いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ

寄る年波には勝てないし難しいことは出来ないし、行き掛かり上致し方なくブログに頼ります。

さざんか

2005-01-21 02:35:59 | 自由詩
庭に出ると
枯れた芝生に
赤い花びらが
数え切れないくらい
落ちている

駐車場の
高い木のてっぺんで
回り続けている風が
また一つ二つ花びらを
落としていく

私の足の下
踏みつけられる
色あせた幾つもの
花の
骸(むくろ)

あんなに
可愛らしい
声で鳴いているのに
花の蜜を奪い合う
二羽のメジロ

枝から枝へと
飛び移り舞い上がり
翼うちあわせ
鳴き続ける
何度も何度も

揺れる枝から
また一つ
落ちてくる花びら

凍える指で
花の命を
そっと確かめている
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