里山の風に吹かれて

千葉県は外房の里山に暮らしています
 
身近な自然の中で見かけた”花鳥風月”を

綴っていけたらと思っています

秋の訪れを告げる里山の野草たち

2022-09-07 | ここ里山の草花あれこれ
 
セミの鳴き声に切迫感が感じられるようになり、数が少なくなったキリギリスの音(ね)にも哀愁が漂ってきた、

そんな今日この頃、野の野草たちからも秋の訪れが感じられるようになってきました。

ということで、秋になると必ず撮る大好きな花から始めましょう。ガラス細工のような美しい質感を持った花、

シロバナサクラタデです。

#1










花の中から顔を覗かせている雄蕊のチョンチョコリンの可愛らしさがこの花の身上だと思います。

#2










茎を左の方から這い登った花の子供たちが右にたどり着いてパッと花を咲かせる、そんなメルヘン風なイメージを

思わず連想してしまいました。背景の玉ボケもリズムに合わせて舞い踊っているようです。

#3










咲き始めの花たちも可愛らしいですね。

#4










とにかく見惚れてしまう美しさを持った花だと思います。

#5










次の花も秋の山野草には欠かせないクサギの花です。

クサギはたくさんの小さな花が集まって賑やかに咲きますが、ひとつひとつの花もとっても個性的です。

この花は雄蕊も雌蕊もとっても長くて、そこがこの花のチャームポイントになっていると思います。

これはアゲハチョウなどの大きな蝶や蛾に花粉を運んでもらうための戦略ですね。ヒガンバナも同じ

狙いを持って花を咲かせています。

#6










クサギは自家受粉を避けるために雄蕊と雌蕊が成熟する時期をずらす戦略を巧みに使っています。すなわち

雄性期には雄蕊が、雌性期には雌蕊が上を向き、その相方は下を向いて機能しないようにしているんですね。

この2枚の写真では雌蕊が下を向いているのがよくわかると思います。

ちなみに雄蕊と雌蕊の成熟時期をずらすことで自家受粉を回避する戦略はゲンノショウコでもよく知られています。

#7












こちらも秋を代表する花のひとつ、センニンソウです。この花も長いたくさんの雄蕊を持っていて賑やかさを

演出しています。

#8










咲き始めには爽やかな清涼感さえ感じてしまいます。花の裏ではクモが2匹、デート中でしょうか?

#9










たくさんまとまって咲くのがこの花の特徴でもあると思います。まとまって咲くことでその白さが際立ちますね。

このセンニンソウに巻きつかれているのが次に載せる花です。

#10










それはタラノキの花です。こんな花が咲くんですね。うっかりすると見逃してしまう花だと思います。

#11










ちなみにこちらが春の芽吹きの姿です。山菜の女王としてよく知られていますね。

#12










エノコログサ(ネコジャラシ)によく似たキンエノコロです。

#13










ありふれた道端の草ですが、陽に輝いている姿が美しいのでついつい毎年のように撮ってしまいます。

#14










キノコも見かけると撮ってしまう被写体のひとつです。絶対にとって食べたりはしないのに、何に惹かれるんでしょう?

#15










同じキノコと思われるものがもうひとつ出ていました。ちょっと調べたところによるとタマゴテングタケモドキとか

テングタケダマシとか、そういった種類のキノコのような・・・ 全く不確かですが・・・

#16










今年の6月に木製のベンチに芽生えたハゼノキの新芽の写真を載せました。こちらです。

#17










それがどうなっていくのか、この数ヶ月間見てきたのですが、枯れることもなく、かといって成長するふうでもなく、

なんとなく生き残っていました。もしかしてひょっとして、これって数年も前からこんな状態で生きてきたのかな?

でも6月の写真には双葉も写っていたしなー。よく分かりませんが、もうしばらく観察を続けてみようと思います。

#18




















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