『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

ネット句会

2020-04-12 00:51:27 | 俳句
高校の同窓生有志で始まった強者ぞろいの「ニクの会」ですが、流石に今回はお店で集うことは自粛。

初めての試みですが、K先輩がとりまとめてくださることになり、初めてのネット句会となりました。

一緒に美味しいものを飲んで食べて、わいわいとあーでもないこーでもない、と語り合っていた時間がどれほど楽しく、素敵なひと時であったかと改めて感じていますが、でもネットでの句会も、それはそれで、面白かったです。

今回は、2点句二つに1点句一つと成績は振るわなかったのですが、対馬康子先輩から★ひとつをいただけたのが嬉しかったです。

コロナ禍や猫抱き彷徨う春の夢

これは、最初に猫が感染したというニュースを知った夜に見た夢そのまま。
ピピのことが心配で、抱っこしていた時の温かさや重さは今もリアルに残っている。
中八なので、推敲の時に「猫と」とも思ったのですが、やはり、この抱っこしていることが私には大切だったので、敢えて中八で。
そこを康子先生にわかっていただけた、というのが、とても嬉しかったです。


花の句は未だに詠めず虚子忌くる

桜の花はあまりに美しすぎてとても表現しきれない・・
ということで。まあ、ありきたりといえば、ありきたりの発想だったかも。
でもこれもまた実感句。特に今年の桜は。
虚子忌の句は花を詠んだものが多いのだそうです。




雪籠りアニス加えて角煮かな

兼題が「角」だったので。
もう「角煮」しか思い浮かばなかったの・・
これも推敲の時に「八角」とも思ったのですが、我が家では母が八角(スターアニス)のことを「アニス、アニス」と言っていたので、そのままで。



そうそう。明日の朝、NHKEテレ6時35分から、康子先生の俳句講座が始まります。
毎月1回、第2日曜日の放映です。司会は武井壮さん。
          https://www.nhk.jp/p/ts/6Q6J1ZGX37/

早起きしなくっちゃ!

写真は小さい頃のピピ。



2020-04-10 01:45:27 | 日常
銀行に用事があったので、久々に靴を履いて外に出ました。

いつもなら、さっさとなんの迷いもなく使うエスカレーターを横目に、わざわざ階段をチョイス。

動くことが気持ち良い。

せっかくなので、遠回りして、散策しながら帰宅することに。

我が家に向かう方向とは反対の道を久しぶりに歩く。

息子がお世話になった小学校の裏手に続く道に出てしばらく行くと、当時はなかった素晴らしい森が目の前に。

・・大きな木は残したまま、遊歩道や広場が整備された森林公園に・・

家から徒歩20分くらいのところに、こんなに良い場所があったとは!?

桜はもう終わっていましたが、様々な木々の緑が美しかったです。

花粉の飛散量も随分減っているようで、用心していたのですが、くしゃみも出なかった。

一年で一番好きな花水木の咲くシーズンがもうじきやってくる。

つまり、スギ花粉のない春が。

・・生徒さんや、音楽家講座参加者の方々から「お元気ですか?」との嬉しいメールなどもいただいております。ありがとうございます。


こんなに元気ですよ!ってことでガラケイで見当付けて撮った写真もアップ。
お化粧するのが面倒くさくって、マスクとサングラスですが悪しからず。






ピンクムーン

2020-04-08 00:30:51 | 日常
桜が咲くころのフルムーンはピンクムーンとも呼ぶそうです。

季語にはならなさそうですが、可愛い。

遂にというかようやくというか、ともかく緊急事態宣言も出た本日。

楽器店でのレッスンも、そして自粛ではありますが、自宅でのレッスンも全て5月6日まで中止に。

今日は、様々な中止の連絡に追われていました。

でも、連絡が終わると、それはそれで、なんとなくすっきりして、フルート練習。
危機感があるせいか、なんだか冴えた稽古が出来ているのは不幸中の幸い。

午後は昨年のCD未作成トラブルの件を依頼している弁護士の先生と、テレビ会議。
テレビ会議は阪口教授とのものに次いで二回目ですが、本当に便利。
最初やる前は「やはり実際に会わないと」と思っていましたが、研究なり、相談なり、テーマがはっきりしている場合はこれで充分だし、なんといっても移動時間が節約できるのが素晴らしいです。

夕食に生協の宅配で届いた大きな大根を土鍋でゆっくり煮たり、と日頃は中々できない料理を。

食後は、一日も早い終息を祈りつつ、テラスからしばしふっさりとした満月に見とれる。

夜空の空気がより澄んで感じられるのは、今回の新型コロナ禍によって様々な経済活動が自粛されているせいか・・

この先どうなるのだろう、という不安は相変わらずですが、わからないことをあれこれ思い悩んで、心身が病むのはもっとよろしくない。

ということで、月見ワインと洒落込むことに。

いくらでも悪い未来が想像できるのと同じように、明るい未来だって思い描くことができる。

「コロナ感染が終息したらやることリスト」をあれこれ思い浮かべて。

終息はいつになるかはわからないし、経済的危機にもなるだろうし、世界情勢もより不安定にもなるだろう。
でも、過去の歴史を振り返ってみても、終わらないパンデミックはないし、今回、世界中が痛みを分かち合ったことで、より助け合い、協力し合うことを学んで、より良い世界になるかもしれない。

・・変な政治家も淘汰されることだろう・・

そして、またすぐに、その反対のパンデミック後の世界恐慌、独裁者登壇、世界大戦という最悪のシナリオも浮かんでしまうけれど。

ということで、結局は、様々な心配事が頭を駆け巡る。
行ったり来たりの感情をもてあましつつ、お月見に逃避。
・・まだ香りと味は感じられるな・・とついついワインで確認しているのも悲しいけどね。

・・・・

GWに帰宅予定だった息子からも、万が一のことがあると大変なので、今回は見送る、との連絡が。

「もちろん、あなたは、帰って来ちゃダメ!共倒れになるとピピの面倒を見ることができる人がいなくなって、ピピが可哀そうだから。でもピピだけ、しばらくこちらに疎開させるのは?虎にだって感染したんだよ!」

と都内で電車通勤を続けている息子にメール。

要は、ずっと自宅待機でヒマだし、こんな時こそ、家でピピとうだうだできると嬉しいな、という勝手な私(夫も!)の希望なのですが、見透かされた返事が。

「とりあえず、大丈夫です。」

連休にピピと一緒に過ごすことができなくなったのは、かなり寂しいけれど、まあ、しょうがない。

息子には、大量のピピの写真と動画をねだっておきました。




穴の埋め方2つ、右腕の処理

2020-04-02 01:52:40 | 気付き
普段の家事に加えて様々な持ち物の片付け、そしてフルート、TV,読書で毎日が過ぎています。これはこれで、一つのリズムが出来て、それなりの暮らしに。

フルートは一日おきに、マイユショーの初代と銀の五代目を。
稽古素材はテレマンのファンタジー全12曲。

もちろん、番号順に、というのも良いけれど、
この場合は3番と4番は多分逆だろう。
主音が上がっていく順番なのに、3番はh moll,4番はB Durで順番が逆になっているのは何故?もしかしたら何かテレマンの意図があるのか?ただのミス?
とか色々考えるのも面白い。

♭系、♯系別にして、というのも面白い。
♭は涙を、♯は十字架を表していたとも言われている。

この作品は当時の笛・トラヴェルソの特性もあって、♯系の方が多い。
♭系は3曲のみで、♯系は7曲。残り2曲がC Dur とa moll。

最期を9番のクロイツ4つ、つまりE Durで締めるのもアリかな、と。

ということで、

5,2,6,4,12 で前半は涙。

11,8,7,3,1,10、9、で後半は十字架。

という感じで本日は吹いていました。


久々にフルートの気付きをまとめておきます。

埋める・・に伴う奏法の変化は著しいものでしたが、その埋め方がまだまだ思考製造的に、というか、歌口の形状に素直に誘われすぎていて、まっすぐのままだったことに先週気付きました。

それは・・確か2011年だったか・・

山伏さん(本物の!)に連れられて高尾山に法螺貝を吹きに行った時の気付き。
虫を食べるイギリス人写真家もいらしたし、なんだかディープな集いでした。

それ以来、もう何年もお会いしていないけれど、お元気だろうか・・
音楽家講座に参加されて、甲野先生への質問は

「ラクな法螺貝の持ち方」

というのにとても感じ入って、懇親会の居酒屋で意気投合し、話はサクサクまとまったのでした。

山伏なのに、体力勝負や精神論でなく、合理的に法螺貝を鳴らそうとしているところが良いじゃない?

確かに法螺貝は重い。

この山伏さんから伝授していただいた法螺の鳴らし方は

「真ん中ではなく、少しずらして」というものでした。

本当にメウロコだった。

それは、なんでもどまんなかが良い、左右対称というのではなく、微妙に違う方が本来の真ん中なのでは、という気付き。

つまりは「中庸」

右でも左でもなく、さりとてその真ん中でもないところ。

この気付きは、その後、昨年の夏、拙宅にある夫の里から伝わった古い法螺貝の修復を岩城正夫先生にお願いした折に、先生が発見された「法螺貝の気付き」にも通じている。


「埋める」になってから、なんやかんや言いつつも左右対称の感覚で埋めていた。

ようやくそのための違和感が浮上し、「中庸で埋める」に変化。

あと、ダブルやトリプルタンギングをやっていて気付いたのは「より埋める」ということ。

舌の動きが結果として息の押し出しを補充することになるので、その分、穴が広がる。
なので、舌を連続して使う場合はより埋めて小さな穴を得るようにする。
シングルタンギングで速く吹く時も同様。

もちろん、舌の状態も、過去のものとは全く違っているのだけれど、変に説明するよりは、アンブシュアの変化に伴う自然な変化に任せる、というのが一番良いだろう。


そして、本日。

右腕の処理の仕方。

右腰、脚を先行させて右腕を、というので、随分と良い感じにはなったものの、4時間練習すると、やはり、右首に違和感が生じる。

これは、やはりまだまだ何かが違うんだろうなとは思っていたのですが・・

右手の恰好がそのまま掌が下を向いていることもあり、そのまま滑らせていたのが原因だったことが判明。

4時間吹いた後で、これをやると、もう吹く前から嫌な感じが起こる。

その嫌な感じを避けるような動きがようやく本日身体から生まれてきた。

もう一度回転させれば良かったのね。

で、これだと掌が上を向いてしまうのですが、そうしたら、それをもう一度回転。

手間暇かかりますが、最初からこれにすると、何もかもが良くなる。

口元にしても腕にしても、首筋にしても・・

とにかく「右側」っていうのはなにかしら問題が多い。

もちろん「左側」が問題ないってことでもないけれど。