イシガメの里小峰書店このアイテムの詳細を見る |
児童図書なのだが、これがたいへん面白い。自分がニホンイシガメを飼っているということが大きいのではあるが、自然の中で暮らすたくましいイシガメの姿にほれぼれしてしまった。
著者は動物カメラマンの方で、この本に出ている写真は彼の生まれ故郷である淡路島のイシガメたち。冬眠する姿や求愛行動、珍しい産卵のシーン、生まれたてのイシガメの赤ちゃん、いろいろな写真がいっぱい載っている。
生まれたての赤ちゃんガメがヘビに飲まれて後足と尻尾だけが見えているかわいそうな写真もあったのだが、ヘビも食べなければ生きていけないし、自然の出来事には人間は手を出さない方がよいと著者は書いておられた。確かにその通りなのだが、目の前でこの様子を見てしまったら助けたくなるだろうな。著者も助けてあげたくなったと書いておられる。
私はカメを飼っているからそう思ってしまうのだろうが、もし私が飼っているのがヘビだったとしたら、また見方は違うのだろうな。
求愛行動の写真を見ると、亀緒君が私の手や足の指に対してしているのとまったく同じだ。彼はきっと私の手や足をカメの女の子だと思っているのだろう。
以前、別の本でも読んだことがあるのだが、イシガメは地上で生活する陸ガメに近い種類のカメだという説もあるらしく、確かに亀緒君も庭でミミズを捕まえてそのまま食べていた。クサガメは水中でないと食物を飲み込めないのだそうだ。
イシガメは山道を何百メートルも平気でトコトコ歩いて卵を産みに行くらしい。なんでもっと川に近いところに産まないのだろう。夏はまたトコトコ歩いて、いつもの川から山の中の池に移動したりするとも書いてあった。避暑?
甲羅干ししている姿や道路を歩いていくうしろ姿が、うちの亀緒君そっくりで、本の感想で話が盛り上がったことなど未だかつて一度もない夫と私が、本の写真を覗きこみ「そっくりだ」「そっくりだ」と言い合う。亀バカ夫婦。亀はかすがい……か?
だとしたらイシガメを飼ってる方にとっては
とてもうれしい本ですよね☆
特に川から山の中の池に移動するというところが、
すごいなと思います。
うちの亀緒君は狭い家の中だけなのでかわいそうに
なりました。庭も自由に歩きまわれるといいのだけ
れど。