめていきたい
4.たかい[の][の]で「高」を出し「こう」の部分に当てはめていく(音-訓トランスマッチ)
5.けんきゅう[の][の]で「研」を出し「けん」の部分に当てはめていく(代表変換)
6.特にあて込みのなかった「えね」の部分はカタカナとみなされ「高・エネ・研」の字の配列が決まる(Enterキーで決定)
7.「けん」まで使い切ったので読みの文字列はこれ以上ない、終端部分と認識して同時に
読み:(こうえねけん)、単語:(高エネ研)のデータが紐づけられて単語登録が終了
…以上の2点が単漢字変換の新提案アプローチ方法です。
「第一のアイデア:[の][の]代表変換 または 棚卸し変換」のほうは単語登録のプロセスはなく、その場限りの単漢字変換であり対応できる語は限られてきます。
漢字だけからなる複合語・略語には対応できるのですが「サ高住」のようなカナも交じった混成語への対応はできません。
それでもスノッブ漢字へのアクセスは容易になりますしあえて単語登録するのを避けたいユーザーはこちらの機能で単漢字変換をおこなうという選択として意味があります。
「第二のアイデア:トランス音訓変換、またはパズルのピースをはめる変換」はまだインターフェイスのイメージが固まってはいないのですが上記の手続きの流れで大体用を足せるであろうと考えています。
ポイントとなるのはあて込みのリード文字列がもうこれ以上ありませんよ、と示すために「閉じる動作」として再度②キーを押して登録作業の完了を伝達するという必須動作があることです。
「開催チュウ」のように読み後半部が漢字変換を必要としないカナ表記部分を残すのみ、という場合にはさらなる漢字変換の追加を受け付けないことを明示するために必要な動作です。
それ以外の「頭カナ」「語中カナ」のパターンは漢字充填が済み次第自動であて込みを閉じるとともに単語登録も済ませるという処理が手軽で流れに沿っていていいかと思います。
これらのインターフェイスはあくまで試案ですので今後の考察次第ではやり方を変えることもあるかもしれません。
とりあえずさまざまな表記の事例をひとつひとつ検討していって詳細を決めていきたいと思います。
あと、以前の記事中で懸案事項となっていた「焼肉 ばぁ場」の入力実現にはどうすればよいかという問題や「笑撃の事実」みたいな言葉遊びにも対応するにはどのようなインターフェイスにしていくのが良いのかについては今後このカテゴリで考察・提案していきたいかと思います。
それとここでやっと触れますが、「[Ø]活用」というカテゴリ文句も入っていますが、これはちょっと長めの複合語や、カナ先行部分のあるワードを代表変換のみで変換させたいときに区切り明示の便宜に役立つということで[Ø文字マーカー]の活躍する場面というのもこれらの変換と同時に伴ってくることもあると思いますので同じカテゴリに同居させてみました。
ひょっとしたら代表変換・トランス音訓変換に全く無関係で個別のトピックに言及するケースもあるかと思いますが、ちゃんぷる的にMIXしていってしまおうという方針に変わりはありません。
あとは登録ワンタッチキー・②キーと[通常変換]キーの連携組み立てに加えてこちらの[Ø]キーも入り混じった入力例についても個別に検討していければ良いなと思います。
たかが単漢字変換のためになぜこんなにややこしい仕組みをぶちあげていくのか、貴重なリソースについても決して馬鹿にならないほどの労力を注いででも実現したい裏付けはあるのか、疑問はおありかもしれませんが複合語・略語・未知語への対応手段として避けては通れない問題であると思いますのでどうぞお付き合いのほどよろしくお願いします。
まだ模索し始めたばかりで発展途上のアイデアですが、これは一大体系になり得るほどの未踏領域でありますので、手近な実例を地道に積み上げていっていきたいです。
それに伴い、「ジャンル横断的な問題」カテゴリの記事をいくつかこちらに移動させることにしました。
さて、最近の記事では単漢字変換に関する新しい機能の提案をしてまいりましたが、
未知の複合語や略語、かな漢字混在の語などで初回でうまく変換できなさそうな語を変換していく上では従来、煩雑なステップを踏んで漢字を取捨編集してようやく目的の語を完成させていくスタイルでした。
一つ一つの構成漢字を何か手近にアクセスできそうな熟語・活用語などで打ち込んでその度に余計な送り仮名や不要部分を削って漢字構成をようやく成立させていくものでありこのもどかしい作業は漢字変換にはつきものと半ばあきらめていたものですが、
"聖域なき改革"が必要ということでとりあえず単漢字を積み上げていって目的の語を作っていってみようというアプローチで解決を図るというのが当カテゴリの一連の提案群であります。
細かいインターフェイスの詰めや対応できそうな語例とそうでない語例の違いなど検討が必要な論点はまだこれから練っていくところですが今後の説明解説のベースとなる大まかな定義を個々にまとめておきたいと思います。
以下、解説をご覧ください。
第一のアイデア:[の][の]代表変換 または 棚卸し変換
<「香薫」(こうくん)という漢字を出したい>
1.かおる[の][の]で変換すると「香る」ではなく送り仮名のない「香」が代表変換されて一文字目がタイプされる
2.くんぷう[の][の]で変換すると「薫風」のうち「薫」の字だけが代表変換されて二文字目がタイプされる
→「香薫」が完成
第二のアイデア:トランス音訓変換、またはパズルのピースをはめる変換
パターンA
1.「サ高住」(さこうじゅう)という語をタイプしたところだがちゃんと変換できる自信がない
2.新設の②キー(登録ワンタッチキー)を押してここまでの文字列に着目・捕捉動作をする(それと同時に単語登録プロセス開始)
3.捕捉した「さこうじゅう」を読みとしてちょっと二度手間だがそのうち漢字の部分である「高」「住」をあてはめていきたい
4.たかい[の][の]で「高」を出し「こう」の部分に当てはめていく(音-訓トランスマッチ)
5.すむ[の][の]で「住」を出し「じゅう」の部分に当てはめていく(音-訓トランスマッチ)
6.特にあて込みのなかった「さ」の部分はカタカナとみなされ「サ・高・住」の字の配列が決まる(Enterキーで決定)
7.「じゅう」まで使い切ったので読みの文字列はこれ以上ない、終端部分と認識して同時に
読み:(さこうじゅう)、単語:(サ高住)のデータが紐づけられて単語登録が終了
パターンB
1.「開催チュウ」(かいさいちゅう)という語をタイプしたがちゃんと変換できる自信がない
2.新設の②キー(登録ワンタッチキー)を押してここまでの文字列に着目・捕捉動作をする(それと同時に単語登録プロセス開始)
3.二度手間になるが「かいさい」の部分をもう一度「かいさい」でタイプする
4.[の][の]は使わず[通常変換]キーで「開催」を変換する(適宜変換候補を選択してEnterキーで決定)
5.残りの「ちゅう」を残したままで②(登録ワンタッチキー)を押す(読みあて込みは完了したとのサイン)
6.「ちゅう」は漢字でないことがわかるので「チュウ」に変換(デフォルトはカタカナと解釈)
7.すべての読み文字列が消化され②も押されたので以下のデータが格納され登録される
読み:(かいさいちゅう)、単語:(開催チュウ)
パターンC
1.「高エネ研」(こうえねけん)という語をタイプしたがちゃんと変換できる自信がない
2.新設の②キー(登録ワンタッチキー)を押してここまでの文字列に着目・捕捉動作をする(それと同時に単語登録プロセス開始)
3.捕捉した「こうえねけん」を読みとしてちょっと二度手間だがそのうち漢字の部分である「高」「研」をあてはめていきたい
4.たかい[の][の]で「高」を出し「こう」の部分に当てはめていく(音-訓トランスマッチ)
5.けんきゅう[の][の]で「研」を出し「けん」の部分に当てはめていく(代表変換)
6.特にあて込みのなかった「えね」の部分はカタカナとみなされ「高・エネ・研」の字の配列が決まる(Enterキーで決定)
7.「けん」まで使い切ったので読みの文字列はこれ以上ない、終端部分と認識して同時に
読み:(こうえねけん)、単語:(高エネ研)のデータが紐づけられて単語登録が終了
…以上の2点が単漢字変換の新提案アプローチ方法です。
「第一のアイデア:[の][の]代表変換 または 棚卸し変換」のほうは単語登録のプロセスはなく、その場限りの単漢字変換であり対応できる語は限られてきます。
漢字だけからなる複合語・略語には対応できるのですが「サ高住」のようなカナも交じった混成語への対応はできません。
それでもスノッブ漢字へのアクセスは容易になりますしあえて単語登録するのを避けたいユーザーはこちらの機能で単漢字変換をおこなうという選択として意味があります。
「第二のアイデア:トランス音訓変換、またはパズルのピースをはめる変換」はまだインターフェイスのイメージが固まってはいないのですが上記の手続きの流れで大体用を足せるであろうと考えています。
ポイントとなるのはあて込みのリード文字列がもうこれ以上ありませんよ、と示すために「閉じる動作」として再度②キーを押して登録作業の完了を伝達するという必須動作があることです。
「開催チュウ」のように読み後半部が漢字変換を必要としないカナ表記部分を残すのみ、という場合にはさらなる漢字変換の追加を受け付けないことを明示するために必要な動作です。
それ以外の「頭カナ」「語中カナ」のパターンは漢字充填が済み次第自動であて込みを閉じるとともに単語登録も済ませるという処理が手軽で流れに沿っていていいかと思います。
これらのインターフェイスはあくまで試案ですので今後の考察次第ではやり方を変えることもあるかもしれません。
とりあえずさまざまな表記の事例をひとつひとつ検討していって詳細を決めていきたいと思います。
あと、以前の記事中で懸案事項となっていた「焼肉 ばぁ場」の入力実現にはどうすればよいかという問題や「笑撃の事実」みたいな言葉遊びにも対応するにはどのようなインターフェイスにしていくのが良いのかについては今後このカテゴリで考察・提案していきたいかと思います。
それとここでやっと触れますが、「[Ø]活用」というカテゴリ文句も入っていますが、これはちょっと長めの複合語や、カナ先行部分のあるワードを代表変換のみで変換させたいときに区切り明示の便宜に役立つということで[Ø文字マーカー]の活躍する場面というのもこれらの変換と同時に伴ってくることもあると思いますので同じカテゴリに同居させてみました。
ひょっとしたら代表変換・トランス音訓変換に全く無関係で個別のトピックに言及するケースもあるかと思いますが、ちゃんぷる的にMIXしていってしまおうという方針に変わりはありません。
あとは登録ワンタッチキー・②キーと[通常変換]キーの連携組み立てに加えてこちらの[Ø]キーも入り混じった入力例についても個別に検討していければ良いなと思います。
たかが単漢字変換のためになぜこんなにややこしい仕組みをぶちあげていくのか、貴重なリソースについても決して馬鹿にならないほどの労力を注いででも実現したい裏付けはあるのか、疑問はおありかもしれませんが複合語・略語・未知語への対応手段として避けては通れない問題であると思いますのでどうぞお付き合いのほどよろしくお願いします。
まだ模索し始めたばかりで発展途上のアイデアですが、これは一大体系になり得るほどの未踏領域でありますので、手近な実例を地道に積み上げていっていきたいです。