れっつ、すっぴん、トーク

照る日曇る日色々あるけれど、素直なすっぴんな気持ちで過ごしたい。お気軽にお立ち寄りくださいね。

今年の読書

2017-12-28 08:25:41 | Weblog
気持ちのいいお天気です。
ただいま、マット類を洗っています。
今日は大掃除に取り掛かる予定です。
ちょっと気が重いですが、頑張ります。

さて、今年も残すところわずかとなった。
一年の何と早いことと思う。
それに比べて、子供時代の一年はゆったりと過ぎていったのが不思議だ。

今年の読書を振り返りたい。

老眼が進み、また、病院通いで忙しくしていたせいか、今年私が読んだ
本(絵本以外)は68冊。
去年は70冊だったので、だいたいこのペースに落ち着いたのだろう。

今年の収穫はシリーズ物を読破できたことだ。
新潮社から出版された(日本文学100年の名作)シリーズ。
1巻から読み始めて10巻まで読み終えた。
このシリーズは活字が大きくてとても読みやすかった。

第7巻の(公然の秘密)の中に収録された向田邦子さんの作品、(鮒)
>「鮒って、死ぬ時も全然音立てないのね。パシャンと水をはねかえして
苦しむかと思ったら、全然そんなこともないの」
塩村は、つとめて平気な声で、「遺言はなかったわけだな」といって、
少し笑った。(文章抜粋)

この作品は再読だった。
でも、向田作品の小気味良さは何度読み返しても伝わってくる。
塩村と愛人との秘密を知っていた鮒、鮒吉。
だけど、あっけなく死んでしまった。
「遺言はなかったわけだな」と胸をなでおろす塩村。
秀逸な物語。

私の読書ノートにはこう記してある。
男女の機微を書くのが優れていた向田邦子さん。
とても印象に残った作品だった。

宮部みゆきさんの(この世の春)の上下巻も読み終えた。
こちらも時代物には珍しく、解離性障害を扱った作品。
「次はどうなるの?」の展開でぐいぐいと引っ張られた作品だった。
宮部さんは、実に色々な引き出しを持った作家さんだ。
売れっ子なのもわかる気がする。

来年も読書生活を楽しみたい。
積読本も読んでいきたい。
コメント (10)
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