『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

(告知)『NHK 趣味どきっ!』

2022-01-31 20:53:32 | 音楽家講座・甲野善紀先生を迎えて
音楽家講座の参加者のお一人、ライターのYさんから以下のメールをいただきました。

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(前略)
2月からNHKで古武術に関連した番組が8回にわたって放映されます。

明日は2月1日(火曜) 21:30-21:55まで、
「NHK 趣味どきっ! 古武術に学ぶ身体の使い方」という8回連続講座です。

https://www.nhk.jp/p/syumidoki/ts/5N8N91PYV7/episode/te/QGKM2YZPGV/
明日はその第一回目となります。

甲野先生にもご登場いただきます。

元々の企画を私が知人に頼まれて出したところ、通った番組です。(後略)

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楽しみです。
皆様、どうぞご覧ください!

アップ

2022-01-30 22:52:25 | ピピ
特に映画ファンというのではないのですが、年に数回、夫と映画に行くことがあります。

コンフィデンスマンの最新作も楽しみました。

あの大画面でのアップに耐えられる女優、俳優というのは、やはり美しい味わい深い顔立ちなのね、と毎回思う。

・・・

夕食の支度をしている時に、ああだこうだ、と話しかけられるのは本当に迷惑。

頭の中は次の作業の段取りをしつつ、今の作業もやっているので、リズムが狂わされてしまうので。

リタイアして在宅時間が増えた夫は、結構ああだこうだ、と話しかけてくる。

「新聞読む時と、食事の支度してるときは話しかけないで。どうぞ仲良しの、添い寝もしてくれるピピにでも聞いてもらってくださいな!」

と、ついついこちらも邪険な対応。

ええ、ピピが夫のところにばかり朝行っている、というのを相当根に持っているのでね。

そんなやりとりのあった夕食後、夫からピピの写真が送られてきました。

ピピが自ら角に穴をあけたダンボール。そこからきりりと覗いている顔をどんとアップに切り取った写真はなかなか芸術的で、大きなポスターにしたいくらい。



おもちゃのネズミとの一枚は、キリリとした表情とのコントラストがちょっと面白い。





ピピも映画館での大画面に耐えられるイケメンニャンコだねえ、と親ばかです。



甲野陽紀先生の個別講座 2回目

2022-01-28 22:11:05 | 甲野陽紀先生の個別講座
前回の「フルート体」によって、大きく変化したフルート。

これにより、楽器こみの心身の釣り合いが取れるようになった、ということが大きな要因だけれど、それ以上に「自分が抜ける」という感覚に近付けたことの変化が大きかった。

でも、今回、その進展と反比例するようにフルートを吹く、という意欲がかつてないくらいに減衰。

以前、出来なかったことがサラっと出来るようになったり、より響きも増して、と良いことばかりなのに、このあたりが不思議でした。

おそらく「自分」の愉しみの中で吹いていたので、その「自分」が抜けてしまうと、何やっているんだかよくわからない、というちょっとした戸惑いと混乱があるからかもしれない。

さらには、「こんなに進展しても、この程度の音しか出ないの?」という絶望感がより増す。

もともと、自分にはかなり甘い方だと思うのに、こんなに「あ~~~あ」と思ってしまうのも、かつてなかったことで。

これはやはり、心の問題か?

『天狗芸術論』や『猫の妙術』、そして『願立剣術物語』にしても、語られているのは心。

こうした教えを読む時、いつも感じるのは、頭ではなるほど、と納得しても、到底、自分には、そのような境地は縁がないなあ、という情けなさ。

これはもう、限界なのかもしれない?

こんな心境をお話してから、レッスン開始・・

前回の「フルート体」となることで、上半身は本当に抜けましたね、とお褒めいただき、
でも、足はどうですか?と、今回の修正は足とそれに関連しての腰。

これでまたさらに別世界に。

「ああ、下半身が上半身の変化に伴っていなかったから、違和感を感じて、こんな音じゃいやだ、という気持ちになっていたのだなあ」と納得。

これまた「言葉」のご指導なので、ここに記すことはできませんが、かなり変化。

指先、指、足裏、夫々をどのように取り扱うかで、腰の安定が大きく変化する。

帰宅してすぐに試しましたが、もうびっくりするくらいに変化して気味が悪い程でした。

エネルギー効率がより増している。倍増どころじゃない程に。

そうそう。欲しかったのはこの音なんだよね、とまた意欲がフツフツと・・



ピピの好み

2022-01-27 23:06:43 | ピピ
猫タワーにはすっかり馴染んでくれたピピですが、昔、息子が買ったフカフカの猫ベッドには見向きもしないまま早2年。

なので、こちらの猫ベッドも心配だったのですが、こちらは気に入ったらしく、すぐに中に。






やはり天然素材で籠、というのが好みなのかもしれません。

今は中に私の古いTシャツを敷いて、お昼寝の時に使ってくれています。


夜は1階のリビングノソファーで眠るがお気に入りで、明け方5時頃に3階のお父さんのベッドの中に潜り込む、というのが最近のルーティーン。

私にはフミフミはやりに来ても、その時に掛布団を大きくめくってやっても、何故か、中には入ってきてくれない。

なのに、ここ2週間はず~~~っと夫に添い寝し30分くらい過ごすのだそう。

夫はかなり嬉しいらしく、毎朝

「いやあ、今朝もピピがやってきてさあ・・」と得意そうに自慢する。

実際、メラメラと本当に悔しいので、

「きっと、おやじ臭が好きなのよ!」

ということにしている。

多分、私はお風呂上りは全身に保湿の為のオイルなどを塗り込んでいるので、その香りが嫌なのではないかしら?

そうよ。そうに違いない・・ということにしている。


先日は、ソファーに寝転んでいた夫の足にピピがタックル。

あわてて「ピピ、臭いでしょう?バチチだからやめなさい!」と言っても、スルーされ、じゃれるのかな?と思ったら、なんとそのまま足を抱え込んでウットリとしているではないですか・・




・・やっぱり変な匂いが好きなのかも・・!?



気付き・遅ればせながらの韓流マイブーム

2022-01-20 22:57:22 | 気付き
もう終わってしまったけれど、NHKBSで日曜日の夜に放映されていた韓国の時代劇『ファラン』にはまっていました。

・そういえば、昔はオスマン帝国のドラマ『愛と欲望のハレム』(凄い副題!!)にはまっていたっけ・・


ファランは時代劇とはいっても、内容は全くのファンタジーで、少女漫画のような・・いや、昨今の漫画は、こんなご都合主義の連続の設定では誰も描かないだろうな、というようなあまりにもあんまりな内容。

でも、だからこそ、純粋に作り物としてのドラマを安心して楽しめました。

なんといっても、出演者がみなカッコイイ。
その時は知らなかったのだけれど、Kポップのアイドルも複数名出ていて、BTSのメンバーも出ていた、という豪華さ。

私が一番好きだったのは、主人公ではなく、王様役のパク・ヒョンシクなのだけれど、その剣さばきに目が釘付けに。

見た目の格好良さもさることながら、その動きの美しさに「あれ?」と思ったのでした。

その後、ドラマが終わってからネット検索してみたら、わんさかの動画・・

それまで韓流には全く関心がなかったので、知らなかったのですが、大人気のスターだった。

ソロで歌っているものもあったのですが、これまた歌もうまくてさらにうっとり。

ついでに、BTSも初めてちゃんと動画で観て聴いて、そのハイクオリティな完成度にびっくり。



コード進行もリズムもシンプルなのだけれど、それだけに覚えやすく親しみやすい。

抜群の歌唱力、キレキレのダンスやラップがあればこそのシンプルさ。

踊りながら叩かれるあのチャンゴの響きやリズム、そして長いリボンをクルクルと自在に回しながら踊るサムルノリの伝統が生きている国の芸能ではないか?と勝手に納得。

パク・ヒョンシクも、BTSも、なんだかすぐにサムルノリが出来そう・・

つまり、あのバロックオペラで観たフランス人のダンスの名手と同様、どんな時も釣り合いが保たれている身体。

これらを会得するのは並大抵のことではなかったろうな、と思わせるパフォーマンス。

ミュンヘンの劇場で韓国の歌手がデビューし歌ったのを聴いたことがあるのだけれど、本当に素晴らしかった。首の幅で声が出ているような印象。そして全方向に響きが伝わる。

日本人歌手も時折出演していて、もちろん、この劇場に立てるというのは相当なレベルなのだけれど、やはり、このような驚きはなかったなあ・・

その後、日韓ワールドカップのオープニングセレモニーをTVで観た時、夫々の国のオペラ歌手が夫々に歌ったのだけれど、私の耳には、完全に韓国勢の圧勝だった。

もちろん歌は勝ち負けではないけれど、根本的な発声が全く違うことに驚いた。

これは何故?

イタリア人と日本人の差というのなら、それは人種の違いも明確なのでまだ納得もいく。

韓国と日本、もちろん違う国だけれど、人種的には近い同じアジア人種だし、古くは渡来人も多くほぼ一緒といっても過言ではないと思う。

それなのになぜこんなにも違うのか?

この疑問はミュンヘンに居た当時から、つまり35年前以上からずっとあった。

当時は、食べるものも、気質も違うしね、と思っていたけれど、今回かつてないほど集中的に韓国の歌やドラマを聴いて思ったのは・・

「言葉」

なんちゃって外国語で適当に真似しながら喋るというのはタモリの芸にもあったけれど、真似してなんちゃって韓国語で歌っているうちに、声の響きがガラっと変化したことに驚いた。

舌や口元が緩んでくる感じ。

色んなヴォイトレがあるだろうけれど、韓国語はとても役に立つんじゃなかろうか。

世界地図の向きをグググっと回して東を上にしてみれば、大陸、半島、島 となっているのがよくわかる。

これは2004年、初CD録音の時、ピアノで共演してくださった寺嶋陸也さんから教えていただいた地図の見方だ。

寺嶋さんは、『大陸・半島・島』というご自身の作品集(CD)を出されている。

古代の日本語はもっと、半島の言葉に近くて、その名残が地方の方言として残っている。
そして、その地方からは良い歌手が沢山出ている、ということも、これは関根秀樹先生からだったか、うかがった。

現代の標準語というのは、そうした微妙な響きをみなそぎ落としてしまったものなのだろう。

そんな話を前回、陽紀先生の個別講座の時、話したところ、

「ああ、韓国語は、とても複雑ですよね。同じアでも餡子のアと小豆のアと(もう一つなんだったか忘れた!)みな違うんだそうです。それが聞き分けられて言い分けることができないと話になんないんだそうです。」

なんで、そんなことまでご存じなんでしょう?と二重の驚きでしたが、それがきっかけで、改めて韓国語を動画(便利!)で調べてみたら、なんと母音だけでも21種類。

日本語はアイウエオの5種類・・

昔、母音の難しさに負けて、フランス語が挫折してしまったのだけれど、韓国語はそれよりも多い。

この21種類を聞き分けることが出来る耳と言い分けることのできる口、舌、顎、喉・・

かなわないなあ・・と愕然。

こんな話を息子にしたら、

「ラップも韓国の人、みんなめちゃくちゃ上手い。」
といって、BOBBYを教えてくれて、こちらもかなり気に入ってしまった。

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フルートで演奏する時には必ず最初は楽譜を読みその音の運指で演奏することになるのだけれど、その音名もドレミファソラシドという日本語でインプットされる。

現代の日本の標準語は、世界で一番口元を緊張させる言語かもしれないくらいなのに。
最初から、というかヘタすると常に緊張を伴ったままで、演奏することになる。

フルートを構え、演奏する前に、この日本語モードから脱却する。

という訳で、なんちゃって韓国語が私にはとても役に立ったのだけれど、最近は、ここからさらに、わけのわからないなんちゃって動物の鳴き声的な発声となってきていて、さらにフルート演奏がラクになってきたのでした。

特にインターバルでのご利益は大きいです。

https://www.youtube.com/watch?v=T7lhGz6Bfik&t=10s