小林真 ブログ―カロンタンのいない部屋から since 2006

2006年開設の雑記ブログを2022年1月に市議当選でタイトル更新しました。カロンタンは40歳の時に飼い始めたねこです

“フランシスコ・ロドリゲス・ショック”再び~MLBプレイオフ

2005-10-07 09:19:04 | スポーツ
阪神は下柳、鳥谷の活躍で公式戦を終えましたが、海の向こうではプレイオフがスタート。というわけで、さらに野球をみています。

我らがヤンキースはエンジェルスを相手にゲーム1快勝。2戦目もリードで終盤を迎え、これじゃフランシスコ・ロドリゲスも出てこないしつまらんな、と思っていると弱体中継ぎ陣が打たれて逆転。阪神JFKのような存在が確立できなかったのは、短期決戦で特に苦しいところです。
しかしエンジェルス2点のリード。ということは、いよいよK・ロッドことフランシスコ・ロドリゲスの登場です。
2002年、彗星のごとく現れ、レギュラーシーズン5試合投げただけなのにプレイオフタイ記録となる5勝をマークしたK・ロッド。この活躍は“フランシスコ・ロドリゲス・ショック”として、私の野球観戦史上にこの上なく鮮烈な印象を残しました。
夏まで無名だっためちゃくちゃな投げ方の、ベネズエラ出身、13人兄弟の末っ子という20歳若者が、恐ろしくぎゅんぎゅん曲がる高速スライダーを武器にそれこそバッタバッタと三振の山を築く。このダイナミズムこそがメジャーなのだな、どこにどんな選手がいるのか知り尽くされている日本の野球界では起こり得ないことだな、と思い、日本野球もアジアやオセアニアに野球を普及させ、そういうところから活きのいい若者を呼んでくればもっと盛り上がるのにと考たものです。
9回を前にブルペンに入るロドリゲス。至近距離で立ったまま、いきなりキャッチャーに全力で投げ込むピッチの速いキャッチボールには、登場前からあっけに取られ、そして思わず笑ってしまいます。映画やマンガなら、出てくる前はやたら元気がよくてすぐ打たれてちゃうキャラクター。あのメガネも井川と違った意味でおもしろい。
さておき、そしてマウンドへ。あの、もっと丁寧に投げればさらに勝てるのではと日本人らしく思ってしまう、全盛期の広島・津田のように踊る投法からのスライダーを、A・ロッドほかヤンキース勢がちょこざいなといわんばかりに何やら楽しそうにバットに当てるのも恐るべし迫力です。
いずれにせよこれで1勝1敗のタイ。1日休んでヤンキースタジアムです。
今回のプレイオフは、バーニー・ウィリアムズNYY最後の戦いという点でも目が離せません。十字を切ってワールドシリーズキャッチ、日本人にはマリナーズ佐々木とのフォーク対決など数々の名シーンをみせてくれた51番がスタジアムを去る時、ニューヨークのファンの狂おしくも熱いコールが響くのが、楽しみでそして悲しい。
4年前に行ったヤンキースタジアム。ケガから復帰のバーニーの名前がアナウンスされた時の祝福の声援、同じ年のあのダイヤモンドバックスとの死闘のワールドシリーズ、チームが絶体絶命の危機にありながら最後の打席に入るポール・オニールに対し熱いコールを送ったすばらしきニューヨークのファン。
われらが阪神ファンの一体感もいいけれど、サッカープレミアサポーターの狂喜もいいけれど、大人にカームにゲームを楽しむメジャーのファンは、全体的にはつまらなくなっているアメリカという国の最良の部分と思います。
さあ、明日はゲーム3。好調松井の活躍楽しみです。リーグCSはできればボストン相手が望ましいけど、早くも2敗で心配。
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