想い事 家族の記録

難病の父と生きる
鬱病
ふたり暮らし

哀しみもいつかは希望に変わると云うけれど、貴方を裏切るようで、幸せなんか欲しくないんだ。

2025-01-24 14:41:53 | 日記
身体が糖に侵されていくのを
感じている。
聞いた話では、
身体の糖化が進むと
眠くなるらしい。
この不眠を引きずる身体に
応用したい。

って、いやいや、早まるな。
それはそれでマズイだろ。
血もリンパ液も、
果ては魂まで糖に侵されてる
気がするぞ。
不眠症なんて可愛いもんだ。
糖の呪いに取り憑かれた今、
スイーツ欲の暴走を止めないと、
間違いなく身の破滅。
寝れる代わりに糖尿病まっしぐらとか
割に合わなさすぎるだろ。
まずは、
この節操のなくなった
スイーツ欲をどうにかしなければ。
ようやく目を覚ました
理性が叫ぶ。
残りの菓子を全て投げ捨てる覚悟で、
身体を守れ。
とりあえず、眼の前の菓子から
眼を逸らすんだ。

甘いお菓子たちよ、
君たちはとてもおいしかった。
でも、ここでお別れだ。
 
もう何も見るな。
いちごフェアなんて幻覚だったと、
自分を騙せ。

いちごフェア…。
なんですか、それ。
遠い異国の
収穫祭か何かですか。

そう自分に云い聞かせ、
覚悟を決めて出勤。
しかし、職場に着いた瞬間、
膝から崩れ落ちる。
そこにはいちごフェアだけでなく、
濃厚ショコラスイーツの新商品
これでもかと
棚を埋め尽くしていた。

「何だこれは…、
俺に抗えとでも云うのか…?」

スイーツの棚の前で立ち尽くす俺。
いちごとショコラの連合軍に
完全包囲された
戦士のような気分だ。
防衛手段を、完全に失った。
もう後戻りはできない。

俺の理性よ、ここで終わりか…?



コメント
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