「そんなに会っていなかったっけ?」
というのがお互いの第一声。
緊急事態宣言も解除され、感染者数も減っている。
でも、有識者は声を揃えて「第6波は必ず来る!」と。
それなら、会うのは今しかないじゃない?
と、連絡を取り、急遽拙宅で遅めの軽いランチを兼ねて、お茶することになりました。
連絡した相手は雑貨店グラッサの店主であり、中学の頃からの友人フク。
フクに見立ててもらった国産天然山葡萄の籠も、もう11年目となりました。
5年前に取っ手など幾つかの箇所を修復してもらっていたのですが、今度は底にいくつか破れた箇所が出来てきたので、その修復をそろそろ、と思っているうちにコロナ禍となってしまい、そのままに。
それでも、丈夫なカゴで、ついこの間まで毎日使っていました。
柔らかな革製品、そう、あのボッティガベネタみたいな良い色艶に育ったカゴは最早、かけがえのないパートナーです。
最初に電話した時は
「ああ、この職人さんは、『最近はもう良い蔓が手に入らないんですよ。』と作るのを止めてしまったのよ。でも、聞いてみるからしばらく待っててね。」
そういえば、よくデパートの催事等でも山葡萄籠を見かけるようになりましたが、国産とはいっても、なんだか、私の知っている山葡萄とは全く違う。
のっぺりしてかさついていて、一言でいえば、勢いがない。
多分、含有しているポリフェノールの量も減っていて、年数かけても色艶はさほどよくならないのじゃないか、とも思う。
栽培したものも出回っていると聞いたこともある。なんだか寂しい話です。
「普通」や「当たり前」がそうじゃなくなってきている。
その職人さんの矜持と、そういう方に作ってもらった籠に、フクのお陰で出会えたことに本当に感謝です。
環境破壊による自然への影響は、思っている以上に早く進んでいるのかもしれません。
数日後、修理してくださるとの連絡を受け、それなら、ランチでも、ということになりました。
とはいえ、まだお店に行くのはちょっと心配なので、拙宅で席を3メートル開けての会食に。
私は料理をワゴンに載せてピアノの前に陣取りました。
というのがお互いの第一声。
緊急事態宣言も解除され、感染者数も減っている。
でも、有識者は声を揃えて「第6波は必ず来る!」と。
それなら、会うのは今しかないじゃない?
と、連絡を取り、急遽拙宅で遅めの軽いランチを兼ねて、お茶することになりました。
連絡した相手は雑貨店グラッサの店主であり、中学の頃からの友人フク。
フクに見立ててもらった国産天然山葡萄の籠も、もう11年目となりました。
5年前に取っ手など幾つかの箇所を修復してもらっていたのですが、今度は底にいくつか破れた箇所が出来てきたので、その修復をそろそろ、と思っているうちにコロナ禍となってしまい、そのままに。
それでも、丈夫なカゴで、ついこの間まで毎日使っていました。
柔らかな革製品、そう、あのボッティガベネタみたいな良い色艶に育ったカゴは最早、かけがえのないパートナーです。
最初に電話した時は
「ああ、この職人さんは、『最近はもう良い蔓が手に入らないんですよ。』と作るのを止めてしまったのよ。でも、聞いてみるからしばらく待っててね。」
そういえば、よくデパートの催事等でも山葡萄籠を見かけるようになりましたが、国産とはいっても、なんだか、私の知っている山葡萄とは全く違う。
のっぺりしてかさついていて、一言でいえば、勢いがない。
多分、含有しているポリフェノールの量も減っていて、年数かけても色艶はさほどよくならないのじゃないか、とも思う。
栽培したものも出回っていると聞いたこともある。なんだか寂しい話です。
「普通」や「当たり前」がそうじゃなくなってきている。
その職人さんの矜持と、そういう方に作ってもらった籠に、フクのお陰で出会えたことに本当に感謝です。
環境破壊による自然への影響は、思っている以上に早く進んでいるのかもしれません。
数日後、修理してくださるとの連絡を受け、それなら、ランチでも、ということになりました。
とはいえ、まだお店に行くのはちょっと心配なので、拙宅で席を3メートル開けての会食に。
私は料理をワゴンに載せてピアノの前に陣取りました。
キッチンと玄関の小窓を開けて換気も万全。
いつものご近所の店のローストビーフとポテトサラダ、アボカド、パンなどの出来合いを並べただけの簡単なもの。
そこに、どんぴしゃりとフクからの差し入れは、サーモンマリネ。
デザートには小豆ときな粉、米粉のロールケーキ。
まるで今日のメニューを知っていたかのようにぴったりのチョイスです。
紅茶はいつもの銀のポットではなく、夫々にガラスの小さなポットでお店風に。
・・ずっと生徒さんのレッスンでもボトルウォーターを出すだけの味気ないものになっていましたが、そろそろ、この方式でのお茶も復活させようかな・・・
フクは2匹のワンちゃんを飼っているのですが、猫も大好き、とのことで、ピピを見て大絶賛。
「なんて可愛いの!?え?男の子?イケメンだねえ~~」
「フサフサ過ぎる猫は顔が何処?という感じがして好みじゃないけど、ピピくんは、顔は小さくてシュっとしているのに、フサフサで、本当にカッコイイ!」
と、こちらの顔がほころぶことをジャンジャン言ってくれる。
私はもうデレデレで「そうでしょう?そうなのよ~~」。
ピピにも褒めてもらっていることがわかるらしく、ササっと恰好を付けてソファーの背に駆け上がったり。その上、なんとウィンクまでして、大サービスでした。
・・猫も美人には弱い、ということがよくわかったよ、ピピ!!