いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ

寄る年波には勝てないし難しいことは出来ないし、行き掛かり上致し方なくブログに頼ります。

ラッキーからの伝言

2006-01-25 22:46:23 | 自由詩
私は駅に捨てられていた
拾われても拾われなくても
もしかしたらゴミのように
焼かれていたかもしれない

拾われてまわりまわって
私はあなたたちに出会えた
暖かい部屋と美味しい食事
優しい声と柔らかな手のひら

もともと短い命しかない
そして重い病気の私
私を捨てた誰かも
きっと辛かったのかもしれない

あなたたちはそう言って
誰もせめたりはしなかった

穏やかで静かだった私の毎日
もう行かなくてはいけないけれど
どうぞ泣かないでほしい
私は少しも寂しくはない

この世界では
今生きているものより
もう死んでしまったものの方が
ずっとずっと多いのだから

私はとても幸せだった
あなたたちは今幸せでいますか

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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うれしいです! (みやじま)
2006-01-27 12:02:46
なんか、すごくジーンときてしまいました。

(ちょっとウルウル、)

ハムスターのラッキーの詩をつくっていただけて

感激です!思いだしてジーンとなりました☆

ありがとうございます!4日の朗読楽しみ♪

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ラッキーとは色が違うかな (林本ひろみ)
2006-01-28 00:41:39
4日はハムスターの格好で朗読するわけですが(何をするんや、50歳)、身体の色は白と薄茶のぶちです。背中が薄茶です。

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