満天横丁に住まう妖怪のひとり言

満天横丁に住む満天と申します
最近、猫妖怪化してきており更新は不定期ですが…
ひとり言にお付き合い頂ければ幸いです。

軽くて美しいもの

2008-01-25 | 会社のハチャメチャ
本日は…古い表現だが…
「花の金曜日!」
そいで…25日なもんで我が社は「給料日!」
総務の満天さんは各課ごとにマトメた給料袋を持って
朝から、いそいそと部長さん周りをしておった・・・・

一人の部長へ給料袋の束を渡しておると
数人の他部署の部長さんが通りかかった~
「おっと!部長さん達よ~ちょいと待っておくんなまし~」っと
慌てて駆け出したところ・・・・

「ズデ~ン!!!」
地響きをあげて満天さんは転んでしもうた~

「解説しよう」
一人の部長さんへ給料袋の束を渡しておった時に
満天さんの左足が、机の下からニョロっと輪になって出ておった
電話線に引っかかっておった
数人の部長さん達が側を通るのを横目で見かけた満天さんは
ココで急いで渡せば簡単に事が運ぶと目論み
右に走りかけた
その行為を邪魔したのが左足と仲良くなっておった電話線である
右半身は「給料袋を渡す為に右に移動したい!」っと考え
左半身は「なんの、そうさせてたまるかっ!」っと踏ん張り
バランスを崩した満天さんはズデ~ンと転んだのである

しかも…北海道生まれの満天さんは転んだ時の怪我を防ぐために
手に持っているモノを全て離し、体の一番柔らかい所で着地をするため
各部署に配る予定の大勢の人達の「血」と「汗」と「涙」の結晶である給与袋が
大層、美しく宙を舞ったのであった~

給与明細しか入っていない軽い給与袋は
ハラハラと満天さんの周りに舞落ちた

「う・美しい・・」

一瞬の出来事であったが
満天さんにはスローモーションのように感じた

給料明細に記載されている数字の小ささが、軽やかな舞を表現しておった

まぁ~長い説明はともかく
「ハッ!」っと気が付くと大勢の社員が私を取り囲み
「ワハハハハハハハハハ」
っと指さして笑っておった

心の中で「ケッ!」っと毒ついた満天さんであったが…
「みんなで、トランプでもしようか~?」
っとトランプ遊びの「神経衰弱」のように散らばった給与袋を見て
笑うしかなかった・・・


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