波と風、空と雲 ver.3.0

自分に正直でいよう! 生きている限り、人生を大いに楽しもう!
そうだよな・・・フレディ

アントキノアニキ

2011年09月12日 | 2011年釣行記

Ca3a1161  

「こんばんは、どうですか?」

 

「今着いたばかりでね。・・・やっと2投目・・・最近出てますか?」

 

「いや~ずっと台風でできなかったからね。解らないなぁ・・・」

 

・・・とは、釣場で始めた直後に声を掛けられた人との会話

 

確かにしばらくできる状態になかったが、ワシ自身はいつも先行者が居た為しばらく入らなかった。

 

すんなり入れた時は釣れない・・・

 

・・・というのが通例だったので期待半分で開始したのだが、その方が去った直後にアタリ!

 

タナをカゴまで一ヒロ取っての3投目だった。

 

上がってきたのは20cm超の南房では小型なアジ・・・

 

次の1投でも同サイズ!

 

・・・んが、抜き上げでポトリ・・・

 

やはり夕マズメが良いのか?

 

「こんばんは~ ・・・呼ばれるまでシロギスのつもりでいたからさぁ、準備に時間が掛かってさ・・・・」

 

ここで無理やり呼び出したkeiさん登場。

 

 

 本編からは外れるが、夜釣りに限らず海のレジャーでは複数で動く方が安全面では数段レベルアップする。

釣りの場合、「独りになりたい・・・」といった気持ちも解るが、そういう人ほど色々な人の人生を背負っていたりする訳で・・・

竿を出す直前に、「何処の何処其処に居る」と家族に連絡をするのが最低限の義務だと思う。

事故に遭ったとき、大きな代償を払うのは自分だけでは無いって事を心に刻むべきだ。

 

 

話が重くなったので軽いクーラーの話戻します。

(既に結論が出ちゃいましたね)

(^^ゞ

 

 実はkeiさんが到着した18時30頃から全く釣れなくなった。

以前にもこのパターンは経験済みなので十分に暗くなってからまた来るだろうと思っていたら、やはり20時過ぎからアタリが出始める。

 

ポンポンと来て画像を撮る。

 

Ca3a1162

 

だが小さい・・・25cmに満たないのがレギュラーのせいか、アタリがあってもバラシも多くなる。

 

22時前の干潮まではそれでも多少は取り込めたが、干潮から上げに入って潮流が逆転!

今まで沖に流れていたものが、手前に向かってしまい、ワンドの中で渦を巻くようになってしまった。

台風の影響か次第に海藻の切れ端や浮遊物が集まりだし、コマセが効かないばかりかラインが渦に持っていかれてkeiさんと何度もオマツリ(オヤジ祭りじゃいっ!)してしまう。

 

それでも日付を跨ぐ頃から徐々に改善が見られ、浮遊物は多いもののなんとか沖に流れる潮流が発生してきた。

 

プッ・・・シュルルル・・・

 

しばらく振りにラインの持っていかれるアタリが出た!

 

「おっ!・・・サイズアップかな?」

 

と思ったら、今夜のレギュラーサイズのダブル!

 

ようやく南房アジらしいテンポになったと思ったが、手前の渦のような潮流が取れ切っておらず、浮遊物にトラブルを頻発させられる。

 

 コマセだけでなく『心残り』も少しあったが、翌朝は湾奥のサヨリ釣りで【園子さん】を指名していたので、同伴出勤に間に合うように午前2時頃に切り上げる。

 

 ばんやの湯でコマセ&オヤジ臭を流した後、釣場にたどり着いたときは既に東の空が明るくなっていた。

 

「・・・これは、寝る暇は無いな」

 

「・・・そうだな、すぐに準備だな」

 

「まともな人間のやることではないな」

 

「ワシらは、まともな人間だったかな?」

 

「・・・・・・・」

 

そして準備中の園子さん発見♪

 

「どう?50匹位釣れたの?・・・えっ?・・・だめね!」

 

「先に行ってるわよ!・・・私の居るところに来なさいね!」

 

徹夜明けでぼんやりしながら準備をして園子さんの後を追う。

昨年良い思いをした辺りに釣り座を取って第1投!

 

遮る物が無い長く突き出した突堤にもかかわらず、ほぼ無風!

今まで見たことのないベタ凪!

風が必須のサヨリにはかなりきつい情況、案の定アタリはあるものの、セイゴ・・・メッキ・・・

 

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事前情報では午前中が良いという話だったが、どうやら今シーズンで一番悪い情況に出くわしてしまったようだ。

園子さんは群れを探すように釣り座を変えていくがので、それを追うように付いていくのがやっとだ。

日が高くなり半ば諦め気味になっていたとき、少し離れたひとが釣った!

気がつけば、僅かだが風が吹き出し波紋が海面に広がっていた。

 

グッ・・・グイッ・・グイッ~~ン・・・

 

ようやくあの懐かしい?引きでサヨリが上がる!

 

Ca3a1165

 

ようやく最悪の情況は抜け出したかと思ったが、また無風状態に逆戻り、雲間から真夏並みの太陽が顔を出し、疲弊した身体から容赦なく体力を搾り取る。

 

9時30分頃、限界を感じてギブアップ、どうにか坊主は逃れられたが、こういうときこそ達人の妙技が冴えるもので、園子さんはこの時点で大型ばかり5本を揃えていた。

 

「だめね二人とも!・・・私の上げるから持って行きなさい!」

 

 やはり、何を狙うにしても万全の準備で臨まなければ結果は伴わないかそれなりになってしまうもの、次回は真剣にサヨリと勝負しに来よう。

(今までにどれだけサヨリ貰っているだろう・・・釣ったサヨリより貰ったサヨリの方が多いぞ絶対)

 

 

 最後になったが、ワシがまだようやくネット社会に関わりを持とうと四苦八苦していたとき、既に釣りを通して熱いやり取りがなされていて強く刺激を受けたサイトがあった。

ろくさんの「やどろく伝記」、サヨリストさんの「サヨリ風」、そしてYASUさんの「Fishing has now become a craze

そのYASUさんが亡くなった。

 

サイトを覗いてもらえば解るが、YASUさんのサイトは釣果や釣り方を追求するだけでなく、釣りを取り巻く社会の有り方にまで言及した記述を残している。

釣り人の側から見た自由は?権利は?そして責任は?

マナーとは?

コンプライアンスとは?

プロのライターでもあり歯切れの良い書きっぷりで、問題を掘り下げ本質的な論点をあぶり出していく・・・

その点では異色の釣人であった。

 

自分の釣りにとって兄貴的存在が相次いで亡くなってしまった。

 

レジャーの事故は死んだら死に損
  ケガと痛みは自分持ち 悲しみ苦労は家族持ち

 

これはYASUさんのサイトのトップページにある釣行スローガンだ。

間借人さん、YASUさんが愛したサヨリ釣り、今年も皆で楽しんでます。

忘れないよ! お疲れ様でした!

 

 

Ca3a1167

 

日時:2011年9月10~11日 中潮 

釣場:南房某所→湾奥某所

南房某所:アジ20~25cm前後×15尾、ムツ×2尾

湾奥某所:サヨリ35cm×1尾、セイゴ・メッキ各1尾