満天横丁に住まう妖怪のひとり言

満天横丁に住む満天と申します
最近、猫妖怪化してきており更新は不定期ですが…
ひとり言にお付き合い頂ければ幸いです。

恐るべし、エッセイストなタヌキ(笑)

2010-11-01 | 会社のハチャメチャ
「最近本社で弁当食べる奴が居なくってよ~。
二・三個頼まれたって困るって、弁当屋が撤退させてくれって言ってきたってよ」

っとクラゲ部長が耳掃除をしながら語っておった(笑)

何処の弁当屋も「お願いします」っと参入努力を必死でしておる昨今
「撤退」という二文字を言える弁当屋ってのも、豪気じゃの~っと聞いておった。

「やっぱよ、本社近くにコンビニが出来たのが原因だよな
でもよ~そのコンビニが無くなったっちまったら困るだろうけどな(ハハハハ)」

なんぞと耳あかを息でフっと飛ばしながらクラゲ部長が語っておると…
突然後ろから

「賃貸契約15年だから大丈夫じゃ」っと声がした

全員が声のした方を振り返ると、ここのところ頻繁に出没する会長が立っておった。
可哀想に、クラゲ部長なんぞ耳に耳かき棒を突っ込みそうになっておる(笑)
いったい何時からソコにおった? ほいで何で近所のコンビニの賃貸状況まで知っておる?

「一応、賃貸契約を15年で結んでおるそうだ。ただ賃貸だと経営も大変だ。
ウチが一番の得意先になれば、品揃えにも口を出せるかもしれん。
そうなれば、弁当屋より便利だろう(ハハハハハハ)」なんぞと語っておる(笑)

会長は、まったく関係ないだろうと思われる部分でも、見たり聞いたりを欠かさない。
何時か何かの役に立つんじゃないか?っと常に頭を巡らせている様は
やっぱり一代で会社を作り大きくしただけはあるとは思った(笑)

さて、私のブログ友達の一人が「文章塾」なるものに参加し
最後の課題「エッセイ」にて、落第点を取ってしまった(笑)

そもそも「エッセイ」とは、身の回りに起こった出来事を通して
自身の気持ちを素直に書いた文章のことで、文章自体に巧さは、あまり必要としない。
ウソ偽りの無い気持ちを、端的に解りやすく書いてさえあればOKなのである。
それをどのような形で「評価」の対象にするのか? ちょっと疑問を感じておった(笑)

日本で一番ポピュラーなエッセイは、清少納言の「枕草子」であると思う。

春は日が明け染める頃合いが好きです。
山際が薄っすらと白み稜線が紫に染まり、雲が細くたなびく姿は本当に美しいと思います。

夏は夜が一番でしょう。
月が出ている夜の素晴らしさは言うまでもありませんが
闇夜にポワンと光る蛍たちの饗宴も、心和む風情があります。
たとえお天気が悪く、雨が降ったとしても、夏であれば気持ちが良いと感じます。

秋なら夕暮れが、私の心に迫るものがあります。
夕日の中をカラスが寝床の山へ帰る姿でさえも、心を動かされますので
時に雁などが隊をなし飛んでいる姿に出会ったりしますと、しみじみと趣を感じます。
また秋は、日が暮れてしまっても、風や虫の音に心が和む思いもします。

冬は早朝が一番だと思います。
夜半に雪が降り積もり、早朝に日の光を浴びキラキラしているさまは素晴らしいです。
雪が降るまで至らなくても、霜が降りて白いのも良いですよね
もの凄く寒い朝に、熾した炭を持って渡る廊下も冬らしい情景で好きですが…
ただその炭が、少しぬくんだ昼などに、白い灰ばかりになっているさまは
雪や霜の白とは違って、間が抜けた感じがしますけど。

なんぞと清少納言は書いておる
(現代語風に勝手にアレンジしたのは満天どす。片目を瞑ってお読み下さい…笑)

こんな風に、素直に自分の気持ちを綴った文章に点数なんぞを付けることこそ
炭の灰より興ざめだと思うが…(アハハハハハ)

外へ出て、自分の見聞きした出来事に素直な感想と思いを載せれば「エッセイ」だものね

んっ? っと言うことは…
「神出鬼没な我が社の会長に
エッセイを書かせたとしたら…
とてつもなく深くて、オモロイんじゃなかろうか??」
(笑)

丸みを帯びた古タヌキの背中を見つめながら…
フっと、そんな意味のない事を考えておった昼下がりであった。

秋は、こんな一時が好き…っと感じる満天である(笑)

ブログランキング・にほんブログ村へ

 

ポチっとで、作者のヤル気でるかもです(笑)

ブクログ ←満天書店入り口