仏教の勉強を始めて4年になる。若い頃から宗教とか哲学とか、そういうものに少なからず興味があったけど、特に仏教を信仰してたわけではない。そんな儂がなんでこんなにマジメに(?)“仏の教え”を学ぶようになったのか、つらつらと書いてみたいと思う。
話は50年位遡る。当時中学生だった儂は、クラシック音楽にのめり込んでおり、また合唱をやっていたということもあって、「キリスト教ってちょっと素敵?」みたいなノリで“クリスチャン振って”た時期があった。でも、ある時とっても自分勝手な理由で一夜にしてキリスト教を嫌いになってしまった。今思えば全く罰当たり(キリスト教に“バチ”という考え方があるのどうかわからないが)なことだったな~と深く反省している。今更だけど懺悔(仏教では“ざんげ”ではなく“さんげ”)することしきりなのだ。
その後は特に別の宗教を信仰するでもなく、まあいわゆる無宗教って感じだった。しかし、親族やら飼っていた犬やらが亡くなった時に埋葬されるのはすべてお寺だったので、なんとなくずっと仏教に関心があった。また、なぜ日本人は結婚式は「神社」や「教会」で、葬式は「お寺」なのかと、ずーっと不思議に思っていた。不思議というより、「そんなのヘンじゃね?」と、多少怒りにさえ近い感情もあった(ちょっと大げさw)。
そういうこともあって、実は儂は結婚式を家の菩提寺であげた。神道やキリスト教の信徒ではない(日本人は生まれた時から神道なんだぞっていうのはナシw)から神社や教会という選択肢は端からなかった。もちろんその頃は特に仏教徒というわけでもなかったから、お寺でというのも筋が通らないことではあった。でも菩提寺にはご先祖様がいるし、なにより生まれてからずっとかわいがってもらった祖母に見てもらいたいという気持ちが強かったた。だから、自然に菩提寺でという選択になった。ちなみに、仏前の結婚式というのは、お経をあげてお焼香してと、葬式とそれ程大差ない。「そんな縁起の悪い・・・」と思う人もいるかもしれないが、そもそもお経や焼香は死んだ人のためだけのものではないし、死ぬことが縁起が悪いというのも正しくない(このあたりのことはまたいずれ書こうと思う)。
今にして思えば私のこれまでの人生の中で、仏教との最初のご縁が、弟のように思っていた犬が死んだ時で、祖母が亡くなった時にまた次のご縁を、そして結婚の時にまた次にと、徐々にご縁を頂いてきたのかもしれない。
今日はこのあたりにしておこう。(多分)続く。。。