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どんな教科でもそうなんだろうが、あの時あの先生に出会ったからその教科が好きになったということ、あるんじゃないだろうか。もちろん、その逆もあるだろうけれど。
この絵本は、まったく絵を描こうとしない子どもが、先生のちょっとした行動から、どんどん絵を描き始め、やがて同じように描けないと思っている他の子どもに対して、先生が自分にしてくれたのと同じ働きかけをしていくというお話。
どんなことでも、ほんのちょっとしたきっかけから進む方向が変わっていってしまう。いいことでも悪いことでも。
後で思い返してみると、あの時自分は道がいくつかに分岐したところに立っていたんだなあとわかる。その時には一本しかないように思い込んでいた道が、実は幾つにも枝分かれしていて、別の道を進んでいたらいったいどうなっていたんだろうと、不思議な気がする。
でもなあ、他の人の道の分岐点に立ちふさがって、邪魔してたりしたこともあるような……。
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