ぼあちゃんが亡くなってから、あの子の記事をつらつらと眺めていて、ふと、「このブログがなくなったらこの記事もなくなっちゃうよなあ」ということが頭に浮かんだ。
そして、せっかく毎日書いていたあの子の記録が消えちゃうのは悲しいなと思い、今までブログに書いていたぼあちゃんの記事を、「Je m'appelle Bois」というタイトルで本にしてみた。正確には「うちの子たち」のカテゴリーの記事全部。

出来上がってみたら、なんと全31巻の大作で、それなりにお金もかかっちゃったけど、これは儂の宝物。作って良かった。


中身はこのブログそのままだけど、第31巻の最後に、あとがきとして以下を付け加えた。
ぼあちゃんは、2022年3月11日の午前2時半頃、ママに抱っこされて息を引き取りました。
ぼあちゃんと一緒に過ごした3年4ヵ月は、私にとって実に濃密な時間でした。
それと同時に、本当に幸せな時間でもありました。
私は、フトアゴや爬虫類に限らず、人間に飼われている動物でも、みな自由に生活させるべきだと思っています。
でも、ペットとして飼われている動物は、どうしても飼い主の都合が優先されてしまい、時に、本人の意志とは異なる状態に置かれることもあります。
私は、そこをなんとか、ぼあちゃんの希望や都合を最優先にしたいと考えてずっとやってきました。
そして、とても十分と言えるものではありませんでしたが、ある程度は達成できたと思っています。
でも、そこまでしても、結局は5歳までしか生きられなかったので、今は無力感がとても強いです。
同時に、あの子に申し訳ないことをしたという気持ちが、どうしても拭いきれません。
それでも、ぼあちゃんが、我が家で暮らせて少しでも幸せだったと思っていてくれれば、これに勝る喜びはありません。
それから、ぼあちゃんと一緒にいたこの3年間で一番感じたことは、フトアゴの医療水準があまりにも低いということです。
知見が足りない、経験が足りない、検査ができない、治療法がない、治療ができない、、、と、ないないずくしです。
これから生まれて来るフトアゴのために、少しでも研究が進んで知見も積み重なり、救える命が増えることを心の底から願っています。
我が家にはまだ、ヒョウモントカゲモドキのむくちゃん、きょろちゃん、しおちゃん、らぷちゃんがいます。
2022年3月23日現在、幸いにもみんな元気に暮らしています。でも、一番年上のむくちゃはもうすぐ8歳ですし、その他の子達も、そろそろ高齢になってきています。
ぼあちゃんが我が家の家族になってから、どうしてもぼあちゃんのことが優先になり、この子達のことが少しおろそかになっていたかなと、ちょっと反省しています。
これからは、この子達が少しでも幸せに暮らせるように、もっともっと気を配ってお世話をしていきたいと思っています。
まあ、あとがきと言っても、この先、この本を誰かが読むってわけでもないだろうから、一応、ここにも書いておいた。