『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

エアコン故障

2022-07-30 22:12:12 | 日常
去年の夏は、パソコンがだめになってしまい、本当に大変でしたが、パソコンドクターSさんのお陰で、その後はサクサクととても順調です。

でも、今年の夏はリビングのエアコンの具合が悪くなってしまいました。

「あれ?ちょっとやな感じ・・」

と思ったのが、7月16日のレッスンをしている時。

なんだか、効きが悪くなっている気配。

とはいえ、一応、冷えることは冷えていたので、フィルターの掃除などして、数日は様子見を。

でも、日増しに殆ど冷風が出なくなってきたので、購入した電気屋さんに電話したところ、ようやく昨日、来てもらうことができました。

やれやれ、これでやっと直るのね・・と思っていたら、重症なので、メーカーに依頼しないとだめ、ということで、今度はそのメーカー側の修理の方に来てもらうことになったのですが・・

それが最短で8月16日!?

・・・おいおい、秋になっちゃうよ~~~

ということで、今リビングは、使われていなくて、食事も他の部屋に料理を運んでいます。

レッスンや練習も私や夫の部屋で。

このパソコンはリビングにあるので、夜風がやや涼しくなったところで、傍にファンを置いて首にはマジックアイス(優れもの!)をつけて、これを書いています。

知人でも、やはりエアコンが故障して2週間くらい修理に来てもらうのを待ったという方がいる。

この猛暑で、修理や買い替えが増えているらしいです。

2017年2月に何十年も使ってきた家のエアコン全部を買い替えたので、まだ5年くらいしか経っていない。

一応10年間無料修理の補償期間内ではあるけれど、限度額は確か4万円程なので、多分オーバーしてしまいそう。なんだかなあ~~

何故こんなに詳しいか、というと、私にしては珍しく、ちゃんと説明書と保証書を保管していて、すぐに出せたから。

夫に驚かれたのは、まあ、ちょっと良い気持ちでした。

コロナ禍の自粛期間中に、徹底的に片付けをやった甲斐もあるというものです。

フルートは冷房の効く他の部屋に避難させましたが、調律したばかりのピアノのコンディションがとても心配です。

ピピは、案外暑い部屋が好きなようで、リビングの窓際のソファーの下で寝ていて、暑くなったら、エアコンの効いている部屋にやってきて床にペタっとしています。

でも、またしばらくすると一人でリビングに戻る。

ずっと窓を開け放しにしているので、多少暑くとも、自然の風が好きなのかもしれません。




富津合宿

2022-07-24 22:32:28 | 旅行
ようやく同期バンド・WAYAZも、万全の感染対策の中、始動することとなりました。

3年ぶりの合わせ。

場所は本拠地・Iくんの蓼科の山荘か?富津か?と悩みましたが、より練習時間が確保できる、という理由で近場の富津に。

金曜日の夜、出発したのですが、待ち合わせ場所の海ほたるに誰でも弾いてよいストリートピアノがあり、人も少なかったので「ムーンリバー」を弾いてみましたが、中々楽しい。非日常のスタートです。



ベースNくんの御友人の富津の別荘を使わせていただいての合宿は2回目。
お天気にも恵まれて、楽しいひと時を過ごすことができました。



今回、3年ぶりだというのに、新曲が2曲も。
でも、私ももちろん、皆、気合が入った予習をしていたので、かなりの完成度となり
充実の練習会となりました。

ビートルズの「When I'm 64」は、もう本番にかけられるくらいの仕上がりに。

個人的な成果といえば、キーボードを弾きながら、ハモルことができたこと?

「時代遅れのロックンロールバンド」で「シェケナベイビー(shake it up baby)」というのがあるのだけれど、その中のGの音を担当。
キーボードを弾きながらこれをやるのがムズイのですが、決まった時の美しさと達成感は格別です。

さらに、エレキNくんからの提案でジュリーの「TOKIO」をやることに。
みんな知っているし、カッコイイ。
改めて聴くと、今更ながらにジュリーのうまさ、凄さにびっくり。
シンセの使い方とかアレンジがYMOっぽくて、面白いし、今聴くと、一種、ノスタルジー・・
日本に勢いのあった時代の曲が懐かしい。

オモチャのパラシュートを調達して、全員で付けてやろう!
いや、ビニール傘に赤セロファンを貼って、それっぽくして・・
電飾コードも着けて光らせよう・・

などなど、音楽以外の演出面の相談が一番盛り上がった。

実は最初、遠くても、蓼科の方が涼しいから良かったかなあ?とも思っていたのですが、富津も海からの風が心地よく、ほぼエアコンなしでも過ごせる気持ちの良い涼しさでした。



アスファルト部分の面積が僅かだから、というのも絶対あると思います。

夕食後はボーカルTくんのスイス土産のチーズ、テットドモアンヌと格闘。クルクルと回しながら削るのですが、素晴らしい美味しさでした。




練習の後は、地元のアジやエビなどのミックスフライ定食、ピーナッツのソフトクリームなどを堪能し、温泉に。



・・そういえば、温泉も3年ぶりか??
これまた久しぶりに湯上りに、かき氷を食べました。






夜はブラタモリでまったりし、みな疲れて眠くなったので早くに就寝。
時計を見ると、なんと9時。
昔は夜中の2時3時まで宴会しつつ、いろんな音楽を聴いてああだこうだやっていたのにねえ、としみじみ。

あとは、
「あれ?スマホどこだっけ?」
「車のキーがない!?」
など、必ず、誰かしらが探し物をしていた、というのもしみじみとする出来事でした。

あと何年、みな揃って元気にやっていけるかな?と一回毎の練習が、とても貴重で大切な時間に感じられました。

翌日は、早朝、沢山の鳥の声で4時半に目覚めたので、海まで散歩し、久々にビーチコーミングも。



細道をカニが横切っていったり、大きなカミキリムシをみつけたり、クローバに小さな蝶が止まっていたり、実り始めた田圃の稲が風にそよぐのを見たりと、子供の頃に見ていた風景を、久しぶりに見ることができたのも嬉しいことでした。





第119回 音楽家講座 in鶴見 ~甲野善紀先生を迎えて~

2022-07-22 02:26:00 | 音楽家講座・甲野善紀先生を迎えて
夕刻に一雨来たものの、蒸し暑さが続いた一日でした。

関西から昨夜帰京されたばかりの先生。

年齢のことを考えると、とても無理なお願いをしていることが心苦しいですが、今回も充実の素晴らしいひと時を過ごすことができました。




・・・・・・・・・・
(お話)
願立剣術物語にもあるように、出来ない原因はわかっても、出来た原因というものはわからない。

それを今、実感している。

ピダハン同様に、我々も右と左がわかっていない。

右と左の違い。一ひねり(動作を)入れるだけでも、人は混乱する。

「基本をしっかり」というのが、一番上達を阻害している。

言語など、誰からも教わらなくても、しゃべることができている。

それを、頭で考えた時点で違ってしまう。

「基本に忠実」は最大の悪しき伝統だ。

自分の基本をつくる。

自分の術理「ふんばらない」等は概念としての基本であって、ああしましょうというような具体的動作としての基本ではない。

いわゆる、先生、先生した教師はだめで、良い教師とは、自分を限りなく消して、生徒があたかも自分で気付いたようにさせることができる教師である。

これは、日本の職人の世界では伝統的な教え方。
親方はダメ出ししかしない。
言葉を自然に覚えるような世界。
「まず基本を身につけよう」なんて馬鹿げている。

先日の京都で、この基本の害の大きさが身に染みた。合気道をやっていた頃の基本を、相当解体してきても、あちらこちらで芽を出してくる。

教えるものは、極力、余計なことを言わない方が良い。

この一例が相手を崩す時の左右の腕の動き。
基本とされている左右が同じ時計回りではなく・・

こうした「基本の弊害」からどうやって自由になるかが大変。

人間がものを学ぶとはどういうことか。

(技を紹介しつつ)
身体が流線形でスーっといくようにするもの。

それとは別のよくわからないもの。
これは感覚的なもので、やろうと思ってやっていない。
「手はださない」と思いつつやる。

自分ではなく、他の誰かにやってもらう。
相手は私の意識に反応している。

「手を出す」という認識のスイッチを切る。

(本番などで緊張する場合は)「緊張する」「上がる」というスイッチを切る。

自分一人の世界に入るスイッチを入れる。

(手の甲に触れて置いて、その後手首を掴む技をやりながら)
手だけではなく全身で動かす。

手の力をもっと抜くと払えなくなる。

「溶けたような腕」

らせん状についている筋肉を少しも逆流しないように合わせる。

現役のサッカー選手や140キロの力士とやっても、振り払うことができるが、それが何故出来るのかを物理的に説明する日本語がみあたらない。

親指を曲げて、椅子から相手を起す。

(これらの技を希望者が体験)

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(個別指導)
パリから3年ぶりに一時帰国されたご家族

御子さんから緊張への対処法の質問

掌の中央のくぼみをへこませる。

(蕾の手の内)指の間を開く。
改良版は人差し指をのばすといいかな?とのこと。

何かトラウマに対して、心理的カウンセリングよりも、身体の形を変えて、心に働きかける方が良い。

親指を中に入れるか、外に出すかで、気勢の上がり方は大きく違う。

合気道などで、止められるのは、力の方向がわかるから、
止められない技は、方向がよくわからないので、絶えずさぐっていることになる。
肘から先が溶けているような。








(ピアノ弾き語り)
緊張されていたのが、指紐で大きく変化。
ピアノ、声ともに、のびやかに。




(鎮心のつぼの体験希望)
他の方同様、目の前で竹刀を振られても全く動じなくなる。
(みな、彫像になってしまったかのよう。)


(フルート)
緊張すると、特に口元が震えてしまう、という相談。

丸紐の四方襷で、震えがなくなり、音も深みが増し、変化。



四方襷で縄跳び15回の子供が一気に100回になったことも。
身体の繋がりがよくなる。


(人間関係のストレスには?)
真言宗の「光明真言」を唱えるのが良い。
1200年の対心の知恵の集積。
覚えて唱えられるようになるのが良い。

・・・・・・・・・・・・・・・
時間が余ったので、再度先生のお話。

丸紐のその他の効用と様々な検証。

浴衣の帯の上からでも変化。
くすぐったがり屋さんにも有効。

人間だけでなく、花火などに驚く犬猫にも有効。

平な紐はだめ。

手の内で行うのと、心で行うのとは全く別物。

「浮きをかける」ということが重要。

台車ごとガラガラっと引かれるような。
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関西の旅の中でも、さらに進化された先生の技が凄かった。

当初の予定よりも参加人数が減って、個別指導枠もゆとりがあったのに、今回フルートを持参していなくて残念。

でも、しっかりと新たな先生の技は堪能させていただきました。
右と左と、どちらを追えばよいのかわからに不思議な感覚。

およそ、通常の人間の動きで、このような感覚になることはないと思う。
通常ない動き。

合気道の「基本」では真逆なのだから・・


私のフルートの持ち方の変化も、似たようなところがある。
「基本」と信じて疑うことなく半世紀、見当違いの場所で笛を構えていたのだから・・

とここまで書いて、気付いたのは、以前のご指導の左手は煙立ち上り、右手は水が下に流れるように、というもの。

これだけでも、大きく変化したのだけれど、今日のものを応用したら、より身体の協調が進む気もしています。エアフルートでやってみたら、より指付け根あたりのツマリが消えた感もある。明日試みるのが楽しみです。

ご参加くださった皆様、お手伝いしてくださった皆様、先生!

今回もありがとうございます。

次回は同会場同時刻で、8月24日(水)です。
どうぞよろしくお願いいたします。





曲決め、楽譜制作、合わせ練習、発表会・・などなど

2022-07-20 21:53:56 | 音楽・フルート
日々、さしたることは何もやっていないのだけれど、あっという間に7月も半分以上過ぎてしまいました。

10月10日のカプチェットロッソでのオータムフルートコンサートの曲は
4月に軽井沢合宿し、5月には拙宅で詰めの練習会をして、6月半ばに決定。
先週水曜日に、3回目の練習を。

そして、本日は、オーナーの植田嘉惠さんより、総カラーの美しいチラシ原稿が送られてきて、最終校正。
ご一緒させていただく、洋画家・柴田俊明先生の絵画も使われていて、上品で豪華な仕上がりです。
プログラムも、提出した作曲家の国と年代も表記してくださり、お客様にとってもわかりやすい詳しいものとなっていました。

完成次第アップしますので、どうぞよろしくお願いいたします。

6月末には、来年3月18日の曲選びをピアニスト・堀部ともこさんのスタジオにて。
とても暑い日でしたが、良い時間でした。
ピアノと笛2本のアンサンブルは本当に久しぶりで、楽しかったです。
この日に曲も決まり、一安心。

そして、この間に、ラインのやりとりで、3月3日の渋谷伝承ホールでのプログラムを主宰のオペラ歌手・富原淑子さんと相談。

こちらは幸いなことに、ギターの宇高靖人さんが出演してくださることになりました。
またご一緒できることとなり嬉しい!\(^o^)/

また、ピアノとのアンサンブルも、というリクエストがあり、ピアニストの方とはユーのファンタジーを。

さらに3人でフォーレのシチリアーノ、アンコール曲も。
この編曲にここ数日とりかかっていて、一昨日、ようやく完成。
やはり、フルートの編曲譜よりも、オリジナルであるチェロとピアノの譜面の方が、よりフォーレだなあ、と感じる。
これまで本番で演奏したことがなかったので、きちんと検証していなかったのですが、楽曲本来の良さは、断然こっちじゃないか?と思う。

我ながら、よいトリオのアレンジが出来ました。自画自賛。

これで、来年3月18日までの3つのコンサートの曲目と楽譜全てが整いました。

18日・月曜日は淡路町にて楽器店の発表会。
生徒さんにとっても、久々の舞台。開催できることとなり本当に良かったです。
素晴らしい演奏でした。

その後は新宿ドルチェ楽器にて色々用事を。
こちらも、活気が戻ってきていて、お店のスタッフのみなさま、皆、生き生きとされていたのが印象的でした。

そして本日は一日がかりで、耳コピと楽譜制作。

同期バンドWAYAZも、ようやく活動開始。

久々のリハビリだというのに、新曲が2つも。

ビートルズの 「When I'm Sixty Four 」

https://www.youtube.com/watch?v=f7TANPFMf1k

丁度、私達の年齢。9月で私もなってしまう・・
この曲を始めて聞いたのはステージ101で、中学生の頃。
64歳?!と、当時は想像もつかなかったけれど。

「いつやるの?今でしょう!」

とメンバー全員が、賛成して、やることに。
クラリネットの助奏パートをフルートで。
幸い、シンプルな曲なので、数回聴いて、譜面に書いて、今度はそれをみつつ修正。
パソコン動画って本当に便利・・
クラリネット独自のあののんびりとしたまったり感は難しいけれど、なんとか近づけるように音色も工夫。

もう一曲は

桑田佳祐 feat. 佐野元春, 世良公則, Char, 野口五郎 - というレジェンド達による

「時代遅れのRock’n’Roll Band」

https://www.youtube.com/watch?v=xsEsyWA2ve8

この曲が出た時、絶対WAYAZメンバーから「やろうぜ!」という声が上がるなと予想していたけれど、その通りに。

ただ聞き流していた時は、シンプルで簡単かな?なんて思っていたけれど、なんのなんの。

演奏することになり、聞き込むと、複雑なハモリや、細かいリズムなど、本当に難しいじゃありませんか。
楽器演奏しつつ、これをさらっとやってしまっている彼等はやっぱり凄い人達なのね、と再認識。

こちらも、キーボード&コーラスの譜面がようやく完成。

WAYAZのみんなは、楽譜も少しは読めるけれど、殆どは耳コピーだけで、なんでもやってしまう。

このあたりも、好きとはいえ、凄いなあ、と毎回感心しています。



・・・・・・・・・
全ての宿題を終え、すっきりしたところで、ようやく明日は「音楽家講座」。

甲野先生の御忙しさは、私どころではないけれど、そんな中、こうして毎月の音楽家講座に登壇してくださり、本当に感謝です。

キャパのある会場ですので、お申し込みがなくとも大丈夫です。
どうぞお越しくださいませ!

写真は、駆けずり回っている隙間時間での一休み。
桃のパフェ!