いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ

寄る年波には勝てないし難しいことは出来ないし、行き掛かり上致し方なくブログに頼ります。

吉田雅子さんの『詩集 カトレア』

2010-04-19 10:14:53 | 絵本以外の本
吉田雅子さんから、こんな可愛らしい表紙の詩集が届いた。表紙の絵も吉田さんが描かれたものだ。表紙の色も文字の形も彼女のあたたかい人柄が表れていて、とてもいい感じ。

吉田さんは、以前私がやらせていただいていたオープンマイクに来てくださっていた方だ。

オープンマイクというのは、自作他作を問わず自由に詩の朗読やら歌やらパフォーマンスやらをみんなの前で披露できるというもので、私は名古屋の熱田神宮近くの喫茶店でやらせてもらっていた。最初テレビでオープンマイクというのを見てどうしても出てみたいと思い、勘違いして「詩のボクシング」というのに出ちゃったりしたのだが。

その頃、吉田さんが朗読された自作の詩に『ラッキー』という亡くなった愛犬のことを書かれたものがあったのだが、これがもうすごくよくて私はリクエストしたりしていた。この詩集の自己紹介を見ると、今の愛犬はハッピーという名前のようだ。

自己紹介を含めどの詩も素直でええカッコしてなくて好きなのだが、私が特に好きなのは『スパイ』という短い詩だ。

『スパイ』

    吉田雅子

あっけらかんと 晴れた
春の 日曜日
おばさんスタイルで
街を 歩く

― 透明人間
スパイの鉄則

地球上の
とある街の
あっけらかんと 晴れた
春の 日曜日を
ぬすみとるために

(『詩集 カトレア』 発行:蒼生舎)
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