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ギブミい奴と言わないで!パリピくいっちゃいましょう♪

2021-10-19 | 形容詞研究

画像:狐面堂
https://www.komendou.com/さんよりお借りしました


メタルダンスナンバー"メギツネ"という曲を最近知りまして(by BABYMETAL)

《あ~ ヤマトナデシク 女は変わるの》

という歌詞にノックアウトされてしまいました…。ヤマトナデシクってなかなかフックがあるでしょう?
原形の「やまとなでしこ」を形容詞連用形の副詞的用法でスーパー魔改造を施して述語になだれ込ませるという高等テクニック。
単に形容詞の造語だけなら昨今いくらでも見かけますが、この語幹「ヤマトナデシ」に結ぶ活用語尾「ク」もよくよく考えてみれば改変前の「ヤマトナデシこ」という末尾カ行の音で見事に符合するという芸の細かさもうなるところであります。
作詞:中田カオス/RYU-METAL/FUJI-METALさんのエッジなところを攻めるセンスが光りますね。

こういう逸脱した日本語の使い方に対しては、けしからなくもない意見もおありでしょうが私個人としましては大いに楽しめばよいではないか、とむしろ拍手を贈りたくなります。
映画『メリー・ポピンズ』の劇中で歌われる楽曲のタイトル「supercalifragilisticexpialidocious」も辞書に載るほどの造語でありますし、
諸説あるものの「肩が凝る」という言いまわしを広めたのはかの文豪夏目漱石だったというのは広く知られているところであります。いい造語だってあるんですよ。

そんな偉大な先人の知的営為にささやかながらお目こぼしを頂いて、小生の愚案した造語形容詞を今回うかつにも開陳したい気持ちが沸々と湧いてきました。
それが今回の趣旨…ギブミい奴と言わないでパリピく行っちゃいましょうというわけであります。

形容詞と言いましてもただ闇雲に思いつきで垂れ流すのはさすがに気が引けますので自分の中にちょっとした制限をかけながらのうえで吟味をおこない
クソリプにありがちなとっ散らかした議論に陥らないように自戒しつつこじんまりとつなぎ結んでいきたいかと思います。

現代日本語で形容詞と言った場合、語尾は、-ai 、-ii 、-ui 、-oi であり、-eiで終わるものはないとされています。
ここで語幹iに注目してみると固有語で-iiになるものはせいぜい「大きい」「ひもじい」「親しい」「楽しい」くらいだけでありあとは「--しい」「--ばしい」「--ましい」「--わしい」「--たしい」「--ちい」などのような形容詞性接尾辞の派生から導かれるものが大半であります。
「--いい」にしましても小気味いいであるとかカッコいい、気持ちいいみたいに「良い」の連語形容詞という形を取ってもっぱら顕れるので純粋にオリジナル語幹で--iiになるものはほぼないと言ってもよいでしょう。
つまり形容詞造語全般の造語といたしましても見えない制限というものがあって、音韻的な暗黙の了解のもとに前述した--iiや--eiのケースは起こりにくく、穏便な造語となると語尾-ai-ui-oiになるのがどうやら順当なようであります。

今回はそれを逆手にとってレアケースの方の--iiや--eiのケースの語幹をもつ風変わりな造語を皆さんにご紹介したいと思います。
日本語の乱れはげふんげふん、ここは一息飲み込んでいただきまして読む気が進まないかもしれませんが宴会の余興だと思ってどうかお気楽な気持ちでご覧になって下さい。以下に列挙します。

【--iiや--eiで終わるレアケースの造語形容詞いろいろ】

夏休みボケい、抜け駆けい、浅知恵い、後知恵い、生け贄い、オーボエい、さまたげい、紅蓮華い、切れ端い、赤だしい、危ない橋い、イラチい、
筑前煮い、ティンパニい、不気味の谷い、SN比い、黄金比い、特売日い、生あくびい、ゴロツキい、アンチい、えっちい、
拒否い、ニキビい、ワナビい、パリピい、アニキい、吹雪い、エノキい、マタギい、ケロッピい、ハグい、パリティい、
スリーデぃい、カモミールティい、ボリューミい、クリーミい、リメンバーミい、フォローミーい、トラストミーい、ギブミい


…もしあなたのお眼鏡に適うステキな形容詞が見つかりましたら、SNSやブログで気軽に発信してみてください。
…それを見た方が気分を害されるかどうかまではフォローできませんけれどね。笑って許せる方限定です!

 


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