いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ

寄る年波には勝てないし難しいことは出来ないし、行き掛かり上致し方なくブログに頼ります。

1月29日までに読んだ絵本

2005-01-30 02:54:35 | 絵本
17.ALDO アルド・わたしだけのひみつのともだち
   ジョン・バーニンガム作 谷川俊太郎訳 ほるぷ出版

おとなしくて、いじめられたりもする女の子と、他の人には見えない友だちアルドのお話。アルドというのは、何というか、でっかい灰色のウサギみたいだ。辛いことがあると来てくれる友だち。ううむ。すべての人にアルドみたいのがいて、しかもみんなの目に見える存在だったとしたらどんなだろうな。ある人にはでかいウサギ、ある人にはカメレオン、ある人にはモスラの幼虫なんかがくっついているのだ。

18.くまのアーネストおじさん びょうきになったアーネスト
   ガブリエル・バンサン作 もりひさし訳 BL出版

淡彩、鉛筆(だと思うのだけれど)の線が本当にきれい。小さいネズミのセレスティーヌの靴が可愛い。病気でたいくつしきっているアーネストを笑わそうとしているセレスティーヌの表情がとても豊かに表現されている。背景の台所の奥のほうにある椅子や棚。こんなに簡単に描かれているのになんて素敵なんだろう。

19.うさぎのおるすばん
   イ・ホベク作 黒田福美訳 平凡社

アパートのベランダで飼われているウサギが家人の留守に部屋に上がりこみ、ふだん人間がしているようなことをいろいろやってみるというお話。カウチポテトやらお化粧やら書斎で読書やらお昼ねやら。ウサギを飼っている子どもがすごく喜びそう。ウサギを飼ってない子は飼いたくなりそう。チマチョゴリを着ているウサギの絵が1番力入ってるなあ。

20.よるくま
   酒井駒子作 偕成社

見返しの部分、男の子とおもちゃとよるくまのシルエットの絵がたいへん可愛い。しかし何が可愛いったって、ドアのところに立っているよるくまの顔といったら、もう。見ただけでなんか意味もなく泣けてしまう。けど、泣いているよるくまの顔はあまり可愛くないなあ。男の子の表情もとてもいい。寝てる顔の可愛いこと。こういうふうなんだよね、子どもの寝顔ってさ。

21.かようびのよる
   デヴィッド・ウィズナー作 当麻ゆか訳 徳間書店

この絵本は好きで、これまでにも何度も借りている。水彩かな。透明感のあるていねいで知的な感じのする絵。ハスの葉っぱに乗って空中を飛び回る無数のカエル。葉っぱ1枚水滴1粒まできちんとていねいに描かれている。光の表現がとても上手くて、月明かり、キッチンの明かり、薄暗い部屋のテレビの明かり、夜明けの光などが、全部見事に描き分けられている。カエル1匹1匹の表情もそれぞれ違っているし、遠景の人の洋服の陰影もきちんと描いてある。こういうのって写真に撮ってから描くのかな。

22.OLIVIA オリビア…ときえたにんぎょう
   イアン・ファルコナー作 谷川俊太郎訳 あすなろ書房

少ない色数(白、黒、赤、緑)。省略された背景。しゃれた感じの絵本。1冊目の時は女の子に見えなかったのに、だんだんオリビアが女の子に見えてきたな。背景のところどころが異様にリアル。
   
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