沖縄帰省録 その１…

１月３１日。

沖縄へ帰省するため 仕事を早めにきりあげた。

天気が良かったので のんびりとモノレールで空港を目指そうと考えていたが…よくよく時計をみてみると 意外と時間がないことに気づき、嫁さんから空港到着を伝えるメールが予想していたよりも早く届いたものだから 急きょ モノレールをやめて赤い電車の京急線で空港へ急いだ。

親たちからは「旅するときくらい家族そろって出かけなさい」と言われ続けているが 一刻でも長く(仕事に支障なく)休みをとるためには こうして別々に空港に向かい、出発ロビーで合流するのが都合がいい。

もう何度か そのようにしているので 嫁さんもだいぶ慣れていて、僕が空港出発ロビーに着くと「意外と早かったね」という感じの余裕な表情で迎えられた。
嫁さんが手荷物を預けている間に、だまってカレー屋に飛び込みカツカレーをぺろりと平らげ 何食わぬ顔で検査場を通り抜けて飛行機に搭乗した。

定刻より少し遅れて飛行機は動き出し、滑走路へと移動をはじめた。
窓から暮れゆく景色を眺めていると 空港の隅っこに不具合が多発し、運行中止となっている新型機ボーイング７８７の飛行機群を見つけた。

どんどん薄暗くなるなかに見たためか、新型の機体のはずなのに何だか寂しく見えた…

(つづく)