しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

光合成の日

2013-04-27 22:43:32 | 日記
ゴールデンウイーク突入。

とはいえ、特別感なし。
旅行には結局行けないから、いつも通りの休日。

5月の最初から地域探検学習が本格的にスタートするので、
準備に追われ中。総合学習は大変だ。。。。
地域の図書館から数十冊資料をお借りして、
地域の企業の方や歴史・環境の研究者をお呼びする。

そんな中、前々から申し込んで楽しみにしていたIID(世田谷ものづくり学校)のWSに参加。
日菓さん(女性二人組の創作和菓子ユニット)の和菓子ワークショップ。
「みどり」という言葉からイメージする和菓子を作るというもので、
事前にデザイン案を考えてくる宿題が出されていた。

なので、昨日ギリギリになって、夜中に四案練ってスケッチを描いた。
「光合成」と「茶柱」と「みどりの地球」と「虫食い葉っぱ」・・・。


今日はとてもうららかないいお天気で、IIDでは「みどりの学校」という催しが行われ、
私が参加したWS以外にも、30を越えるWSが行われ、食べ物や飲み物の出店も出ていた。
親子連れやアート好きの若者が、旧池尻中学校の校舎内で、みな明るい顔をしてお祭りを楽しんでいた。

1時間ほど早めに行ったので、出店で小さいおそばを食べたり、他のWSを見学したり、
元保健室だったという「GO SLOW ゆっくりとカフェ」でスペシャルメニューで出ていたお弁当を食べたり。
ふきやえんどう、春菊、ニラなど、学校園で育てた野菜がたくさん。とても美味しかった。

そうこうしているうちに予定時間が迫ってきたので、池尻小学校の第二体育館へ。
ここで今日のWSが行われた。定員は15名。
こなし、という、関東では練りきりと言われているものと似ている素材で和菓子を作る。
粘土と同じようなものですよ、とおっしゃっていたのだけど、
実際触ってみるとものすごくベタベタして、扱いが大変難しい。
何度も何度もふきんで手を拭かないとすぐにべとついてしまう。
なかなか上手く形がとれないのだ。
色をきれいにまんべんなく混ぜ込むのも、意外に大変だった。
どうしても少しムラができてしまう。

これでよく、日菓さんたちは自由自在なデザインで制作できるなあ・・・。
日菓さんの創作和菓子は、いつもアイデアが面白いので技術面についてあまり考えたことがなかったけど、
やっぱり、確かな技術力に裏打ちされてるんだなあと実感した。


日菓さんとの出会い(正確には、日菓さんの創作和菓子との出会い)は、昨年の修学旅行に遡る。
修学旅行2日目、生徒が班別自主行動をしていたとき、
私は二条城方面を回る班の「監視役(?)」として、本部待機ではなくて「外遊」していた。
最後の最後でいろいろあって地下鉄で移動しまくったのだけど、
それまでは全くの暇人で、母校にふらっといってみたりお寺でぼんやりしたりと、
京都をそれなりに満喫していた。
ガイドブックに載っていた二条城付近のギャラリーにも行く時間があった。
その小さなギャラリーに、
日菓さんの自主制作冊子「消えてなくなる和菓子」があったのだ。

その冊子を見て、一発で日菓さんのファンになった。
なんて面白いことを考える人たちなんだろう・・・!

そう思っていたのが、昨年の5月。
そして1年も経たないうちに、ご本人達にお会いできるなんて!!!
一緒に和菓子を作れるなんて!!

今日は写真も一緒に撮っていただいたし、新しい著作にもサインしてもらった!

考えて行った4つのアイデアスケッチの中で、日菓さんがゴーサインを出してくださったのが、
「光合成」と「茶柱」だった。両方とも作りたかったのだけど、残念ながら時間が足りず1つしか作れなかった。
「光合成」だけ完成。「
茶柱」もどうせなら作れるようにと、材料をくださった。

「光合成」はみどり→葉っぱ→光合成→葉っぱの裏に唇みたいのがある、
という理科の時間の記憶の断片がアイデアになったもの。

葉っぱに唇がついているという、どう考えても気持ち悪いアイデアだったのだけど、
日菓さんたちはこれいい!!と気に入ってくださったので、一番に作った。
唇の部分が小さくて扱い辛く、ぺたぺたと手にくっついてなかなか形がきれいに整わなかった。
それでも、日菓さんたちは「アイデアがすごく面白い!」と褒めてくださって嬉しかった。
やっぱり、何でも褒められると嬉しいよね・・・。
WSに参加するといつも、生徒の気持ちがよくわかる。

他の参加者の方で、ものすごく造形的に美しいものを作っている方もいて、うわー!と驚く。
和菓子って、難しい。
というか、食べ物をデザインするって、大変なことなんだなあ。
そして、とても面白い分野だなとも思った。

実はちょうど3年生の授業で来週から和菓子の制作(もちろん本物ではないのだけど・・)が始まる。
アイデアスケッチはほぼ完成していて、あとは粘土や樹脂を使って制作していくのだ。
その制作方法について、今日はかなり勉強になった。
買いそろえておいた方が良さそうなちょっとしたグッズも参考になった。
というわけで、授業(教材)研究としても意味ある一日だった。

ほんとは家庭科とコラボして本物の和菓子を美術の授業で作りたい。
未来の、その日のための準備でもある。

最後は、お抹茶と一緒に和菓子をいただいた。
本にサインをしていただいたときに、京都のギャラリーで小冊子を見てファンになりました!
というのをお伝えしたら、とても喜んでくださった。


外へ出るとまだ全然明るくて、出店のそば湯コーヒーを飲んだ。
丸い優しい味だった。
出店をそぞろ歩いて、iphoneの手作りカバーで可愛いのがあったので購入した。
スカイブルー。今日の空みたいな色だった。


みどりの学校に行って、私も「光合成」できた!と思う。
いろんな出会いが、元気をくれてる気がする。