『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

3月13日(木)タオルミーナ ー メッシーナ ー コゼンツァ ー アルベロベッロ

2024-03-22 10:54:15 | 旅行
今まで、ずっとてっぺんが雲に隠れていたエトナ山が全貌を現してくれた晴天の朝。



海側のお部屋になった旅仲間のMさんご夫妻が、「せめてお写真だけでも」とお部屋に招いてくださいました。お心遣いに感謝です。絶景!






2泊して、すっかり馴染んだタオルミーナに別れを告げて、メッシーナ港からフェリーで本土に渡る。

ナポリからパレルモには一晩かかったのに、今度は、もうあっという間。
昨晩食べたあのカジキマグロは、このあたりで採れるらしい。
NHKTVで、昔ながらの小舟で銛一本で仕留める漁が紹介されていたけれど、観光客激増で、フェリーの運航が増え、すっかりカジキマグロが減ってしまった、と紹介されていた。
申し訳ない気もしつつ、景色を堪能。




コゼンツァは、ガイドブックなどでは紹介されていない小さな街だったけれど、異世界に迷い込んだような趣ある場所だった。
街自体が貧しいのかな、という感じ。


街のニャン。



古民家風レストランで昼食。
ワイン、キノコのパスタ、豚とジャガイモのソテーで美味しかった。

夕刻、アルベロベッロに到着。
「きゃ~、可愛い!」という年ではないけれど、車窓から見え始めたトゥルッリ、やはり可愛い。



ホテルも感じがよく、夕食はホウレンソウの耳の形のパスタ、子牛とポテト、大きなチョコレートケーキで、こちらも、どれも美味しかった。

夕食後は、希望者だけで、夜のアルベロベッロ観光に繰り出す。
地元在住日本人女性がやっているお店に案内され屋上から景色を眺め、お店で買い物。

これだけは買って帰るぞ、と決めていたこの土地ならではのラッキーアイテム・プーモを二つ購入。
薔薇の蕾をデザイン化したものらしい。
ちょっと宝珠みたいだし、体型的に親近感もある。
(この写真の左から二番目の深緑色のもの)
今はテーブルの上だけれど、いずれ、玄関先に取り付ける予定。







3月12日(火) タオルミーナ ー シラクーサ ー タオルミーナ

2024-03-21 22:36:44 | 旅行
朝早く目が覚めたので、散歩。
旅仲間のMさんご夫妻とホテル前でお会いし、朝日の見える場所に行くと誘われ同行。

素晴らしかった!



充実の朝食にはコーヒーヨーグルトなるものもあってチャレンジしたけれど、私のテイストではなかった。酸っぱいコーヒーって・・・

でも他のものはみな美味しい。

バスに乗りシラクーサへ。
昔はシラクサと言っていた。
シラクーサ、シラクーザ、と色々な言い方がされている。

この地は岩城正夫先生の御子息、岩明均氏の漫画、「ヘウレイカ」で読んでいたこともあり、楽しみにしていた街のひとつ。

アルキメデスの武器で、そして鏡の反射で、本当に戦ったのか?と古代を想像してみる。

この漫画の主人公が後の「ヒストリエ」のエウメネウスに繋がっているのだなあ・・

トイレ休憩の時にサっと出店でアルキメデスの横顔のついたTシャツを購入。
10ユーロなので、まずますといったところ。

ネオポリア考古学公園は大きな木が多く、今までのシチリアの街とは異なった雰囲気。
ちょっと伊勢神宮など思い出してしまった。
お天気も良く、木漏れ日も美しく、気持ちの良い場所でした。




古代劇場、天国の石切り場にある人工洞窟、そしてかつて大都会だったことを思わせる落ち着いた街並みなど、素晴らしかった。







タオルミーナに戻り昼食。
今度のレストランはウンベルト一世通りにある横道の階段を少し上ったところで、どれも美味しくてほっとした。

ラタトゥィユみたいな野菜煮込みは、カポナータというそうで、お砂糖とワインビネガーで作るのだそう。コクと奥行がありとても美味しい。

ピスタチオのパスタ、そして小さなドルチェ、カンローネも美味しかった。


昼食後はタオルミーナ観光。
円形劇場は高所恐怖症なので、結構怖かったけれど、荷物を夫に持ってもらって、なんとかクリア。やはり囲まれていない高い所に行くと、ふくらはぎあたりがゾワゾワ。
でも海を背景にした素晴らしい立地。
このせっかくの素敵な天然の背景をサクサクとローマ人が埋めて使ってた、というのが夫々の価値観の違いが見受けられ面白い。


そして虹も!




少し街並みを歩き、最後に「皆さん、お待ちかねのスーパーマーケットです!」という添乗員Uさんの声に歓声が上がる。

色々と事前にスーパーの場所はチェックしていて行くつもりだったので、有難い。

ハーブティー、シチリアの塩、レモンリキッド(生は持ち帰れないので)など買い込みました。
この間、夫はすぐ横のカフェで一人座ってゆっくり。これはいつものパターン。

そして、いよいよ夕方からは待ちに待った自由時間。

でも、日本で調べていたお店はどれもシーズンオフでお休み。
こうなったら勘を頼るしかない、と探し当てたのはメッシーナ門側の角にある
「ポルト メッシーナ」
名前も良い。
お客さんも程よく入っていて、従業員数が多く、みなにこやか。


ということで、ここにしましたが大正解。
シチリア名物の、カジキマグロのロール焼きにオレンジソース、ホウレンソウの付け合わせ、ヒレステーキのベリーソースなどいただき、大満足。
最初にでてきたパンもどれも美味しく、テーブルには塩コショウ、バルサミコ酢、オリーブオイルが常備されていて、途中で味変など、好みでアレンジできるのも楽しかった。




エトナ山にも近く、風光明媚という言葉がぴったりの小さなリゾート地、タオルミーナには二連泊。とてもゆっくりと寛ぐことができました。






3月11日(月)ピアッツァアルメリーナ - カルタジローネ ー タオルミーナ

2024-03-21 00:52:05 | 旅行
いつもは9時頃まで眠っていることもあるのに、こちらに来てからは5時前には目が覚めていて、そのお陰もあり夜はぐっすり。毎日18000歩前後歩いているので、そのお陰もあるか。とても健康的な生活リズムです。
楽しいことだけやっている時って、身体は疲れない。
朝の散歩は小鳥の声が沢山聞こえてきて、それも楽しい。
・・いや、きっと我が家の近所でも朝日は奇麗だし、小鳥も鳴いているに違いない。
ちゃんと起きればね。仕事のある平日は無理でも、休日などは、早起きを心がけようかなと思う。

アグリジェントでも早朝散歩を。
ホテルの庭には小さな円形劇場風の場所もあり綺麗。



少し足を延ばして5分程行くと、広い駐車場があり、昨夜はそこでアーモンド祭りがあり屋台なども出ていたのだけれど、流石にそれはパス。
その祭りの跡地の隙間から海。



朝食にはアーモンドミルクやアーモンド、くるみなども豊富。
アーモンドミルクはお砂糖を加えていないのに、まろやかな甘みがあり、とても美味しかった。
アーモンドは大きく、丸みのあるもので、美味しそうだったのだけど、残念ながらちょっとしけっていて、ローストが足りない感じ。
でもこれは多分、こちらでは、こういう感じで食べている、ということかなと思う。

朝食の後はバスでピアッツァアルメリーナに。
お天気もよく、なだらかな丘陵地帯にはピンクのアーモンドの花、大きな黄色いカタバミの仲間、など、様々な花が。




ピアッツァアルメリーナでは、カサーレの別荘で沢山のモザイク画を見学。
コロッセオに動物を出荷していた大商人の邸宅という解説が通常だけれど、最近の研究では、皇帝の別荘、という説もある。

モザイク画の中には天使たちが魚を採っているものもあり、天使を働かせているくらいだから、やはり皇帝?という気もする。

立体感のある見事なものばかりで、ここも多分個人で来ていたら一日ずっと過ごしたのじゃないかと思う。

ここには昔から棲みついている犬のTOTOが居て、一緒に案内してくれる姿も可愛かった。






有名なビキニシスターズ?



丘から大聖堂を眺めて下車観光。
風がとても強く、口の中が砂ぼこりでじゃりじゃりになったけれど、素晴らしい眺めでした。





ランチのレストランは、今回のツアーでのランチの中では一番美味しかった。
店主のこだわりが隅々まで行き届いている清潔な内装。









私達に料理を出しつつも、従業員に入口に並べた看板の位置を直させたりと、目配り。
グラスワインなのに、テイスティングもしてくれて、もちろんたっぷり注いでくれました。

(これは飲んだ後の写真)

シチリア名物の牛肉巻、デザートのグラスにはいったチーズのムースも東京にあるいけてるお店の味。
そう大概のイタリア現地のものより、今や日本のイタリアンの方がずっと美味しい、というか口に合う、という事実に愕然。
それまで、味の繊細さや、奥行きに対する感覚が違うのかもしれないと思っていたけれど、このお店はとても美味しかったです。

風情のある路地も良い、素敵な街でした。





食後はまたバスに乗りカルタジローネ。

陶器で有名な街で、大きな階段にみなタイルが貼ってあり美しい。
シティトラムに乗り換えて階段下まで。
旅行で来ているイタリア人の中学生くらいの子供達が手を振ってニコニコしてくれる。
なんだか、とても素直で可愛らしい。



残念だったのはお昼休みの時間帯で、お店が殆ど開いていなかったこと。
まあ、元々厚手のぽってりした重い陶器はあまり好みではないので、しょうがないか、と思えたけれど、ちょっとがっかり。

階段の高さがあり、上まで登るのは挫折。実は高所恐怖症ということもある。
夫は上まで登って、そこでしか見られない壁画と景色を堪能してきたけれど、羨ましくはない。クラっとして怪我でもしたら今後に差し支えるので大事を取りました。









バスでタオルミーナに移動。
今回一番楽しみにしていたホテルだけれど、あまりの古さにちょっと引く。


さらにはくじ運が悪く、海側ではなく山側に面した部屋に。トホホ。
右側にはエトナ山、正面には海、と絶景なのに。
でも、ベランダから見える様々な木々にやってくる鳥たちも見られ、これはこれで良しとする。切り替えは早い。




ぼろっちい感じの部屋なのだけれど、シャッターだけは、まさかのスイッチオンで開く電動式というのが面白い。

写真だと綺麗だけれど、実際は結構家具なども傷だらけで手入れされないまま古くなってしまって、可哀そうな感じ。
アンティーク家具好きとしては、「ああ、磨いてやりたい!」と思ってしまいました。







タオルミーナのツアーでの夕食は・・・
茄子のパスタと豚のカツレツ、ジェラートということだったのだけれど、

茄子のパスタは、しょっぱすぎで、いくらなんでも、という感じ。
豚カツはあまりに薄く、いや、薄いのはドイツも同じでシュニッツェルとはこういうものだけれど、ちゃんとした大きさはある。それが直径10センチくらいで、最早ハム。
ハムカツ?とつい言ってしまいそうになる。

さらにジェラートも小さなグラスにほんの一口。
コース料理の合間に出て来るものよりももっと小さい。

加えて、ワインがあまりに水っぽく、香りもあまりない。
今まで飲んできたものは、どれもお店毎の個性があって、みな美味しかったのに。

見事なくらいに、どれもダメダメで、これはちょっとお店の人が何かしら経費を誤魔化しているのではないか?と思うくらい。
御昼が素晴らしかったので、猶更残念。

夕食後は自由時間だったので、夫とウンベルト一世通りを散歩し、4月9日広場へ。お店は閉まっていても、明かりに照らされたディスプレイが綺麗。
まだシーズン前なので、人も少なく、よい感じ。
夜景が素晴らしかった。











3月10日(日)モンレアーレーパレルモーアグリジェント

2024-03-20 17:03:33 | 旅行
窓もなく、2段ベッドが二つ向かい合っているという小さな二等船室だったのに、その囲まれた狭さが良かったのか、程よい揺れ具合が良かったのか、二人共、ぐっすりと熟睡できた船旅でした。
ナイルクルーズの時の様に優雅ではなかったけれど、船内のカフェでコーヒーやジェラートを楽しんだり、ショッピングをしたりして、色々楽しめ、思いのほか良い船旅となりました。

朝8時頃にパレルモ到着後はすぐにバスで近くのモンレアーレに。

シチリアに着いた途端、空気感と色彩がフワっと変わったような気がしたのは気のせいか?

道中、見たことのない街路樹があり、話題に。コッペパンの様な形状の緑の実で、木にはトゲトゲが。




モンレアーレの大聖堂の中庭の回廊が素晴らしかった。
全て異なるデザインで、細かな彫刻。
アラブ、イスラムの影響を受けた様々な意匠は、18年にポルトガルで見たものとも似ていた。



そして、金色のモザイクで有名な大聖堂内部。なんと当初はここも「下車観光」で見られない予定だったそう。実際他のツアーの方たちは中は入れなかったとうかがった。(酷い!)。

でも、ラッキーなことに15分限定ということで、中に入ることができました。
日曜日でミサの真っ最中にも関わらず、入場を許してくださった現地の関係者皆様に感謝です。

一歩入って、その見事さに心打たれました。今回の旅で、圧巻、という言葉が一番ふさわしかったのは、この場所ではないかしら。

ポカンと口を開けてただただ見入る。

意味はわからずとも。高い天井の空間に静かに響く司祭の声がありがたかった。




パレルモもナポリ同様、みな下車観光。
マッシモ劇場もとても楽しみにしていたのに外から見るだけ・・( ;∀;)
クワトロカンティ、ノルマン王宮、などみてバスに乗り、アグリジェントに。





途中レストランで遅めの昼食。
昼食はイワシをそぼろにしてまぶし、パン粉を振りかけたパスタ。
衝撃的だったのは、パスタの太さと茹で具合。
ウドンくらいの太さがあり、おまけに、とても柔らかい。
これはもう、ほぼウドン。
中々個性的で、特に美味しい、という感じではないけれど、面白かった。
ウドンで真似して作ると良いかも?




南イタリア名物のミートソースの入ったライスコロッケと付け合わせは固めのレタスサラダは気に入った。
こちらの野菜はみな硬めで、苦手な方もいたけれど、私はむしろ好き。




デザートはアーモンドパウダーの入った、ほぼ杏仁豆腐フレーバーのジェラート?ブラマンジェ?(うろ覚え)で、美味しかった。アグリジェントはアーモンドの産地でもあったことを思い出す。


オリジナルのハウスワインも美味しく、夫とシェアして赤白、いただきました。
どこのお店でも、大きなグラスにたっぷりと注いでくれるのが嬉しい。

アグリジェントの神殿の谷も素晴らしかった。



アーモンドの花は今年は早くに盛りを迎えたとのことでしたが、それでも沢山、ピンクの小さな花を見ることができた。木は梅に、花は梅と桜を混ぜたような感じで可愛い。日本で通常みかけるものよりも、幅広で平べったい実も実っていました。


オリーブの古木も素晴らしかった。
1000年以上のものもあるのだそう。



アグリジェントのホテルは、従業員がみな笑顔で迎えてくれて、初日のローマとは大違い。
ホテルでの夕食はカボチャとピスタチオとモッツァレッラチーズのリゾット、豚肉に茄子とチーズを載せて焼いたものにインゲンのソテーがたっぷり。

テーブルワインも赤白共に美味しかった。
今回の旅で一番ワインが美味しくて、一番感じの良いホテルだったかも?
部屋も清潔感があって広く、よく眠れました。
良いところの名前は書いておこう。

アグリジェント デラバッレ   DELLA VALLE



3月9日(土)ポンペイーナポリ

2024-03-20 00:04:59 | 旅行
バスを降りて遺跡近くのレストランでランチ。
シーフードパスタもフライも、まあまあ、だったけれど、テーブルワインが、あの「ラクリマ・クリスティ(キリストの涙)」なのが嬉しかった。
白を飲みましたがとても美味しかったです。

ワインで上機嫌となり足取りも軽く遺跡へ。


一番来たかったポンペイ遺跡。

かのゲーテも3月に訪れていて「・・小さい::」と言ったとか言わなかったとか。

でも、そんなことは全くなく、多分、ゲーテの時代より、今の方がより発掘も進んで広くなっているのだろう。

子供の頃本で読んで受けた衝撃が蘇る。

子供の頃は、明日もし自分がそうなったらどうしよう?と考えて、とても怖かったけれど、大人になった今は、むしろ、そうした「まさか」の事態はいつ来てもおかしくないということを知っているので、考えない様にしよう、としているのかな、とも思う。

天候のせいで、海がやや荒れていて、そのため、夕刻にシチリア島に出発するフェリーの出向時刻が1時間早まった、とのことで、滞在時間が半分となってしまい、本当の「駆け足」観光となってしまい残念だけれど、やはりこの地に立つことを想像した子供時代、そして4年前の旅行準備の時の気持ちが思い出される。

ガイドブックの写真は晴天ばかりで、思い描いていた景色も青天だったけれど、雨のポンペイというのも風情があって中々良かった。

そういえば、19年のギザのピラミッドの時も、霧雨が降っていた。
甲野先生お墨付きの「雨女」の本領発揮である。

秘儀荘の壁画の鮮やかな色彩、筆致を直に見ることが出来たのも嬉しかった。









ナポリ

バスの中から少しだけ見えた下町の様子はやはりちょっと怖かった。
路上生活者も多く、何よりも、建物が古いまま、放置されていたり、壊れたまま修繕されずに使われていたり。




サンカルロ劇場もコースにあって楽しみにしていたのに、出発1週間前に初めて「下車観光」という言葉を知る。





つまり、建物の前には行くけれど、入場はしない、というとんでもないもの。
あり得ない!?とびっくりしたけれど、今回は料金安めだったせいか、特にナポリではこの「下車観光」がやたら多く、残念。

もし、次回があるとしたら、この「下車観光」だけはちゃんと事前にチェックして避けたいと思いました。

目の前にあるのに、中に入れないなんて、個人旅行ではあり得ない。

同行した海外旅行数十回の強者の若い女性も「ナポリ観光が薄かった」とアンケートに書いたそう。

とはいっても、もちろん、それなりには楽しめたのだけれど。



プレビシート広場、ウンベルト1世のガレリア、ヌオーヴォ城、ポジリポの丘など「下車観光」。
このあたりの歴史地区はナポリとはいっても、他の観光地と変わることなく、特に怖いという感じはなかった。






でも、夜などはまだまだ用心した方が良いらしい。



ポジリポの丘からはナポリ湾が見下ろせて、下町とは別世界。
やや曇りで残念ではあったけれど、ベスビオ山も見えた。
お金持ちの別荘が並ぶ、界隈だそうで、建物も工夫を凝らしたお洒落なものが多い。



小さなエリアに貧困の下町と富裕層の別荘地が隣在しているというのも特殊な気もする。

日本にももちろん格差はあるけれど、これほどあからさまではない気がする。

夕刻はフェリー。

結局出港は遅れ、船の中で過す。
夕食は急遽用意されたケータリングだったけれど、これが思いのほか美味しかった。
新鮮な野菜に大きなレモンが添えられていて、それに塩、コショウ、オリーブオイルをかけて食べるイタリア風サラダ。
パスタは餃子の皮で挟んだ様な形状のラザニアで、まあまあ。

デッキから見る夜景がとても美しく、

ゲーテの
「ナポリを見てから死ね」という言葉が思い出されました。