12月に入って、毎日のように何らか体を動かしている。
運動がすごく得意というわけでもないけれど、
体を動かすのはとっても好きなんだなと思う。
金曜日と土曜日に太極拳や形意拳を習っているのに加えて、
日曜日に「武フェス」という武術のミニ講習会がたくさんあるイベントに参加したし、
月曜の今日は個人的に仲間と昼間に太極拳の練習と、夜は元々習っているバレエに。
それぞれの分野で一生懸命にそれを極めようと努力している人たちは、みんなどこか純粋で、会えてよかったと思える人が多い。
私はすごく人見知りだし、人がたくさんいるところも苦手だから、
なかなかの「出不精」だけど、そういう人に会えたから、重い腰をあげてよかった。
器用でない分、何かできるようになると人一倍嬉しい。
それは美術でも同じなんだけど・・・。
頭でわかっていても、体で自然にできるようになるまでには時間はかかる。
たとえ教えてもらったとしても、本でコツを読んだとしても、結局は何度も体を動かして体感して得ることしかできないところも、もどかしいけど面白いところなのかもしれない。
自分が好きなことがどういうことかが自分でわかっていて、
それに取り組める時間があることがとてもありがたい。
で、一人じゃなくて周りにいろんな仲間がいることもありがたい。
今日、勤務先の中学校の3年生の授業中、「人生がしんどくて仕方ない」という中3男子がいた。上に羽織ったパーカーのフードを深く被っている。
漫画みたいにドヨーンとした空気をまとっていた。
中3はしんどい。
そもそも受験生は辛いし、思春期、人間関係にも悩む時期だったりする。
聞けば、やはり恋愛での悩みだそう。
私も中3くらいから高校生卒業までの時期って、悩みしかなかった気がする。
受験期は特にストレスでご飯が食べられなくなり、人間関係でも深く悩んだし、4ヶ月で10キロ痩せて、朝、登校前に病院へ親に連れて行ってもらい、点滴を打って凌いでいた時期がある。
あの時は人生で一番暗い時期だった。
今すごく楽しいし、特に深い悩みもないし、
目が少し悪くなったし、走るのはもう辛いからしっかりと年は重ねたけども、
なんやかんや幸せな毎日が送れている。
今が辛い人に「未来はきっと明るいよ」って言ったとしても、
今辛いんだから救いにはならない。
けど、ずっと辛いわけじゃないことは伝えたい。
年を取ることでいいことがあるとしたら、今までの人生を俯瞰して見ることができる視点をもてたことかもしれない。
とりあえず、高校は中学より自由が多くて楽しい(ところが多い)とは言ってみた。
年を取るほど自由度は上がる、とも言ってみた。
恋愛の悩みに即効性のある言葉なんてないけど、生きていれば何とかなるのよ。
しかも恋愛の悩みなんて、言ってみればただの執着だよ。(とは流石に言えないけど)
とりあえず、手や体を動かそうよ。
そうしたらきっと何かいいことが動き出すから。
とだけ、言ってみた。
うん、と無気力な返事をしながらデッサンを始めたその子に、
いいことが本当にありますように。
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