『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

明日の音楽家講座7月1日・in 鶴見

2020-06-30 14:39:03 | 音楽家講座・甲野善紀先生を迎えて
あっという間に半年過ぎて驚いています。

こんな世の中になってしまうなんて、去年の年末、いや、今年の1月だって、誰が予想したでしょう?

本当に先が読めない時代になってしまいました。

・・いや、むしろ「読める」と思い込んでいただけだったということに気付かされただけなのかもしれません。

明日はほぼ4か月ぶりとなる音楽家講座(7月1日・19時~21時15分、鶴見サルビアH.3階音楽ホール・4000円)です。


以下、明日のご案内です。

お申し込みなしでの当日いきなり参加も可ですが、以下の諸注意をお願いいたします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

明日の講座にご参加表明くださった皆様、また当日参加を予定されている皆様
現在の状況下での施設(横浜市)からのお願いがございます。

1、直前の手洗い、消毒
2、マスク着用(管楽器演奏時に外すのは可)
3、舞台は10名まで
4、客席は間隔をとって50名まで
5、歌、大声の会話は禁止

3、に関してですが、通常は全員にステージに上がっていただき、甲野先生を取り囲むようにするのですが、今回は半分づつに分けて交代で、と
させていただきます。当日じゃんけんで決めさせてください。7時~7時30分と7時30分~8時で交代です。8時以降は希望者による個別指導となりますが、こちらの順番は初参加の方(今回は4名)優先で、やはり順番はじゃんけんです。個別指導の折には、受講生のみステージで、他参加者は客席となります。

5、の歌に関しては、フェイスガードをして2メートル離れてもだめですか?と交渉したのですが、
「決まり」ということで不可でした。管楽器は演奏可能ですが、結露を落とさぬよう各自で配慮をとのことです。

色々とご不自由をおかけし申し訳ありませんが、そのような中、20名近くの方のご参加希望をいただき、感謝しております。
明日はどうぞよろしくお願いいたします! 白川真理




緊張と弛緩

2020-06-22 20:15:22 | 気付き
「バッハの音楽は緊張と弛緩で出来ている」

というのをミュンヘンでマリアンヌ・ヘンケル先生(アドリヤン夫人)から学んだ。

そしてその後、日本でニコレの講習会があり、そこでも同様に。

それはそうだ。マリアンヌ先生はニコレの愛弟子だったのだから。



そんなことをつらつらと思い出す気付きでした。

やはりレッスンが再開されると、生徒さんにお教えする、ということで刺激されるせいか、気付きが増えてくるのは、ありがたいことです。

「象さん」の手の内による重心移動。

これがまさに「緊張と弛緩」の動きであることに、ようやく気付いた。

「象さん」で右足重心でねじっている時が緊張。

それが左足の動きに伴い左側に重心移動していくときが弛緩。

演奏が開始される時には、緊張でもなければ弛緩でもない、程よい釣り合いになっている。

そして・・

これは数日前の気付きで、やはり明け方の夢うつつの時に降りてきたのもなのですが・・

「舌忘れてるじゃん」
という声が聞こえたのでした。

「じゃん」なので、お告げというよりも、自分で気付いたのだろうけれど。

「象さん」で指先まで腕は腰から繋がり、脚の重心移動によってつま先から腰まで繋がった。

なのに舌が置き去りだったことに気付いた訳です。

舌も、最初は「緊張」を強いる。

それによって、解除された時に、ほど良い釣り合いを得ることとなる。

なんせ、身体の内側、奥に直結するものだから、この効果はとても大きいものでした。

さらに説得力のある演奏に近付くことが出来ました。

そういえば、ロシア武術「システマ」でも、確か「リラックスするためには力め」という教えがあったと記憶する。

講習会に参加したのは、もう何年も前だけれど、本当に匍匐前進とかして、楽しかった。

また北川夫妻や中島さん達に会いたいなあ、と急に思い出す。

濃厚接触禁止の現在、寝ている相手の上を乗り越えての匍匐前進なんて、無理だろうけれど・・

『なぜ君は総理大臣になれないのか』

2020-06-19 21:36:59 | 日常
映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』 監督:大島 新

http://www.nazekimi.com/

関連記事
https://hbol.jp/221122

「政治と宗教は持ち込まない」というのが、母校・高松高校同窓会の原則ではありますが、この映画は以前から同期の間でも話題になっていました。

特に、政治関連の心が塞ぐニュースばかりが溢れている昨今では猶更!



新聞記者だった私の父は43才で心筋梗塞で突然に逝ってしまったのですが、自民党の代議士の私設秘書、つまり選挙参謀もやっていた。

この関連文章中にも出て来る平井一族・故平井太郎議員の元で。
田中角栄の「日本列島改造論」が一世を風靡していた時代。

今も昔も、政治の世界は魑魅魍魎が跋扈しているのだろう。
父もまた例外ではなくなっていたのではないかと思う。

選挙明けの翌日の突然死は、日頃の不摂生に加えて、大きな選挙のストレスによるものではないかと思う。

いずれは政治の世界に、という思いがあったのに無念だったろうにと、亡くなった後、叔父たちから聞きましたが、きっと少しでも良い世の中に、と思っていたのだと思う。

それは、県議を務めていた祖父も同様だったと思う。
弁護士としての仕事では戦時下の政府に対抗して、冤罪事件の被害者の証拠を井戸に隠して守り抜いたとも聞いている。
闘う人だったのだ。

しかしながら、二人共、所謂「清濁併せ呑む」タイプだったのだろうな、とは思う。
そうでなくては、務まらないのではなかったか?

もしかしたら、それが父のストレスにもなったのか?

・・と今となっては想像するしかないのですが・・


小川淳也議員には、とにかく、しぶとく生き延びて欲しいと思う。

また、同じく同窓である玉木雄一郎議員。
「変節漢」とも言われるようになってしまったのは残念だけれど、それも「大儀のため」と思っている。
やはり応援したいのは同じで。

この二人の行く末を見てみたい。


私は政治どころか、日常の細々したことや家計のことも不得手で、全て夫任せの半端者だけれど、それでも、育児をしている中、それなりに様々な問題意識は抱えていた。

そんな中、甲野善紀先生と出会った時の衝撃は物凄く、フルート奏法に関しても、そうだったが、それ以上に、物事を根本から変えられれば、より風通しの良い世の中になるのではないか、と感じた。

「甲野先生で世直し」

と思ったのだった。

だからこそ、人様のお世話など本当に苦手なのに、「音楽家講座」を主宰することになって現在に至っている。

大島 新 監督は、かの大島渚監督のご子息。

かつて、甲野先生が大島渚監督の作品「御法度」の題字を書かれた、というご縁がある。

その大島渚監督のご子息である大島新監督の夫人が、高高同窓生で、小川淳也議員と同級生だった、ということが、この映画のきっかけとなったのだそう。

ついでに大島新監督は湘南高校出身で、ウチの弟と同窓になる。

父が逝ってから一年後、私の高校卒業と共に、高松から母の実家のある西鎌倉に居を移したので、弟は中学から湘南ボーイ(って感じには程遠いが・・)になったのでした。

・・そういえば、昔「大島渚監督の息子が居るよ・・」と言っていたような・・

・・なんだか、もろもろ、淡く繋がっている・・?

本日の朝日新聞夕刊にも取り上げられていました。

・・観に行かなくちゃ!?


「新たな日常」とはいうけれど・・

2020-06-18 17:32:33 | 日常
緊急事態宣言が出ていた期間中は、様々な活動もストップし、とにかくステイホームだった。

それはそれで、非日常だけれど、「解除されるまで」という期間限定、ということでもあり、それなりに過ごすこともできました。

でも、6月からそろそろと、様子をみつつレッスンが再開。

街も人出が増え、閉まっていた飲食店も再開・・

と新たな日常が動き始めたのは、もちろん喜ばしいことではあります。

でも、少しだけ日常を取り戻すことが出来ただけに、余計に、「新たな日常」となってしまっている事態に直面するたびに、胸が締め付けられ、頭がクラっとすることが多くなりました。

みんながみんなお休みならまだしも、解除された後でものびのびとできないこと、禁止されていることが沢山ある。

そして、その影響で仕事を失う方も居る。


自粛期間中も「世の中の話」としては知っていたけれど、自分の仕事が始まってくると、より身近な人たちの現実の話となって聞くことが増えました。

会社を倒産から守るための規模縮小化に伴って、退職を余儀なくされた正社員の方、バイトのスタッフ・・

とてもお世話になっていたのに、ちゃんとした挨拶も出来ないままのお別れでした。

友人が6月に出演するはずだったライブハウスも持ちこたえることが出来ずに閉店。

そしてゴーグルやマスクをしてのコンサートの試み。

そんな中、ウィーンフィルが、通常の、間隔をさほど気にすることなく、マスクもしないでコンサートを行ったのは、一つの矜持なのだろうと思う。
様々な批判があることを承知の上での選択か。
でも、客席は一列に数名。まばらに聞こえる拍手が寂しい。

感染を気にしながらの芸術活動を今後は余儀なくされる訳です。
演奏する側も、聞く側も。


そして・・

歌!

オペラ、合唱、ゴスペル、バンド・・

藤原等のプロ養成団体では、6月からアクリル板の仕切りなどでレッスンが再開されているようですが、アマチュア向けの、一般のお教室は未だに自粛されているところが多いのだそうです。

そして、7月1日に開催する音楽家講座でも、会場側から「歌は禁止」という連絡がありました。

横浜市の判断なので従うしかありませんが、たった一人でも不可とは・

「受講は長くても5分程で、実際に歌うのはほんの1分くらいです。マスクやフェイスガードしてもだめですか?他の方は客席で、離れていてもだめ?」

と担当者に訴え、彼も同情してくださり、改めて当局に問い合わせてくださったのですが、結果はやはり不可。

誰がどう考えたって、大丈夫じゃないか、と思うだろうに。
だからこそ、担当者の方も、再確認してくださったのだし。

でも、結局は「規則」に縛られてしまう現実が息苦しい。

自分のこと以上にショックな話でした。

一番好きなのは歌。
音楽の基本であり原点であり、最高の愉しみである歌。

感染リスクは少ないからと許可はされているけれどフルート、管楽器も、肩身は狭い。

「息を出す」

ということが憚られてしまう日常なんて・・

マスクが息苦しいのは、この蒸し暑さのせいだけではなかったのか・・



・・・・
ということで、

鶴見サルビア音楽Hでの諸注意です。
7月1日に参加される皆様、ご協力の程、どうぞよろしくお願いいたします。

・舞台は10人まで。
・客席は半数の50人まで。
・マスク着用
・手洗い、、消毒等の実施
・換気は外の空気を取り込んでいるシステムなので特にしなくても大丈夫だけれど、心配であれば、音を出さない間は後ろの扉を開放したままでも可。
・歌は禁止




マスク着用時の暑さ対策

2020-06-15 23:24:30 | 日常
家から駅までの8分間は人通りも少なく、誰かとすれ違うこともないので、マスクはしないで歩いている。

でも、そんな通りでも、マスクをしたままの人が多いのは、多分、途中で外してマスクの表側に手が触れると感染するリスクが増えるから、というのを知って心がけているのかもしれません・・

でも、炎天下のマスクというのは、本当に苦しい。
という訳で、駅に着いたら着用。

帰宅時は駅構内から出たら外す。

今までは、どんなに暑くても、格好悪いので、ネッククーラには見向きもしませんでした。

改めて調べてみると、水に濡らしてから巻くもの、保冷剤を使うものなど色々。


・・それにしても、どうしてこんなにダサイものばかりなのだろう・・

というか、そもそもファッション的なバランスからすると、不要なものを付け足すのだから、どんなに洗練されたネッククーラーがあったとしても、結果ダサくなるのは、もうしょうがないのね・・

でも今年は、もう格好悪いとかも言っていられず、それでも、なんとか恰好つけて・・

と色々試みていました。

現在採用に至ったのは・・

・マスク
以前、東急ハンズで偶然買った保湿用マスクにはフィルターを入れる箇所があったので、そこに小さな保冷剤を。1時間くらいは快適です。

保冷ポーチに保冷剤を6個くらいとマスクを入れて持ち運び、駅に着いたら装着。
もちろん、保冷ポーチとマスクも冷蔵庫で冷やしておく。

帰りは、やや弱っているけれど、保冷剤を入れ替えて。
若干荷物は重くなるけれど、大きな保冷剤も入れておくと、結構もつ。

帰宅後は手を洗った後で、すぐにマスクも手洗いし干しておけば、翌日には乾いています。

でも、大分へたってきました。
そろそろ、もう一つか二つ、欲しいところなので、目下ネット検索中。


・ネッククーラー
試しにと、100円ショップで、水に浸して使うものと、保冷剤を入れて使うものとを購入。濡らすタイプは「色落ち注意」の注意書きに、肌や身体に悪いかも・・とたじろぐ。

実際、中からニュルっとした保冷剤がしみだしてくるような感じもあったので、どうしようかなあ・・と思ったのですが、これを首ではなくヘアバンドみたいに巻くことを思いつきました。
直接肌には当たらないので、まあ良い感じ。そして涼しい・・

ブルーグレーの落ち着いた色で、ヘアバンドにしか見えないところも良い。

ネット検索して、より安全そうな「しろくまのきもち」というラブリーな名前の同様のものを注文してみました。

楽しみです。

もしこれが良かったら、もう一個頼んで、首とヘアバンドとで使うつもり。

100円ショップの保冷剤を入れて使うのものは、中身だけ採用し、それをコットンのプチスカーフに巻いて。

でも、保冷剤の効き目がやや弱い気も。
これも、ちゃんとしたものを買った方が良いのかも。

いずれにしても、保冷剤を身に着けるのは「効果アリ」ということがわかったのが良かったです。

60㎝弱四方のプチスカーフは、山葡萄の籠の取っ手に結ぶために、色々と持っている。

これが大活躍。

さらに本日思いついたのは

・ヘッドクーラー?
このプチスカーフを頭に巻いたらどうかしら?とやってみた。
バンダナの巻き方で検索。「海賊巻き」というのだそうです。
三角に畳むときに、ずらす、というのを知った。
初めてやってみましたが、良い感じです。

三角に畳む時に保冷剤を仕込む。
それで、海賊巻きに。
若者っぽく眉毛のあたり、というのは流石に無理してる感があるので、そのままググっと持ち上げて、少し髪がのぞくくらいの位置に。
更には、左側だけ半分耳にかけるとターバンっぽくなって年相応に。

ケーキ屋さんでもらう大きさの保冷剤がぴったりです。
意外にも、保冷剤が悪目立ちしないのも良かった。
・・ゴディバの横長の保冷剤だと、もっといいかも・・

これはネッククーラーのヘアバンドと併用しても良さそう。
ヘアバンドは首の後ろ、耳の後ろに当たるので、とても涼しいです。

どれか一つでも、かなりしのぎやすくなる。

フル装備だと

保冷剤入りマスク、ネッククーラー、ヘアバンドクーラー、ヘッドクーラー、の4つ。

まさに

「ちょっと頭、冷やせよ~!」

の状態です。