1990年~1993年 ぶーけに連載された作品。
今回、ブログ仲間の「asagiさん」からお借りして読んだ。
物凄く面白かった。ありがとう~~~。
■いたいけな瞳:1巻■
○自殺の心得
「私より好きな人が出来たのなら、それはいいから、それでもいいから
私2番目でいいから…」
そこまで言っても拒否をされ、彼の目の前で電車に飛び込み自殺を図ろうとした彼女に
1人の男性が声をかけた。「背中、押してやろうか?」
彼女にフラれ、彼女を殺して自分も死のうと思っている男と
彼氏にフラれ、彼氏の目の前で飛び込み自殺を図ろうとした女が、駅のホームで出会った。
でも、前向きに歩いて行こうと思い始めた二人には、決定的な違いがあった。
駅のホームに落ちていた花束が生と死を分ける。
※若いころは2番目なんて絶対に嫌!っと思っておったが…。
最近は妻が大勢いる夫もエエかも? っと思っている自分が居る。
人の考えなんぞ、変われば変わるもんだとつくづく思う(笑)
他、ラブレター・幼女誘拐・愛の名のもとに 4収録。
■いたいけな瞳:2巻■
○おとうさんといっしょ
「ほんとうは ぬいぐるみが欲しかった。
百科事典が欲しいといったのは そういえば父が喜ぶと思ったからだ」
もうすぐ父親になる男は、妻が出産のために実家へ帰っている間、子供になった。
昔、父親の顔色ばかりをうかがい出来なかったことを、次々と決行していく。
もうすぐ自分が父親になる。あの怖かった父親に…。
「いやだなぁ おとうさんになんか なりたくないな」
なる、ならない。欲しい、欲しくない。
好きじゃない方でも、それが正しいと感じたなら、人は迷いながらも選ぶ
そうして人は、大人になっていくのだろうか?
※子供の頃、親に言われた言葉
「迷っている2つがあったら、嫌いな方を選べ。それがお前の身になるから」と。
塾へ行きたくない、塾へ行く。嫌いな方は塾へ行く。
選ぶ能力が劣っている子供に対しては有効な方法かも。
でも…付き合う人は、私しゃ好きな方を選んだがの(笑)
他、愛が怖くてテロが出来るか・少女漫画家の瞳には、三等星の星が光る・橡(ツルバミ)4収録
■いたいけな瞳:3巻■
○ささやかな不幸
「不幸によって人格は形成される
好き嫌いはいけないという脅迫観念から、ついつい嫌いなものばかり取ってしまう」
そんな新郎が選んだ嫁は誰もが羨む美人。
結婚式場に見え隠れする終わった恋に続いている恋、はたまた秘めた恋。
嫌いなものを選ぶことも必要だけれども、好きなものを選んだ時に感じる…
あの至福を諦めてはいけない。皆が幸せになるために。
※好き嫌いはいけないと言われて育ったので、
嫌いなものを先に食べ、好きなものを最後に食べる癖がある。
だもんでよく夫に「嫌いなの?」っといわれ奪われる。私の好きなものは、体に悪い。
ヘラっと奪い続ける夫の体が心配だ。
他、ギブニーシェルター・ローズフレークス・本物の贋物 4収録
■いたいけな瞳:4巻■
○恐怖のおともだち
「おとうさんも嫌がるゴキブリを瞬き一つせず一撃で叩き殺す
怖いもの知らずの独眼竜」そんな家政婦の白玉が
人一倍怖がりで常備薬を手放せないほど弱虫のボクの家に居る。
家政婦の白玉がボクに教えてくれたこと。
恐怖を受け入れた時、恐怖と仲良くなった時、いじめっ子を撃退する力が付いた。
あの家政婦のミタを彷彿させるが…こちらの方が古いし好き。
今でも常備薬を手放せない私だから(笑)
※子供の頃に、我が家にも家政婦が居た。小太りな弱々しい人だった。
突然辞めたのでどうしたのかと思ったら、父に手籠めにされたとか…。。。
ん~。他人を家に入れる事の難しさを痛感した小学5年生の私であった。
■いたいけな瞳:5巻■
○犬
よく晴れた冬の朝、父はいつものように出かけて行った。
そしてそのまま会社に行かず、誰にも会わず、家に帰ってこなかった。
父に捨てられた母と息子とそして犬の元へ、1人の男が現れる。
「その犬とお父さんの情報を交換しよう」と言う彼に、息子は強い違和感を感じる。
犬とお父さんを天秤にかけた時、どちらが大事だろう?
ずっと一緒に居てくれた犬と、自分を捨てた父と。
※犬が居た。セントバーナードで名前はエルザ。食事も掃除も世話は全部私がやった。
でも、父と私が同時に呼ぶとエルザは真っ直ぐに父の元へ飛んで行く。
理不尽だ。いつも一緒の私より、群れのリーダーを選ぶなんて。
それとも、自分がこの家でノホホンと暮らしていけるのは、父の稼ぎのお蔭っと解っていたのか
私も犬のエルザを見習うべきだったかな~?(笑)
他、いつも心にスキップを・天使の祝福・夢喰い 4収録
■いたいけな瞳:6巻■
○嘘をつかずに男を騙す方法について
同時に5人の男と付き合い、同じ指輪のプレゼントを5個もらった女は、
内4個を質屋へ持って行った。が、質屋の主の言うことにゃ1個だけ贋物があると言う。
自分に贋物を贈った男は誰なのか? 贋物を手元に置き、本物を売りさばき真実を追う。
※同時に付き合ったことは皆無。そんな面倒なことは私には出来ない。
彼にデートに誘われて、女友達との約束の方を優先し、別れたことがあるくらいだもの。
本当の愛は一つでいい。本当に愛せるという確信は、重ねたデートの数では決まらない。
私と夫は出会って、2回のデートで3ケ月で結婚した。
遠距離だったのもあるが、恋と違って愛と結婚とはそんなもんだと思う。
他、花の眠る庭・ライオンタンポポ・百合の吐息 4収録
■いたいけな瞳:7巻■
○ピクニック
太陽の元では生きていけない病気の彼は、いつも夜の公園で1人でピクニックをする。
そこで拾った指名手配中のテロリスト(2巻:愛が怖くてテロが出来るかに登場)、
結婚式場をテロリストにぶっ壊して欲しいと願う女。思わぬ事態に賑わう彼の家。
そんな状況に一人喜ぶ彼の願いとは?
※どんな理由があったとしても、テロ行為は嫌い。
だって関係のない人を殺したからって、関係ある人の心に、それが響いた例がないもの。
都会の夜は明るいというけれど、北海道に居た時の方が夜は明るいと思った。
空が澄んでいて星や月の明かりがあったから。
都会は一見、明るげに見えて、その実、少し陰に入ると暗さが深い。
違った方向から見れば、また違ったやり方が見つかるはずなのに。
思い込んだら、もうそれしか手が無いように思うのは、どうしてだろう?
他、レンタル家族・夢の格子 3収録
■いたいけな瞳:8巻■
○死は確かなもの 生は不確かなもの
ある朝、氷を抱いている夢を見た。
あんまり冷たくて、手がしびれて、目を覚ますと、妻が隣で死んでいた。
子供の時から死体を見たことがない夫は、部屋のエアコンを冷房にし
毎日妻と一緒のベットで眠る。南極へ移住することを夢みて。
※ジー様もバー様も死んだが、死体は見たことがなかった。
夫の母が亡くなった時に、始めて見たが、それからは次々と…見ている。
私の年齢が年齢だからか? 死に出会うことが増え、最後に会ってやってっと言われる。
でも、いつも思うが…まったくの別モノと感じてしまう。私の知っている彼や彼女じゃない。
生前と同じと皆は言うが、まったく別モノだと私は思う。でなきゃ、火葬なんて出来ない。
他、極めて個人的な病気・薄紅・潤む炎(最終話) 4収録
久々に長々とレビューを書いた。本当に面白かった。
作者の絵の確かさが、複雑な人の心をよく表現していると思う。
それぞれの巻に、私の想いを書いた。読んでくれれば解るように
少し斜に構え、冷静だが熱く、熱いのかと思えば肩すかしをくらうような文章が付いている。
そんな雰囲気の漫画だったのだ(笑)
「いたいげな瞳」とタイトルは銘打っているが、同名作品はない。
「いたいけ」とは、幼気と書く字のごとく、幼げで可愛いらしいの意味もあるが
子供っぽい痛々しさとか、いい歳してなど哀れっぽい気持ちも含む
この作品の中には、いたいけな子供も出ているが、いたいけな大人も多く出ている。
でも、そのいたいけな大人の気持ちがよく解るんだよな~。
誰もが一度は経験した他人には隠しておきたい「いたいけ」な部分がよく表現されている。
だからついつい、2度3度と読み返してしまう。
しかも1度目よりも2度目、2度目よりも3度目の方がより面白く感じるから不思議だ。
ぜひ、機会があれば、読んでみてくだされ。
エエ~作品であった。
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ポチっとで、作者のヤル気でるかもです(笑)
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57歳にして初めてわかったと言うのも情け無いが、わかった事は嬉しいのだ。
いたいけないは「いたいけ」と「いとけない」が混同されて出来たらしいと言う事でした。
私も好きな物を最後に食べる癖がある。
苺のショートケーキ、今でも「苺を下に降ろして、クリームの乗っている上段を降ろして、最初に下のスポンジを食べ、次に上のクリーム&スポンジを食べ、最後に苺」と言う食べ方をする。
知り合いは慣れているので気にしないが、たまに知らない人の前でこれをやると「苺、嫌いなの?」と勘違いされる…笑
お寿司の一人前桶でも、最初にイカとかタコを食べ、最後から2番目にマグロを食べ、最後に玉子を食べる…お子様なんで~笑
「迷っている2つがあったら、嫌いな方を選べ。それがお前の身になるから」
けだし名言だね。
満天ちゃんと言う人間のかなりの部分にご両親の影響があるのでは?って想像してしまいます。
ちょっと…かなり?強烈な個性をお持ちだったみたいだけど…それを消化して、活力に出来る力があったからこそ今の満天ちゃんが居ると言えるのかも…
子供の頃、家にお手伝いさんと運転手さんと書生さん?が居るお金持ちの親戚がいた。
お正月になるとその家に挨拶に行くのだが…家の人数がやたらと多かったのでトイレが馬鹿でかいのだ。
男子用が3個、個室が3個くらいだったか、そこに裸電球が1個ぶら下がっているだけ…
花子さんどころか、太郎さんも次郎さんも出てきそうで、半べそかきながら用を足したと言うセレブな記憶が…笑
考え込みすぎる傾向のある私は、ドーンと引きずりそう。
でも食べて寝たら忘れるけど。
「嫌いな方へ行け」何か分かるような気がします。
先日トップの方とお話する機会があって「自分は迷ったら困難な方を選ぶ。それは難しいけどきっと自分がやりたいことに違いないから」って。
又、別の機会に「迷ったら迷った方へ行け。これは星野監督の言葉」と言うのも聞いて、それは後ろで聞いていたのだけど、思わず噴出しそうになりました。
もちろん噴出したらあかんから耐えたけど。
「何も名将星野さんを引き合いに出さんかて」と思った。
私も迷ったら進むかなあ。引き返すほうが勇気がいることもあるんだけどね。
私も結婚決まったの付き合って早かったよ。若干後悔もあったけど、まあ結婚なんてそんなものかなあ。
友達が言ってたけど「馬には乗ってみよ、人には添ってみよ」って。
やっぱり結婚は一度はした方がいいかなあ。
(何か生涯未婚の人って個性的な人が多いような気がする)
読んで見たいけど、何時になったら時間が取れるのか?
そう云えば、家にもお手伝いの住み込みの婆さんが居ました・・・
ある日突然居なくなった。
母の着物やお金を盗んだので暇を出したそうだ。
昔は、口減らしの為に住み込みで、ジジ・ババを預かって居た話がありましたが、他人と暮らす難しさを知らされたものでしたよ・・・
ワンコは、私に来るように躾けなきゃ!
なかなか、書き込める力がなくて m(__)m
出てこれませんでした。
>本当の愛は一つでいい。本当に愛せるという確信は、重ねたデートの数では決まらない。
>私と夫は出会って、2回のデートで3ケ月で結婚した。
そうだったんですか。
2回のデートで3ヶ月でゴールイン。
私は、結婚に至るまで、7年の月日を要しました。
周囲の人たちは、不思議がったり、ハラハラしてたり、
呆れてたりしてたみたいですが(笑)
あ、途中“空白”もあるんですけどね (^^ゞ
満天さんのレビューで再読したような気になりました^^
独眼竜の家政婦さん、私も好きだったわー(笑)
面白かったり怖かったりと、いろんなお話の詰め合わせだったけど、後で考えても「あれは何だったの?」と解らない場面があったりして、一筋縄ではいかない作品ですよね~。
だからつい読み返してしまう。そして新たな発見が。
満天さんの想い出話も楽しかった!
そういう経験全部が今の満天さんの血肉になってるんだなぁと(笑)
でも大人も、大人であらねばならない! と
いたいけに頑張っているんだよな~。
(『いたいけに』という表現が合ってるかどうかは不明)
みんな大人のふりをするから、皆ストレスがたまるのでは?
と思ったりする今日この頃であります。
もちろん大人でなきゃいけない部分の方が多いんだけど、
子どもになってもいい時もあるような。
満天さんの思い出話も楽しい♪
もしかしたらマンガよりも面白いの・・・かも(´m`)クスクス
ウチは出会って結婚を決めたまでは早かったけれど、
なんだかんだで夫婦になるには、
そこから6年ちょっとかかっちゃったw
迷った時は嫌な方を選べ・・・どうだったかなあ。
意外に嫌なことを避けてきた気がする。
それが正しかったのかどうかは、死ぬまでわからんけど・・・(*^^*ゞ
びっくらこいた! 寿司桶の話だよん。
イカやらタコやらが先で中間にマグロ。んで最後がタマゴ!
マジで順番一緒でやんす(アハハハハハ)
私も寿司屋の甘い卵が大好きでの。
でも最近の寿司屋の卵って甘さが足りないと思わん?
これは北海道独特のもんかの?
なんかダシで薄めて甘さ控えめな感じがして…
出来ればミッシリと卵をふんだんに使い、砂糖をたっぷりと入れた卵が好きなんよ(笑)
ちかどんのおっしゃる通り、私の回りに居た大人は
全員どこかオカシイ(笑)強烈な個性を持っておっての
結果、私はこんな風に育ったし、弟は現在も潰れておる
(ハハハハハハ)
同じ環境で育ったのに結果は大きく違っている。
つまりその環境は人に影響を与える場合もあるが
殆どの人生においては、環境よりもその人本人の意思が大きくその後の人生を作るのだろうと思う(笑)
そう弟に言ったら「お姉ちゃんみたいに強い人はマレ」だと反論しておったがの~
これら強烈な個性のDNAを一緒に受け継いでおるくせに…大変ウチの弟はユニークだ(笑)
子供の頃、父親にはそう言われたけれど…
「勉強するか」「本を読むか」の二者択一の場合は
迷わず「本を読む」の方を選んでました~(笑)
20代、30代の頃は嫌いな方でも選んでいたけれど…それは仕事の場合のみ。
今は…仕事でも好きな方ばかりを選択してます。
これがワガママなバー様への第一歩だとしても、老い先短いんだもんね~。
今さら苦労すると解っている方へとは進めないわ(笑)
その社長さん。自分の子供にも同じように言っているんだろうか?
だって普通子供には将来苦労すると解っているから、それを避けるために勉強せえ~って言うんだもんね(笑)
子供に苦労させたいと思うのなら、遊べって言うわ。
って、この発想は居古事なバー様っぽいか?(ハハハハハハハ)
世の中には2度も3度も結婚する人が居ると思えば
1度もしない人も居る。我が社の場合だけを見ると…
確かに結婚していない人は個性的っというか…卑屈な考えをしている人が多いな~。
何かと言えば悪い方に取り、後ろ向きなクセに文句ばかり言う。
ま、だから結婚という人生が大きく変化する渦には飛び込めないで居るんだろうと思うんだけどね~。
映画「3丁目の夕日」じゃないけれど
あの頃は夫婦で共働きという世帯が多くって
田舎から若い住みこみを家に入れるということが多かったような気がしますだ
「ばあや」に「ねえや」そんな風に呼ばれておったよね~
口減らしの感もあったけど、我が家では躾の意味も込め
将来はウチから嫁に出そうと母は考えていたみたい。
それを我が家の大黒柱は…ってな状況です(笑)
まるで明治や大正の小説みたいっと私は思って見ていたけれどね~。
一度、ご主人が寝ている時に…せっちゃんがご主人を足蹴にしている様をワンコに見せるの。
ワンコはこの家の主人はせっちゃんだ!と思えばしめたもんだと思うけれど…。。。
ダンナさんに見つかった場合は責任負えないけどね~(ハハハハハハ)
>書き込める力がなくて…
あるある。そすいう時。ブログでも元気で何の問題も無い時はスラスラ書けるんだけど
何か心配ごとがあったり、悩み事があったりすると、すぐには書けなくなりますもん。
ま、気にせず、力のある時にコメして下さい(笑)
どげんかどんとは、他の所とかでもコメでしか遊べないので「元気なんじゃろうか?」との心配はしてますが
便りの無いのも元気な内と思って待ってますだ~(笑)
どげんかどん。7年どすか?そりゃ長いですの~
長い春は実を結ばないとか言いますが、どげんかどんの所は万事上手く行ったようで…(笑)
私等夫婦は来年で銀婚式となります。11歳と言う歳の差があるので…
金婚式まで行けるかな~~。なんて話ておりますだ~