(つづき)
弟と別れたあと、僕らは本家に顔を出すことにした。父の実家にあたる所で、本来ならば盆正月に顔を出すべきところだが、そのタイミングで帰省するのがなかなか難しいため、時期はずれだが少しだけお邪魔させてもらい仏壇に手を合わせてきた。
伯父さん、伯母さんは むかし教育関係の仕事に従事したいただっけあって、田舎のおじいさん、おばあさんであるわりに何だか品が良い(うちの)奥様が沖縄方言を聞き取れないことに、しっかり配慮して終始 標準語で話してくれていた。
どうも父や兄貴から 僕が三線をはじめた事を聞いているようで、伯父さんは会話を遮るようなカタチで三線の話をし出した。まだまだ初心者なのでと言ったのだが それでも「ちょっと ひいてみなさい」と言うので(本家にある三線をお借りして)上手くないものの三線を奏でてみた。
本番に弱いタイプの僕が急に言われて、上手にひける訳もなく、いつも以上に散々な演奏となった。当然 伯父さん、伯母さんは苦笑いしていたが、上品な人達だけに「今度 来るときに また聴かせなさい」としっかりフォローしてくれた。
今度来るときまでに しっかり練習しとかないとなぁと思いながら本家を後にした。
(つづく)
弟と別れたあと、僕らは本家に顔を出すことにした。父の実家にあたる所で、本来ならば盆正月に顔を出すべきところだが、そのタイミングで帰省するのがなかなか難しいため、時期はずれだが少しだけお邪魔させてもらい仏壇に手を合わせてきた。
伯父さん、伯母さんは むかし教育関係の仕事に従事したいただっけあって、田舎のおじいさん、おばあさんであるわりに何だか品が良い(うちの)奥様が沖縄方言を聞き取れないことに、しっかり配慮して終始 標準語で話してくれていた。
どうも父や兄貴から 僕が三線をはじめた事を聞いているようで、伯父さんは会話を遮るようなカタチで三線の話をし出した。まだまだ初心者なのでと言ったのだが それでも「ちょっと ひいてみなさい」と言うので(本家にある三線をお借りして)上手くないものの三線を奏でてみた。
本番に弱いタイプの僕が急に言われて、上手にひける訳もなく、いつも以上に散々な演奏となった。当然 伯父さん、伯母さんは苦笑いしていたが、上品な人達だけに「今度 来るときに また聴かせなさい」としっかりフォローしてくれた。
今度来るときまでに しっかり練習しとかないとなぁと思いながら本家を後にした。
(つづく)