真夜中にクローゼットの中で目が覚める。
窓を開け、夜風をとりこむ。
待ってましたと言わんばかりに冷気が一気にクローゼットの中へ入り込む。
辺りは静まりかえり、つい数日前まで網戸の向こうでうるさく飛び交っていた蚊たちも いつの間にかいなくなっている。
クローゼットの扉の向こうで嫁さんが咳してるのが聞こえる。
嫁さんは この季節の変わり目にもやはり風邪をひいた。僕は不摂生で毎晩のように この寒々としたクローゼットでうたた寝してるというのに 今だ風邪をひいていない。神様はいじわるだな…きっと僕が嫁さんの立場ならそう思うに違いない。
UAの「ミルクティー」を聴きながら この一週間を振り返る。
火曜の朝 いつものように朝食をとっていると、義父が「近所に住む消防団の団長さんか会いたがってる」と言ってきた。
近々 僕も消防団の一員になる事になりそうだ。
こうして夜中に一人物思いにふけっていると沖縄にいた頃をふと思い出す。
高校三年の頃 軽い気持ちで沖縄を出る事を決めた。だが決めた後になって巨大な不安が押しよせてきた。今さらやめる訳にもいかず、あとは流れるまま、流されて沖縄を出た。その流れは今なお続いていて僕は今だその流れに流され続けている。
「ミルクティーが飲みたくなった」
義母が起きぬよう 静かに台所へ向かうとしよう…
窓を開け、夜風をとりこむ。
待ってましたと言わんばかりに冷気が一気にクローゼットの中へ入り込む。
辺りは静まりかえり、つい数日前まで網戸の向こうでうるさく飛び交っていた蚊たちも いつの間にかいなくなっている。
クローゼットの扉の向こうで嫁さんが咳してるのが聞こえる。
嫁さんは この季節の変わり目にもやはり風邪をひいた。僕は不摂生で毎晩のように この寒々としたクローゼットでうたた寝してるというのに 今だ風邪をひいていない。神様はいじわるだな…きっと僕が嫁さんの立場ならそう思うに違いない。
UAの「ミルクティー」を聴きながら この一週間を振り返る。
火曜の朝 いつものように朝食をとっていると、義父が「近所に住む消防団の団長さんか会いたがってる」と言ってきた。
近々 僕も消防団の一員になる事になりそうだ。
こうして夜中に一人物思いにふけっていると沖縄にいた頃をふと思い出す。
高校三年の頃 軽い気持ちで沖縄を出る事を決めた。だが決めた後になって巨大な不安が押しよせてきた。今さらやめる訳にもいかず、あとは流れるまま、流されて沖縄を出た。その流れは今なお続いていて僕は今だその流れに流され続けている。
「ミルクティーが飲みたくなった」
義母が起きぬよう 静かに台所へ向かうとしよう…