リカコの、これは「ゴミのようなブログ」か「ブログのようなゴミ」か

今までの人生は挫折つづきでサボテンのぴょん太さんもベランダで干からびているけど、最近ようやく自分を肯定できてきてるかも…

乾杯してくれた人

2006-09-12 23:26:37 | 日記
今日、帰りの電車の中、マッハ的スピードで友人に携帯メールを打ち、送信し終わって「えと、ここ何の駅だっけ?」なんて辺りをキョロキョロしていたら、なーんとなくどこかで見たような顔のおじさんが斜め前に座っていた。なんか、ね、おじさんとか言うにはちょっともったいないくらい知的なカッコイイ人なのだ。難しそーな顔をして、分厚い本を読んでいらっしゃった(なぜか敬語)。

話しかけるほどには確証がなかったので、とりあえずパシャッと写メを撮り、夫にメールで聞くことにした。シャッターを切る音がしたとき、一瞬おじさんがこちらを見たのだが、とりあえずわざとらしく「あれ?今どこ押したら音出たんですっけ??」みたいに携帯をひっくりかえしたりしてごまかした(バレバレ)。

「Gさんにそっくりな人、みつけちゃった☆」

Gさんというのは彼の会社の上司で、私たちの結婚披露宴で乾杯の音頭をとってくれた人だ。その日の私は周りのことを気にする余裕が一切なかったけれど、乾杯をしてくれたGさんってカッコイイなぁ…と思ったことだけはなんとなく覚えている。しかし、Gさんは写真うつりが最悪で、私は一瞬でもカッコイイと思ったことを忘れよう忘れようと思い続けていた。

でも、このおじさんがGさんだとしたら、やっぱり知的でカッコイイと思う。私の目に狂いはなかった、うん。
それでもGさんであると自信を持って言えなかったのは、目の前のおじさんのお腹が中年っぽくたるんでおいでだったからだ。
彼からはすぐには返事が来なくて、そのおじさんは駅に着くとものすごいスピードで歩いて改札口を抜け、あっちのラーメン屋前に停まっているバスに乗り込んでいった。


「あのな、これは明らかにG部長だ。」
「やっぱり?」
「電車に乗ってたということは、A市の工場に出張してたんだな。」
「そーだったかぁ、本当にGさんなら話しかけちゃえばよかった。」
「ヒトの部長を盗撮しやがって。」
「いや~、でもね、話しかけるほど自信なかったし、まず確かめようと思って。」
「キミね、そんなことばかりしてると、そのうちケーサツに捕まるよ。」
「そーなのよ、写真撮ったとき目があったのよ。明日謝っといてよ、妻が失礼なことをしましたって。」
「ばかやろう、言える訳ねぇよ」

でもまぁ、G部長の方が私のことを覚えてくれていたという可能性も充分あるわけで、なにも私の彼がこの話を持ち出さなくても「昨日、××の奥さんらしき人に写メ撮られちゃったよハハハ」なんてGさんが話題に出すかもしれないのだ。

あーあ、私ってさげまんだぁ…。

テロ対策なの

2006-09-10 22:18:49 | 日記
学生生活が終わったきり、海外旅行なんてすっかりご無沙汰になってしまったので、最近の海外旅行事情がどうなっているのか知らないのだけれど、今日ちょっと「え?」と思うようなことを小耳にはさんでしまった。

「スーツケースは、預けるときに鍵を開けておいたほうが良い」んだって。


ハァ?!

航空会社が無作為にいくつかのスーツケースを開けて、中に変なものが入っていないかどうか点検してるんだって。それで鍵が壊されてしまったり中身が紛失したりしても、安全確認のためにしているのだから、航空会社には文句が言えなくて、保険もおりないらしい。


…それって、思いっきり荒らされちゃってるんじゃ???


だいたい、持ち主の目の前で赤外線チェックして、アヤシイと思えばすぐスーツケースを開けさせているのに、それ以上のチェックがどうして必要なのか。持ち主の承諾を得ずに裏で鍵を壊してまで検査するなんて、プライバシー侵害の上に器物損壊だゾ。これをしかたないとか言って泣き寝入りしてる日本人、人がよすぎるよ…。

鍵がかかっている布製のバッグは、カッターナイフで切られて中を荒らされることもあるらしいので、私は一時期、貴重品は一切入れずに鍵をしないで荷物を預けていたこともあった。でも、これってコワい。麻薬や凶器なんかを入れられて、知らないうちに運び屋やらされてたりするかも知れないJAN。これで捕まったら、国によっては全く身に覚えがなくても死刑になっちゃうかもしれないのだ。

ま、でもショッピングセンター内ロッテリアでの知らないおばちゃんたちの会話だったので「そんなワケないじゃん!」とツッコミを入れるわけにもいかず、聞き流してしまった。
というわけで、おばちゃんたち、鍵を壊されたらちゃんと文句言うよーに!!

あなたとのザイルは切れたの。

2006-09-09 23:48:34 | 日記
今日届いたTSUTAYA DISCASのDVDは、『銀河英雄伝説第28巻』と私が予約しておいた『氷壁』だった。
銀河英雄伝説、とうとう観終わっちゃったよ、あの人。よくがんばったねー。

そしてようやく私の順番が回ってきた。これからはShall We Dance?(リチャード・ギアの)とかSAW2とか笑の大学とかたくさん観ちゃうんだから。

ずっと前に家族旅行で長野県かどこかの山中に行ったとき「この辺って『氷壁』の舞台じゃなかったっけ」なんて両親が話していて、自分の知らない本を親が読んでいるのを知って少々ショックを隠せなかった。それが井上靖の代表作だと知っても、もともと川端康成とごっちゃになってて、『伊豆の踊り子』に挫折した経験上なかなか手に取れなくて、気がついたら両親が夢中になってこのNHKドラマを見ていた。『氷壁』にますます引っかかる私。「再放送はいつやるんですか?」とか「早くDVD発売してください」とかNHKのホームページに書き込みをする始末で、そんな私に彼は、
「NHKはね、受信料を払ってない人の意見なんか聞いてくれないんだよ」
と冷たかった。

あらすじは、
山本太郎がスポーツ用品会社の広告塔になって主人公の玉木宏くんと一緒にK2に登るんだけど、スポンサー企業が提供した登山用具に不良があったため太郎が転落死してしまう。太郎と玉木はスポンサー企業の社長夫人(鶴田真由)に恋心を抱いていて、鶴田のお兄さんが下請会社の社長で、その登山用具の製造者。玉木は記者会見で「あのカラビナ(登山用具)に不良があったんだ!」と言ってしまうんだナ。

2話まで観たけど、次回からは法廷サスペンスチックな雰囲気で、次のDVDが届くのが待ち遠しい。

彼はもともと『真実の行方』とか『法律事務所』とかジョン・グリシャムの大ファンなので、絶対『氷壁』も面白いと思うはずなんだけど、なぜかこの人は「NHKなんて何ダッセェの見るワケ?」というスタンスを崩さない。
ま、観たくないんだったらいいよ、せいぜい税金をドブに捨ててなさい。(受信料払ってないけど)

今日のぴょん太さん

2006-09-08 18:13:00 | 日記
ぴょん太のぴょんはピョンヤン(平壌)のぴょんなの?
という質問をいただきましたので、回答させていただきます。


ピョンヤンじゃないです。

たしかに、JSAとか二重スパイとか、そのテの映画を昔見ていたときに、時々日本語で音読みしているような台詞が聞こえてきて喜んだり、北朝鮮関係のニュースにも過剰に反応して「マンギョンボンゴー」とか騒いでいたことはありますが、北朝鮮も韓国もあんまり好きじゃないです。

で、初めて紹介しますが、この人がぴょん太さんです↓



久しぶりにベランダに出たら、太陽に向かってすっかり傾いていました。
後ろの方でカラッカラに枯れている変なのがいますが、あまり気にしないで下さい。

シリーズ『転勤』~その4 夫の希望~

2006-09-02 18:09:08 | 日記
田んぼのはるか向こうにそびえる社宅。毎朝毎晩見る風景だったけれど、改めて「あ~、あれか~」と思う。
30世帯入れるアパートが5棟並んでいる。きっと部長婦人とか課長夫人を頂点とするヒエラルヒーが形成されていて、新参者は郵便物を水たまりに捨てられたり、生ゴミをドアの前にぶちまけられたり、ベランダからバケツで水をかけられたりするんだ。

「キミはテレビの見すぎだよ。第一、今だって社宅に住んでるじゃないか」

で、その水ってのは、脂ぎったガマガエルオヤヂが入った風呂の残り湯だったりするのだ。

ま、それはいいとして。
彼は週末にE市に赴いて、社宅のリサーチをしてきた。私も勤務日だったのでE市にいたのだけれど「引っ越したくない奴は来なくていいよ」と言われたのでおとなしく仕事をしていた。

「田んぼのあぜ道をただひたすらまっすぐ歩いたけど、どこにも日光をさえぎるものがなくて、死ぬほどつらかったよ。」

「そうでしょうそうでしょう、私、毎朝ぶっ倒れそうになりながら会社まで歩いてますから。」

私は回転寿司で乾いた寿司をつまみながら、彼の報告を聞いていた。
この暑い中、全ての棟の空き部屋を郵便受けや窓に掛かったカーテンなどでチェックし、周辺の商店街事情や、騒音になりそうな道路・鉄道事情などを調べていたそうだ。
その結果、空き部屋が結構多いということが判明した。

「一緒に転勤する人たちは、E市に引っ越すって言ってるの?」
「半分くらいが独身だから、社宅じゃなくて寮に入るんだ。あとは、子どもの学校が変わるのがかわいそうだとか、引っ越すほどの距離じゃないとか言ってる人もいて、引っ越すのは僕らともう1家族くらいだよ。」
「…」
そうだよ、引っ越すほどの距離じゃないのだよ。早くそれに気づいてくれ。

さらに、この社宅の部屋はすべて3DKなのだそうだ。間取り図から見て、6畳とか言いながら実質4畳半の広さしかない団地サイズの今の部屋に較べたら、同じ3DKでも1.5倍も広くなる。これは魅力だ、と彼は言う。

「この部屋が僕の部屋で、こっちがキミの部屋。今みたいにどっちが机で勉強するかジャンケンしなくていいしさ、別々に寝られるよ。ベッドも買えるよ。」


って、こいつは夫婦別寝室が希望なのか。

なんだかますますE市に引っ越す危険性が大きくなってきた。
私もそろそろ折れた方がいいのかな。

シリーズ『転勤』~その3 Googleマップで見た転居先~

2006-09-01 16:24:49 | 日記
昨日転勤者向けの説明会があったそうだ。向こうの事業所の規則だとか、交通案内とか社宅リストとかがちょっとした厚さの冊子になってコタツの上にぽーんと置いてあった。

風呂上りに戯れにぱらぱらと見ていたら、

「E市に住もう」

と彼が言うじゃないか。
というか、E市にしか社宅の空きがないそうなのだ。

「うーん、私、E市に会社があるんですけど」
「うん、だからキミは歩いて通勤できて楽だよ」
「私が楽になるのはわかるけど、アナタのメリットは?」
「ここから通えば67分。E市から通えば50分。」
「E駅、朝は通勤ラッシュの新宿駅みたいよ。牛歩作戦みたいに時間かかるよ。それに、あの駅で電車に乗っても絶対座れないし、あそこは夜中に病気になってもいろんな病院たらい回しにされるのよ。」
「まるで、E市には住みたくないみたいな言いっぷりだね。」
「うん、はっきり言って絶対に絶対に住みたくない。」
「なぜ?」
見せた方が早いと思って、私はパソコンをつけた。



「こんな田んぼのど真ん中に住むのはイヤ。」
たしかに今住んでいるところだって田舎という点においては五十歩百歩かもしれない。だけど、3分歩けば海岸に出られるし、歩いて温泉にも行けるし、新幹線の駅だってある。通勤のたった15分の違いのために、この環境を捨てて、ソファ捨てて、田んぼのど真ん中行くかぁ?

「だって、キミはこの2年間で自治会の海岸清掃でしか海に行ってないし、温泉だって入ってないし、未だに新幹線の切符を独りで買えないじゃないか。」

うん、そ…、それはそうなんだけどね!!

だけど、「アタシの家、海の近くなんだ」と言うのと「あぜ道を通って駅まで行くの。」と言うのでは前者の方が絶対カッコイイし、誰かがはるばる遊びに来てくれたときに「せっかくだから温泉行く?」なんて言えたら喜んでもらえること間違いない。銭湯じゃないよ、温泉だもん。だけどE市は、駅前のパチンコ屋はメチャクチャでかいけど、そういう田舎のスローライフ的なカッコよさが皆無なのだ(←毎日通ってるからよく知っている)。
それに、E市近辺に新幹線の駅をつくろう!という住民運動があって、そういうポスターを見かける度に、「フン、こんなド田舎に新幹線止めたら新幹線の意味がないっちゅーの!」なんて優越感に浸っていたりしたのだ、私は。

「キミの言っていることは、まさに目クソ鼻クソってやつだよ。」



…そんなことわかってますよ。