小林真 ブログ―カロンタンのいない部屋から since 2006

2006年開設の雑記ブログを2022年1月に市議当選でタイトル更新しました。カロンタンは40歳の時に飼い始めたねこです

“45”(rpm)

2008-10-04 03:17:57 | Weblog
あおぞらしんぱん 09/24


「三ヶ月日記」まだ完成せず。なんだかんだとやること多く、9月26日から早くも1週間が過ぎましたけど節目の誕生日書き込み。いつもではなんだかだけど、たまになら必要とも思う「自己言及」=反省です。年の初め一月でもいいのですが、個人的なことを書くのは誕生日の方がふさわしい気がします。
なお、たくさんのお祝いメッセージ、メールいただきました。どうもありがとうございます。

・・・

45歳。
6月の中学同窓会の時に思ったのは、義務教育の終わりと「後期高齢者」の始まりのちょうど折り返しということでした。東京五輪マラソンでいえば、国立競技場をスタートして調布・飛田給とけっこうある。もちろん1歳だったので、甲州街道の標識でしか知りませんが。

ディープ関東平野の農村で、まったくうまくならなかった野球をやったり、これまたずっと進歩のないギターを田んぼで弾いたり、ビートルズやかぐや姫・風、クイーンとかボストン、『宇宙戦艦ヤマト』やスピルバーグ、テレビのアラン・ドロン映画やらに現を抜かしていた頃から思うと30年は、けっこう長かったかも知れません。そしてきっと多くの同胞たる45歳と同じように、身のまわりは紙の束やら円盤やらもう触れることの少なくなった磁気幅広紐巻やらにあふれ、もはや目的のものにたどり着くのも難しい密林を成長させるに至っています。

そんな「15~45=30years」の終盤である2005年6月。まずはgooブログから始められたこの営みは、中学の同級生M君に紹介されて入ったMixiにも06年12月から、別のものを書くのも大変なので、これはほかではあまりみたことがない同じテキストを貼り付けるという(↓註1)いい加減な拡大につながり、昨秋からは掲載写真も厚みを増して(↓註2)、なんだかんだと楽しいネット生活を過ごしています。
gooブログのリードに書いた「時代に逆行する長文主義」。これは新聞はじめメディアの短文化が度を越し、仕事で書く原稿でも、えー、それじゃあ何も説明できませんよ、ということが多くなっている反動で、好きに書くとどんどん長くなるというのもあるのですが、その割りにはけっこう読んでもらっているようで、コメントの多くないgooもヒット数はそれなりにあるし、Mixiの方ではもったいないほどのコメントをいただくようになりました。
コメントの内容から記事も変わってきます。たとえば写真が増えたのもコメントがきっかけでした。
そして多くの人々と知り合えたこと。40を過ぎてからこんなに加速度的に知り合いが増えるとは、思ってもみなかったことです。
本当にありがとうございます。

と、ここで唐突ながら、忘れていたようにエルヴィス・コステロ『45』の話を。
2002年の When I Was Cruel スタートを飾るこの曲は、54年生まれのコステロが自分の「45歳」である1999年に、父が戦った第二次世界大戦の終戦の「1945年」、そしてアナログレコードの「45rpm」とともに歌った歌だそうです。このアルバムを買った時、私は39歳か。45歳のことだろうと思ってはいましたがまだまだ先だと思っていたし、それより48歳というのにそこまで数年のバート・バカラックとのコラボレーションのようなメロディアス志向から一転、かえってかつての荒々しさを増したようなそのサウンドが刺激的でした。とくにこの曲『45』は、1999年のナイン・インチ・ネイルズ fragile を思わせるような強力な音圧のメリハリに驚き、年を重ねてますます貪欲に新たなアイディアを取り入れる姿勢に仰天したものです。確か翌03年のフジロックでは、太ってはいるものの叩きつけるように歌を吐き出す49歳のコステロを体験しました。
今回 Youtube で6年目にして初めてPVをみたのですが、カートを押して歩くくたびれたコステロがいろんな若者にカートのものを取られていく、オスカー・ワイルド『幸福の王子』かサンタクロースか、はたまた牛が出てきたりコートをあげたりもするのでわらしべ長者かなとも思ったりもします。歌詞をみてもこのPVが何を意味するかよくわからないので、45にもなれば、自分でほしがったりせず、若い者に何かを与えなきゃいかん、と勝手に解釈しておきましょう。貪欲さを保ちながら。

『45』PV:
http://jp.youtube.com/watch?v=RPH7dGRHR1Y
シンプルさ、前のめりのラフさが魅力の2003年ライブ:
http://jp.youtube.com/watch?v=DzkqgCXLC6E
歌詞:
http://www.sing365.com/music/lyric.nsf/45-lyrics-Elvis-Costello/218B66B51E9AA38348256BB4000EEE96

ということで、コステロの『45』を見習って、45歳、“45 rpm=revolutions per may life”ブログ生活3年目の方針を書いておきます。

●ネット内

1)「週間日記」は遅れない
 しばらく「週間日記」+おまけ、というかたちばかりでしたが、何とも遅れる一方なので、最初の頃の「特別なことがあっただけ」に戻って遅れないようにします。

2)「読書、音楽、映画」の強化
 いつの間にか「週間日記」の中に取り込まれてしまいましたが、本来の目的だった『球形時間』(ほったらかしの http://d.hatena.ne.jp/quarante_ans に詳しく)のため、レビューをもっと書きます。以前から、中高生など初心者向けになじみの名作ガイドを書きたいと思っていたので、goo にはそのカテゴリーも考えています(Mixiは「週間日記」に入れてレビューにも貼り付けで)。

3)社会的発言の増強
 個人的な発言にとどめようとしてきましたが、「若い者に何かを与えなきゃいかん」ので、これからはこういうことも書いていこうと思います。

●ネット外

1)文芸復興
 30代の頃、40になったら文芸だ、とそのへんではいってきたのに、うかりしてたら5年経ってしまいました。ここでこう書けばやらざるを得ないかなというのもありますが、ちょうど今、加藤典洋『言語表現法講義』を読んでいておもしろくてしかたがなく、またやる気もわいてきたのでちょうどいいかと(↓註3)。かたちはいろいろ考えていて、何しろ高校の頃、文芸部にも何度か出たことがあるので文芸復興です。

2)音楽自演
 これまでもぐだぐだとやることはありましたが、何というか、かたちにしようと思います。何をするのかというと、マニュアル演奏と歌、場合によってはPC9801以来凍結中のDTMも再開して、かつてつくったままのオリジナル曲を録音、IDはとってある My Space あたりで公開もしてみようと企んでいます。なにしろへたなものですから、強力サポート希望があれば大歓迎です。

このほか、ネット内では多くの宿題記事があったり、ネット外では酒の量を減らす:そのためお茶・コーヒーを増やす、身の回りを整理整頓などいろいろありますが、そんなこといってると中年じゃなくて中学生なのでこのへんにしておきます。

年齢について、身のまわりの者によく話すのは1998年フランスW杯の時、35歳で思い至った「ワールドカップ実存主義」(http://blog.goo.ne.jp/quarante_ans/e/5185a3c23edc05714e055674a97044a2)。
この時は自分は50歳で死ぬと仮定して生きることにしましたが、だとすればあと5年です。でも今のところは、へなへなしながらもあまり死にそうもありません。

この一番好きな季節の空をみていると、これも何度か書いたことがありますが、『杞憂』というのが、繁栄を誇った杞の人が空が落ちてこないかと憂いたというのがよくわかるような気がしてくるのです。
45歳にしてはたいしたものは持っていないけど、とりわけほしいものがあるわけでもないから不足もない。ちょうど誕生日の夜、胃が痛くて酒が飲めなかったので読み終わった、今年の読書ナンバーワン最有力、須原一秀『自死という生き方』は、自死をテーマにしながら生きる幸福をこれ以上になく考えさせてもらったすばらしい本ですが、その中に出てきた、「六つか七つ程度で十分」という「極み」とか、伊丹十三の引用である「金色のオニギリ」のようなもの、つまり今ならさんまとか、Mixiの方にきいて知ったジェイムス・テイラー Wichita Lineman (http://video.taggy.jp/detail/181623059)とか、アーセナルのサッカーとか、そしてまわりの人々と酒飲んでわけのわからないことをしゃべったりとか、ねこといっしょに庭を歩いたりとか、そういうことを味わっていればどんどん月日が経っていって、うまくいけば30年生きて後期高齢者にたどり着ける。こんな毎日にそう大層なものはいらないし、みたところ自分のまわりの社会にはそのくらいの積み重ねたものはある。今以上にキレイな暮らしをしたいとか、整っていようとか、はたまたひとより上にいきたいとか思わなければ、けっこう楽しく生きていける。少なくとも株価が下がったくらい何でもない。と思っているのですが、そうもいかないのでしょうか。ああ、今年の秋もさんまが100円しないでよかった。でも、燃料費が上がっているのに100円しないっていうのは、本当に「いい」のでしょうか。
見事な秋の空にも、雲は浮いている。そして多少の雲があった方が、見飽きることはないと、そう思うのです。

(BGMはコステロ、ジェイムス・テイラー、カーラ・ブレイ、Accuradioなど長文につき多数)

(註1)思えばMixiは「外部ブログ」を使うという手もありましたが、なんとなくそのままに。これから変えるのもおかしいので、たいした手間ではないしそのまま継続します。なお、各映画サイトコメントにも転用。自分の文なのでかまわないと思うのですが、あまりそうしている人がいないのでどうなのかなとも思います。

(註2)最初はgooもMixiも1枚。そのうちまずMixiが3枚入れられるので3枚になり、そのうち「アルバム」を使うといっぱい載せられるので増え、08年になってからgooも増やせることがわかり同じようになりました。現在のところ、発色はgooの方がいいように思います。作業は、途中でにMixiアルバムにアップ~日記を書いてそこにアップ~ちょうどよくリサイズされるのでいったんPCにDLしてgooに掲載。gooはまだ自動的にはリサイズされません。

(註3)好き勝手に書いてるならgooやMixiも同じですが、大きな違いは「推敲」です。ブログの記事はばーっと書いて、ほとんど直さずアップしてしまうので、後で読むとこいつはまずい、と思うものがけっこうあります。ただ、直さないというのもこうしたメディアのメリットとも考えている面も。書き込んでから時々直すのは、1)言葉のリズム、2)同語反復(このうっかりがもっとも多いがあまり直さない)、3)誤字(あまり直さない)の順です。

・・・

1945年にゼロ戦工場に向かう爆撃機はどのくらいに見えたのだろうか 09/24


9月26日午前7時10分08秒


空は雲があるくらい、庭は雑草とねこがいるくらいがちょうどいい 09/24
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2011-06-28 22:32:29
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