龍宮住吉本宮鎮座祭齋主祝詞 ( 住吉大神の御使命 )
「 住吉大神を、かく實相世界の秩序に基いて顯齋し奉る所以は、
大神の本来の國家鎮護皇國護持の御使命を完全に發動され給はんことを希ひ、
日本國土より、すべての妖雲暗雲を悉く祓ひ清め、
天照大御神の御稜威六合に照り徹りて、神武天皇建國の御理想は實現せられ、
八紘は一宇となり、萬國の民悉くその御徳を中心に仰ぎ奉りて
中心歸一、萬物調和、永久平和の世界を實現せんことを期し奉るがためなり。
・・・大神より親授されし神想観といふ幽齋を嚴修し來り、
大神の御言のまにまに修行を積みたれども、尚われら現實の力のみにては及ばず、
慈に彌々大神の御出御を仰ぎ奉るべき機熟したることを感得し、
誠に畏れ多き事なれども、大神の現實界に現はれ給うふべき時を、今迎へたりと覺えぬ。
あゝ住吉大神(すみのえのおおかみ)、住吉大神、住吉大神、愈々龍宮の本宮より出御ましまして、
大神の稜威(みいつ)をあらはし給ひ、現し此の世の迷いの雲を祓ひ給ひ、
宇宙を浄め給ひ日本國の聖なる實相を顯現せしめ給へ。
・・・今此處に龍宮住吉本宮より大神の御出御を伏して仰ぎ迎へ奉る・・・」
『 神の真義とその理解 住吉大神顕斎の意義 』 260~262頁
龍宮住吉霊宮落慶鎮座大祭齋主祝詞
「 元乱れて影完(まった)からずと謂う、心霊界紊(みだ)れて、現象界はその影なりせば、
現象界に顕われている世界の奥にある穏やかならざる「心の世界」即ち畏き伊邪那美大神の
「心の炎」を鎮火し奉り、宇宙創造の清浄神聖荘厳なる御神徳を復元し、
大神の尊き實相を顕わし揚げ奉りて、黄泉の国と総称する幽界霊界の指導教化の道を
明るく平らかならしめ、現(うつ)しこの世の現象世界に顕われきたる諸々の悪しき業、因縁の源を
浄化し奉りて、
物質文明の秩序を整理し謹みて「古事記」の為さんとして為し終えざりし神業を
この世において完全の相に整えしめ奉らんとして吾等今立ちぬ・・・」