いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ

寄る年波には勝てないし難しいことは出来ないし、行き掛かり上致し方なくブログに頼ります。

水音

2005-02-21 00:52:13 | 自由詩
真夜中聞こえてくるのは
亀の甲羅が水槽に当たる音

呼ばれているのかと思い
そっと水の中を覗く

眠っている

前足を投げ出し目を閉じ
鼻先に小さなあぶくをつけて

誰かに必要とされることでしか
自分の存在を確かめられない

そんな人間は嫌いだから
自分を好きになれない

水音がする

少しずつ夜があふれてくる
亀も夢を見るのだろうか
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