朝一の循環タクシーでまずは自分の病院に出て、
そこから温泉郷へ。
介護タクシーの予約時間の一時間前だったので、
病室に急いだ。
父はいない。見慣れたコートと帽子があった。
ババアの再来である
父とコーヒーでも飲みに行ったのだろうと思い、
一人で片づけを始めた。
そこにババアと父が帰ってきて、
ババアがずっと父に借りていた理容鋏を返してきたので、
彼女なりにけじめをつけるつもりだったのかも知れない。
ありがとうな、ババア
時間通り家に戻り、
また介護部屋に明かりが灯る。
帰ってきたなあ…
私は今のところ元気でいる。
明日は蕎麦にしよう。