前任校で数年前に卒業した生徒から大学合格のメールをもらって嬉しい日。
忘れられない生徒はたくさんいるけど、
特に、自分が一番最初に送り出した生徒達は忘れられない。
この子は、3年前に私が初めて3年担任を持った時のクラスの生徒。
3年前、この子は第一志望の高校の推薦入試の出願時で足切りされてしまって、
受験することすらできなかったのだ。
合計の内申点は、英検の加点でギリギリ規準に足りていたけど、
5教科に2があってはいけなかったのに、数学が2だった。
内申に直結する後期成績が出た時点で、私も彼女もご両親も青くなった。
出願すらできない・・・。
しばらく彼女は毎日のように泣きはらした目で登校していた。
そんな彼女をそのままにしておけず、
先方の入試担当の方に数度、ダメもとでアタック、交渉したけどやはりダメだった。
確かに勉強は苦手だったけど、陰日向のない人柄や、思いやりのある子で、
なんとか希望を叶えて欲しかった。真面目で心優しい彼女のために私も精一杯頑張った。
賢明なご両親は、彼女の成績や人柄に見合うキリスト教系の少人数の私立女子高に彼女を見学に連れて行き、
本人もここだったら頑張れそう、と心を決めて推薦入試を出願し、合格。
落ち込みながらもその第二志望の女子校に進学した。
時々メールで近況報告をしてくれていた。
その高校で、精一杯勉強や部活を頑張った様子だった。
意外にその高校が自分に合っていたと思う、とも言っていた。
最近では、大学の進路相談もメールで来るようになっていて、
いつの間にか、美術系に進みたいんです、と言うようになっていた。
そして今度は、推薦で第一志望校の芸術学部に受かった。
良かった、ほんとに良かった!! 感動もひとしおだった。
今の中学の生徒たちに、この子の話をしてみよう。
第一志望校に合格しなかったら、死にそうな勢い?なのだ。
もし、高校受験で希望のところに行けなくても、
行ったところで精一杯頑張って、次の「勝負」に備えたらいい。
行ったところで頑張れるかが、大切なこと。
今日、もう一ついいことがあった。
きっと、この生徒も忘れられない生徒の一人になる。
母のネグレクトで、ご飯も満足に食べていなかった生徒。
学校にも来ていない。来ても、教室に入れない。
教室に入れても、周囲が自分のことを見て笑っているという妄想で、
周囲に当たり散らす。物を壊す。夜、家に帰らない。
自宅の電話がないので、母の携帯に連絡するも、
携帯料金が支払われておらず、止められている。
本人の携帯に電話するも、全く出ず。
一週間ほど全く連絡が取れなかった。
先週の進路面談には、別居しているお父さんに来ていただいたけど、
本人は腹痛を理由に来なかった。
肝心なときには、いつも逃げるクセがあった。
お父さんと話をする。全て話した。
完全に一人ぼっちの彼女、このままでは心も壊れてしまうと思った。
立ち入ったことで申し訳ないですけど、
もしできるならお父さんが、彼女を引き取った方がいいのでは?
と言った。今みたいに不安定なまま、生活もちゃんとしてないまま暮らしていてはいけない。
学校には、東京から通うのだから毎日じゃなくてもいい。転校しなくていい。
どっちみち、ずっと学校には来ていない。彼女の心が安定するのが最優先だ。
昨年まで、この子は東京に住むお父さんと暮らしていた。
けど、転校前の中学で不登校になったので、環境を変えるために、
数年間、離れて暮らしていたお母さんのところで暮らそうと思って転校してきたのだった。
けど・・・・・お母さんと上手くいかなかった。
というか、お母さんは自分の暮らしで精一杯で、娘に興味がまるでないのだった。
彼女から今日、連絡があった。
「先生、東京のお父さんのところに帰ることになったよ。
お父さんがおいで、っていってくれた・・・。」
と蚊の鳴くような声で話した。
学校には、スクールカウンセラーさんのいる月曜日に登校するという話になった。
提出物などをできるだけ出せるように、
登校した月曜に、私が、前の週に出た課題を彼女に渡すという約束にした。
「お兄ちゃんもいるし、自分の部屋もあるし、ご飯も食べれる.嬉しい。」
彼女が言った言葉に、なんだかほっとしたような悲しいような気持ちになった。
高校は、人に会うのが嫌で通信制を希望していたけど、
本音では全日制に行きたいってことが今日話していてわかった。
一歩前進だ。
探すしかない!!
どれだけ、関わった子どもを幸せに導けたか、
ただもうそれだけが、教師の評価されるべき観点だと思う。
で、それは、子ども本人と神様だけしか評価できない代物だ。
忘れられない生徒はたくさんいるけど、
特に、自分が一番最初に送り出した生徒達は忘れられない。
この子は、3年前に私が初めて3年担任を持った時のクラスの生徒。
3年前、この子は第一志望の高校の推薦入試の出願時で足切りされてしまって、
受験することすらできなかったのだ。
合計の内申点は、英検の加点でギリギリ規準に足りていたけど、
5教科に2があってはいけなかったのに、数学が2だった。
内申に直結する後期成績が出た時点で、私も彼女もご両親も青くなった。
出願すらできない・・・。
しばらく彼女は毎日のように泣きはらした目で登校していた。
そんな彼女をそのままにしておけず、
先方の入試担当の方に数度、ダメもとでアタック、交渉したけどやはりダメだった。
確かに勉強は苦手だったけど、陰日向のない人柄や、思いやりのある子で、
なんとか希望を叶えて欲しかった。真面目で心優しい彼女のために私も精一杯頑張った。
賢明なご両親は、彼女の成績や人柄に見合うキリスト教系の少人数の私立女子高に彼女を見学に連れて行き、
本人もここだったら頑張れそう、と心を決めて推薦入試を出願し、合格。
落ち込みながらもその第二志望の女子校に進学した。
時々メールで近況報告をしてくれていた。
その高校で、精一杯勉強や部活を頑張った様子だった。
意外にその高校が自分に合っていたと思う、とも言っていた。
最近では、大学の進路相談もメールで来るようになっていて、
いつの間にか、美術系に進みたいんです、と言うようになっていた。
そして今度は、推薦で第一志望校の芸術学部に受かった。
良かった、ほんとに良かった!! 感動もひとしおだった。
今の中学の生徒たちに、この子の話をしてみよう。
第一志望校に合格しなかったら、死にそうな勢い?なのだ。
もし、高校受験で希望のところに行けなくても、
行ったところで精一杯頑張って、次の「勝負」に備えたらいい。
行ったところで頑張れるかが、大切なこと。
今日、もう一ついいことがあった。
きっと、この生徒も忘れられない生徒の一人になる。
母のネグレクトで、ご飯も満足に食べていなかった生徒。
学校にも来ていない。来ても、教室に入れない。
教室に入れても、周囲が自分のことを見て笑っているという妄想で、
周囲に当たり散らす。物を壊す。夜、家に帰らない。
自宅の電話がないので、母の携帯に連絡するも、
携帯料金が支払われておらず、止められている。
本人の携帯に電話するも、全く出ず。
一週間ほど全く連絡が取れなかった。
先週の進路面談には、別居しているお父さんに来ていただいたけど、
本人は腹痛を理由に来なかった。
肝心なときには、いつも逃げるクセがあった。
お父さんと話をする。全て話した。
完全に一人ぼっちの彼女、このままでは心も壊れてしまうと思った。
立ち入ったことで申し訳ないですけど、
もしできるならお父さんが、彼女を引き取った方がいいのでは?
と言った。今みたいに不安定なまま、生活もちゃんとしてないまま暮らしていてはいけない。
学校には、東京から通うのだから毎日じゃなくてもいい。転校しなくていい。
どっちみち、ずっと学校には来ていない。彼女の心が安定するのが最優先だ。
昨年まで、この子は東京に住むお父さんと暮らしていた。
けど、転校前の中学で不登校になったので、環境を変えるために、
数年間、離れて暮らしていたお母さんのところで暮らそうと思って転校してきたのだった。
けど・・・・・お母さんと上手くいかなかった。
というか、お母さんは自分の暮らしで精一杯で、娘に興味がまるでないのだった。
彼女から今日、連絡があった。
「先生、東京のお父さんのところに帰ることになったよ。
お父さんがおいで、っていってくれた・・・。」
と蚊の鳴くような声で話した。
学校には、スクールカウンセラーさんのいる月曜日に登校するという話になった。
提出物などをできるだけ出せるように、
登校した月曜に、私が、前の週に出た課題を彼女に渡すという約束にした。
「お兄ちゃんもいるし、自分の部屋もあるし、ご飯も食べれる.嬉しい。」
彼女が言った言葉に、なんだかほっとしたような悲しいような気持ちになった。
高校は、人に会うのが嫌で通信制を希望していたけど、
本音では全日制に行きたいってことが今日話していてわかった。
一歩前進だ。
探すしかない!!
どれだけ、関わった子どもを幸せに導けたか、
ただもうそれだけが、教師の評価されるべき観点だと思う。
で、それは、子ども本人と神様だけしか評価できない代物だ。