今日はぼあちゃんの五七日。
三十五日という言い方のほうが一般的かな。
この日は閻羅王と言う王が登場。この閻羅王っていうのは有名な閻魔大王のことだって。閻魔大王の宮殿は人間の世界の地下約500由旬にあるそうで、その広さも500由旬四方らしい。500由旬って3500~4000km位?
あの子、今、そんな深い所にいるのか!? もしそうだとしたら、あの子にとって一番辛いのはお日様がないことだな。
「暗いよー、狭いよー」 いや、狭くはないな。この宮殿、メッチャ広いわw。

ちなみに、写真の上の方に写ってるロープのようなものは、この子の尻尾ですw。
で、閻魔大王は有名な閻魔帳(最近は死語?)なるものを開き、生前のあらゆる罪状をおっそろしい声で読み上げるんだと。
この閻魔帳、実は倶生神という、首から上だけしかない男と女の神様の報告によって作成されてるらしい。男の頭をした神様はすべての悪業を、女の頭をした神様はすべての善業を記憶してるんだって。うーん、これはスゴイ、こんな仕掛けがあったらたまらんなあw。
まあ、この子、生前、ゴジラとやり合ってるから大丈夫だろw。(イミフメイ

そして、閻魔大王がお裁きに使う道具がもう一つ、浄玻璃の鏡という大きな水晶の鏡。この鏡には、ありとあらゆる悪行や嘘がすべて映し出されちゃうらしい。なんと、ただ頭で考えただけの悪いことも映るんだって! 実際にやっちゃったことは仕方がないとしても、考えただけでもっていうのは、ちょっとヤバいなあw。
今更見たくもない、鏡に映った自分の悪行三昧を無理矢理見せられ、さらに地獄の淵まで連れて行かれて罪を償ってこいと脅かされ、死者は「もうしません、もうしません、許して下さい~」と懇願するらしい。

でも、同時に、この鏡には遺族が行っている追善供養の様子も映し出されるんだって。すると閻魔大王がこれに免じて地獄行きを許してくれて、死者は感謝で血の涙を流すと。
血の涙って、実際、目から血を吹き出すトカゲもいるから、あながち、そんなバカなっていうことでもないかも。
ちなみに、フトアゴの「出目」もこれに関係してて、血圧の調節に関わってるんじゃないかという説もある。
うちの子が亡くなるまでの状況を見てて、「出目」は甘く見ない方がいいかもと思った。でも、まったく何もわかってないことも事実なので、現状ではどうしようもないんだけどね。
これが閻魔様もビックリの出目。「うわー、オマエ顔が怖いぞー! 今すぐここから出て行けー!」なんてなっちゃうかもw。

そして話を元に戻すと、
鏡に映った追善供養の様子と血の涙を流すほどの感謝の想いから、だいたいこの五七日で成仏するらしい。
そして、ここでも結審しなければ、次(六七日)の王の所に送られるんだって。あるいは、追善供養も感謝も不十分だとそのまま地獄なのかな。。。
まあ、あの子はもうどこかのお浄土にいると思うんだけど、どこのお浄土に行ったのかなあ。四七日の時には「極楽浄土に 」と書いたけど、よく考えたらそうとは限らないもんね。
あの子にとっての一番のお浄土は、やっぱりママの腕の中だったかも。

あの子がいなくなってから1ヵ月以上経った。よく、「心にぽっかりと穴があいたような」と言うけれど、時間が経つにつれて、体の一部がなくなっちゃったような感覚になってきてる。
そして、「長生きさせてあげられなかった」という思いが、どうしても頭から離れない。