満天横丁に住まう妖怪のひとり言

満天横丁に住む満天と申します
最近、猫妖怪化してきており更新は不定期ですが…
ひとり言にお付き合い頂ければ幸いです。

セントバーナード エルザ

2006-08-08 | 昔話のハチャメチャ
「北海バーナー道」ってブログがあるんですが
札幌在住でセントバーナードのマーク君との生活を綴っている
とってもステキなブログですので、是非のぞきに行ってみてください。

私も札幌に住んでいた頃にセントバーナードを飼っていました。
名前は「エルザ」(野生のエルザからとりました)
上記ブログのマーク君は男の子ですが、
エルザは女の子です。

気の優しい子でして、深い雪原を潜るように走るのが大好きで
子供の私は何時も振り回されていました。
泣きながら「エルザ!もうウチに帰るよ~!」っと叫ぶと
笑いながら「しかたないわね~」っと涙を舐めてくれ
家路へと引っ張って帰ってくれました(笑)

愛想が良く、ダメよ!っと叱っても他人様からエサを貰う事を辞めない子で
(食い意地はもの凄かった…。)
我が家にドロボウが侵入した時なんぞ…。
ドロボウさんから睡眠薬入りのミンチを頂き
イビキをかいて寝てましたから…。
慌てたのは家族の方で、毒でも盛られたかと思い
獣医さんに来て頂いたんですヨ。
幸いな事に体に別状はなく、家族全員で「ホッ」としたやら
腹立たしいやら。
「キョトン」としたエルザの顔を見て
みんなで笑っちゃいましたがネ。

ウチの父は放蕩男でして、
その当時の母は、私にとっては3人目。
弟にとっては実の母でしたが、私にとっては俗称「継母」でした。
(そんなに暗いはなしでは無いんですよ。私はいたって脳天気なもんで…)
当時の母が遂に父に「キレ」てしまって
一家が離散する事になってしまいました。
弟は母と共に出て行き、父は新女性の元へ、私は独立
エルザは…。
空知にある牧場主さんの元へ引き取られる事になりました。

エルザは私にとって、姉であり、妹でもあり
姉妹のように育ったので…別れが辛かった…デス。
でもね、牧草地を走り回れる方が幸せかもナ~と
牧場主の方も、とってもイイ方で「大切にするよ」って言ってくれましたし。
ホント、父や母、弟と別々に暮らす事より辛かった(笑)

もう、28年も前の別れのお話です。
エルザは幸せに暮らし、5匹の子供にも恵まれました。

私はそれ以来、犬が飼えない日々を送っています。
欲しいと思っても、最後まで飼えるかどうかの重圧があって…
色々考えると飼えません。
でも、何時かまた犬を飼って一緒に楽しい日々を最後まで送れたらナ~
って、考えています。
それまではワンちゃんブログの梯子を続けます!