『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

ネット句会 第二回目

2020-05-11 13:36:45 | 俳句
母校・高松高校の同窓生有志で始まった「ニクの会」。
同窓ということで、俳人の対馬康子先輩の選もいただいているという贅沢な会です。
今回も先月に続きネットでの句会となりました。
・・ああ・・早く美味しい御馳走食べながらみんなで集まりたい・・

楽しみにしていた5月、二週目日曜日の康子先生のNHK俳句もコロナの影響で差し替えになってしまって、残念。先月の発想を転換させる「五段飛び」があまりに面白く、メウロコだったので、とても楽しみにしていたのですが・・

とはいえ、時間はたっぷりあるので、昔よりも真面目に取り組んでいる。
ヘタな素人ではありますが俳句を詠むことも、フルートや家事と同じに、この自粛の日々の大きな糧になっています。

ちなみに、みんな俳号も洒落で付けていて、私は「夕帆」(ユウハン)。

ユウホの方がカッコイイのですが、これは神田会でお世話になっていて、この句会の発起人でもあるO先輩の命名なので、変えるわけにもいかず。

父方の祖父は高浜虚子先生にご縁をいただいて「ホトトギス」の同人でもあった俳人で、白川朝帆(チョウハン)という。

香川では「紫苑」という俳壇を主宰していた。
私が生まれる3年前に亡くなったので会ったことはないが、
中学生だったか、小学校だったか・・当時はよくわからないままに、従姉や弟と一緒に、白峯神社に建立された祖父の句碑の除幕式を行ったことだけは覚えている。

本名は千代治で子供の頃、「ちよはん」と呼ばれることが多かったので、というのがオフィシャルな記録ですが、本当は「人生はバクチだ!」という「丁半」からとった、というのを父から聞いている。

いずれにせよ、俳人であった祖父の名前から帆をいただいてしまった訳で。
もしも父方の親族や門人の方々にばれたら大ヒンシュクだろうなあ・・
まあ、洒落ということでご容赦いただきたい。

丁半、いや、朝帆の孫、というプレッシャーは、あまりに俳句の出来が酷いので、むしろ感じることなく、のびのびと好きな様に詠んではいるけれど、やはり俳句のセンスは今一、という自覚はある。

気が向いた時にチョロっと遊びで、というのは趣味だからこその特権と思うことにしよう。

とはいえ、憧れの俳人・対馬康子先輩に選んでいただけると、それはそれで、とても嬉しい。

今回も★ひとつ、ではありますが、先生の選をいただくことができました。

さらっと詠んだピピと息子の句が選ばれて、考えに考えた蛇の句は落選・・
まあ、ちょっと気負い過ぎだし、頭で作った感じではあるからしょうがないか。
でも、ちょっとこの発想は「五段飛ばし」のお陰で、結構気に入っている。

 
 
★春風や猫の手借りてテレワーク
  
猫(ピピ!)と暮らしている息子の様子を思い描いて・・
換気のために開けた窓からは春の風。そして膝には猫。

猫というのは、呼んでも来ないくせに、こちらが仕事をしている時に限って「構って攻撃」を仕掛けてきます。

「猫の手を借りる」というのは、むしろ邪魔されているのに等しいんじゃないかと、ピピと数日暮らして知った。
仕事の効率は落ちるけれど、そんな猫が居るからこそ元気で居てくれているのだろうな、と。
「て」をいっぱい使ってリズムを作るのも一工夫。




コロナ禍の春ひとしほのみどり燃ゆ
  
兼題の「緑」ですぐに思い出したのが
「ときはなる松のみどりも春くれば今ひとしほの色まさりけり」古今和歌集・源宗干(むねゆき)。
外出自粛のこの頃ですが、家の窓から見える新緑はまさに「ひとしほの」と感じて詠みました。
  
  


蛇つがい地球にしるす無限大

先月の康子先生のNHK俳句での「五段飛ばし」に刺激を受けて早速お稽古を。
発想をどんどんと飛ばす鮮やかさは衝撃でした。
 
「蛇」→康子先生の名句(大好きな句!)「蛇打たれ笑い崩るるごとく死す」→「打たれる蛇」→オヴィディウスの「変身物語」にあった番う蛇を打って男から女、そしてまた男に変身した神話→「番う蛇」→その形状は「無限大」の形にも似るかも?→「無限大」から宇宙、地球。→地球を取り巻く巨大蛇が番っている様子・・

古今東西の民間信仰にも「番う蛇」を崇めるものは沢山あるらしいです。
世界中にウイルス感染が拡大しているけれど、いつかは終息し、番う蛇の様な力強い命の原初のエネルギーは永遠に続く・・という祈りを込めて。

・・・・
俳句仲間の句も、みな素晴らしいものばかりで、刺激になります。
中でも、今年音大に入学された息子さんの様子を詠まれた句には涙した。

自粛で自宅でうどん打ちされている様子の句。

新入生歓迎コンパ、新しい友人、アンサンブル、名手に受けるレッスン・・
これらがみな、なくなってしまって、ステイホーム!?

ガンバレ新入生!



五月!

2020-05-07 17:42:04 | テーブルコーディネート
一昨日は深夜2時頃だったか、久々に大きな地震がありました。

そして昨晩は、この世の終わりか?というくらいの雷と激しい風雨。

とても長時間に渡っていて、これまた怖かった。

思えば、コロナ禍も天変地異の一つかもしれません。

地震・雷・火事・・・・おやじが抜けて代わりにコロナか・・

そんなこんなではありますが、本日は良いお天気で、様々な諸連絡も、家事も気持ちよく捗りました。

ただ、小さい庭ではあるけれど、もう雑草が急に伸びてきてびっしり。

もう五月、そしてすぐに夏がやってくる。

まさに、「春過ぎて夏来にけらし」だ。

あ~~あ、こんなに長引くなんてねえ・・と思いつつも、それなりに過ごすしかない。

草刈り、今度の土日にはやろう!と夫。

何もしていない自然たっぷり、雑草たっぷりの庭は実は好みで、小さな花が咲くのも楽しみなのですが、流石にご近所の手前、というものもある。

刈られてしまう前にと、咲いている花を摘んで活けました。

ハハコグサ、フウロソウ、カタバミ、他にも名前を知らない「雑草」の花。

友人の息子さんが作ったガラスのゴブレットにぴったり。

2階のベランダからふとんを取り込んでいたら、犬の散歩中のお隣さんから声をかけられました。

「壁のつばめ、とっても素敵ねえ。どうされたの?描いたの?」

「あ!気付いてくださって嬉しい!片付けした時に出てきたポルトガルのシールがあって、それを貼ってみたんですよ!」

3階の小さい窓からグっと手を伸ばして西側、南側のルーフバルコニーの壁に、と3羽ずつ、2週間くらい前に貼ったのですが、意外と気付かれているんだな、と気持ちも上がる。

一昨年、リスボンの、オペラ座の側にある有名な雑貨屋さん、確か「ポルトゲーゼ」?で買ってきたものの、部屋に貼るのは躊躇され、そのまましまい込んでいたものでした。

今はどうなっているのか、と親切だったポルトガルの人たちのことが案じられます。

そういえば、今夜は満月。

5月の満月はフラワームーンというのだそう。

・・きゃあ素敵!!・・という年頃はもう過ぎている。

そんなに色々ネーミングがあってもさあ、という感じではありますが、きっと奇麗に見えることでしょう。食後に楽しみたいと思います。



スカイプでピピと 二回目

2020-05-05 22:05:44 | 日常
先週に続いて息子とスカイプ。

いざ面と向かうと大して話すこともないので、10分くらいで終了するのですが、やはり顔を見て声も聞けてというのはほっとするものです。

なんだか微妙な髭を生やしている息子。

お父さんに似て、薄めなので、なんだか貧相に見える。

夫も、一時とある会社にリクルートされて都心のオフィスを任されていた時、気分一新ということで髭を蓄えていたことがあったけれど、薄い上に黒白茶の三毛。
今一微妙で、もう本当に止めて欲しかった。

「いくらテレワークといっても、その髭はまずいでしょう?ヘンよ!!」

「だって休みだもん!」

・・そうか。もうずっと休みだったので、「連休」という感覚もすっかりなくなっていましたよ。

ピピはこちらで用意したライバル、陶器の青い猫に反応して、自らパソコン画面の前にやってきました。そこを夫がパチリ。

なので、ちょっと怖い顔になってしまいましたが、やっぱりイケニャンだ、と惚れ惚れ。

・・・・

想定通りの自粛要請延長となりました。
経済的にも、精神的にも、この先どのような世の中になってしまうのか?と本当に気持ちが暗くなることばかりです。

何故フルートなのか?
何故音楽なのか?
人にとって音楽とは?

長年抱えている疑問・悩みがより深くなる。

生きることの困難さに直面している方々が居て、これからさらに増えるであろう、この世の中で「フルート」?「音楽」?

ただ少なくとも確かなのは、自分にとってはフルートがあるからこそ、非日常が日常となった日々も、なんとかやり過ごしていくことが出来ている、ということです。

ずっとのお休み続きに、生徒さんからもオンラインレッスンは?とのお問い合わせをいただきました。
楽器店も、個々に検討し始めた様子。

ただヤマハからはまだ何もこうした試みに関してのアナウンスがないので、今後の展開はまだ不明で、申し訳ないのですが、求めてくださったということが嬉しい。

生徒さん達にもフルートが、この日々の糧の一つとなっているのだな、と。

・・師匠からは「デュエットしたいよね!」とお電話が。
本当に、またご一緒できたら、と一瞬だけですが夢心地に。
また魔笛@モーツァルトでもやりますか!?