飛べない蝶々

亀緒君を散歩させていて、ふと見ると足もとにシジミチョウが。死んでるのかなと思い、そーっと触ると羽が動いた。羽を開いて体を温めていたのだ。でも逃げない。というか、逃げられない。羽がずいぶん歪んでいるのだ。これではたぶん飛べないだろう。

保護しようかとも思ったが、狭い容器の中ではかえって嫌かも。もうかなり寒いのでカナヘビも見かけないし、このまま庭にいた方がいいのかな。だいたいいつも私は何に対しても世話を焼きすぎ、かえってかわいそうなことになるのだ。

シジミチョウはローズマリーの花やミントの花によくとまっている。幸い今はローズマリーの花盛り。いっぱい花のついている枝を折ってきて、シジミチョウのとまっているそばに置いた。これくらいのことはやってもいいよな。この子は飛べないみたいだから、すぐ目の前にあるローズマリーのところにも行けそうにない。

夕方見たら、飛べない蝶々は私が置いたローズマリーの花にとまっていた。少しくらい花の蜜は飲めただろうか。もっとたくさん咲いている枝を折ってきて蝶々のそばに置く。お腹いっぱいになるといいのだが。