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とは、この釣り場でよく会う石鯛師さん
タイドプールには、口の周りが真っ黒で、縞が消えかけたコンディションの良い石鯛がストリンガーに繋がれていた。
「朝までかい、んじゃ、頑張ってな・・・」
石鯛を抱えた恵比寿様から激励の言葉をいただき、先行して釣り座を確保してくれていた(いつもありがとう)keiさんといつもの釣りを開始したのが18時過ぎ、風が強目でポイントが限定されるので、並んで同じラインを攻める。
大雨をもたらした台風19号の影響を懸念していたが、濁りも浮遊物も無く、20cm前後と小型ながら、アジの群れが入って毎投アタリがあり、コマセが効き出してからは、30cm前後も顔を出すようになり・・・
「keiさん、この感じ久しぶりだね!」
「南房アジは、こうでなきゃ!」
気難しい石鯛が釣れるということは、お魚たちにとって居心地いい潮が入っている証拠でもあるので、この時点で更なる釣果への期待が高まる。
気がつくと、30cmクラスのアジを釣り上げ、飲まれた針を外そうと手間取っているkeiさん越しに、こちらに向かってくるヘッドランプが・・・
「こんばんは、あれ?、pingさんですよね?」
「へっ?・・・えっと・・・」
「以前、乙浜漁港でお会いして・・・」
「あ、ああ〜!、園子さんと一緒に行った時、声かけてくれた方?」
聴けば、今でもこのブログを時々見て下さってるとのこと、そんな訳で3人でポイントを共有しながら再開・・・
その直後のkeiさん
「・・・んあ!、なんだっ?・・・ドラグが!・・・・・・ああっ・・3号ハリス飛ばされた〜」
尋常でない引きだったそうで、針のチモト付近で切れていた。
・・・歯がある魚?
「よぉ〜っし!、そのお魚ワシにも、出て来いや!」
・・・と、頭から湯気が出そうなkeiさんを背に、ジョークをかました一投にジビジビとLEDが入るアタリ!
『また小アジかな?』
と心で呟いて竿を立てると・・・
ドン、ドンドン
と、フックパンチのような重たい首振りの感触!
ズ、ズリリュ・・・ドラグが滑る!
「あれ?・・・けけ、keiさん、本当に来ちゃった・・・わわっ!・・またドラグ出た!」
走らないが重たい、ここでは何度か似たような引きに遭遇しているが、沖から寄せてくる間に根に入られたりして取り込めないことの方が多い。
基本的に、アジ・イサキを想定したタックルなので、力負けは仕方ないのだが、この日は幸運にも入られず、手前まで寄せてからも暴れまくったが、【人の玉網入れほどつまらんものは無い】という名言を宣ったkeiさんの玉網入れで無事に捕獲!
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40cm幅のクーラーに載せても、尾ビレが大きくはみ出すハマフエフキ!
成魚は70cmを超えるというから、まだまだ若魚だが、アジ・イサキ狙いのワシにはビックなゲストだった!
直前にはkeiさんの3号ハリスをぶち切って行ったのは、この魚群の先頭を切っていたモンスタークラスだったのだろう。
「いきなり大物見せられちゃったから、ハリス4号にしちゃった。太いですかね?・・エヘヘ」
見れば、両軸リールの本格派、このタックルならモンスターも獲れそう。
この方はその後、大アジクラスを連発!
未明に引き揚げられていった。
この方に出会ったのは10数年前、乙浜漁港に外堤でアタリが無くて嘆いてたら、『港内で爆ってますよ!』と教えに来てくれたのを思い出した!
そして、釣り座を港内に移して30cm弱のアジばかり朝まで爆釣!
確かその時、お名前を伺った記憶があるのだが・・・
そして今回も・・・
『もしかして?・・・釣りの神様の使い?』
そして、干潮前後の中弛みもあったが、概ね明け方までアジの活性は落ちず。
久しぶりのアジ爆と、ハマフエフキ、そして石鯛を抱えた恵比寿様?、釣りの神様の使い?との再会に、改めて釣りの神秘的とさえ思える楽しさ、奥深さを感じる釣行となった。
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帰り道、仮眠がてら吉浜埋立地に行ってみた。
台風の影響は残るが、釣りは出来るようだ。
トップの画像はここに無造作に置いてある重機のパーツ、現代芸術のオブジェのようでもあり、・・・
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温暖化が原因の大災害が続く今、大自然に逆らい続けて滅亡する人類の墓碑のようにも見える。
房総の海、里、人
ワシにとっては、アクアラインのトンネルが正に『おとぎの国』へのワープトンネルだ。
不思議の国のアリスで例えれば・・・
keiさんは、白ウサギ?
海ほたるでコーヒーを飲みながら休憩しているとき、寝不足で縮んだ脳みそが妄想を始めた。
ああ〜現実に帰りたくない。
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日時:10月20〜21日 中潮
場所:南房某所
釣果:ハマフエフキ45cm×1尾、アジ30cm超×3尾、15〜29cm×約40尾、イサキ25cm前後×3尾
場所:南房某所
釣果:ハマフエフキ45cm×1尾、アジ30cm超×3尾、15〜29cm×約40尾、イサキ25cm前後×3尾
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伊勢エビは、石鯛を抱えた恵比寿様から頂きました。
m(__)m
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手前の白いお刺身がハマフエフキ、脂がのっているのにアッサリ、濃い味♪
ご馳走さまでした。
ご馳走さまでした。