にせウルトラマン

カラータイマーが赤くなる前に
チカチカ点滅を始める前に

僕はすべてを叩き壊すよ

ウルトラマンは正義の味方
怪獣はみんなやっつけるんだ

遠い星からの生命体
何十億もの船団だって

地球の太古の生き残り
一頭きりの怪獣だって

スペシウム光線でふっ飛ばし
八つ裂き光輪で真っ二つ

ウルトラマンは正義の味方
みんなが僕を褒め称えるよ

にせものだなんて言っても無駄さ
僕が正義そのものなんだ

君の声など届かない

ウルトラサイコキネシスで
宇宙の果てまで飛ばしてあげる



poeniqueの「即興ゴルコンダ」に投稿した詩。今回のタイトル指定者は投稿者さん。

もう投稿しないつもりだったのだが、ウルトラマンと聞くと、ついつい。と言っても私が好きなのはウルトラマンじゃなくってバルタン星人なんだが。あのデザインがたまらん。図書館でバイト中はエプロンにバルタン星人のバッチをつけている。たま～に気づく子ども（ときには大人）がいる。「何で悪者のバッチをつけてるの？」と聞かれたりもする。そういう時は「弱いから」と答えている。