(つづき)
年寄り猫は 二本足で立ったまま話しはじめた。
「ワシらがなぜ人間のコトバを話せるか!?
そのような野暮な問いに答えるつもりはない。
話すべきは社殿の中の子供らについてである。
…実はあの子供らは 人間の子ではなく座敷わらしなのじゃよ。」
話がうまくつかめていない僕などお構いなしに 年寄り猫は続けた。
「座敷わらし、あの東北の古民家に棲みつく悪戯好きな座敷わらしじゃよ。」
話を聞いても、人間の子供らにしか見えないので まるで実感がない。
「そこの幼子が(座敷わらしを)見えるのは不思議ではないが…なぜに成人のお主が見えるのか!?
逆に こちらが聞きだいほどじゃ。」
月の光がゆるやかに落ち、静かな神社は 神秘的に輝いていた…
(つづく)
年寄り猫は 二本足で立ったまま話しはじめた。
「ワシらがなぜ人間のコトバを話せるか!?
そのような野暮な問いに答えるつもりはない。
話すべきは社殿の中の子供らについてである。
…実はあの子供らは 人間の子ではなく座敷わらしなのじゃよ。」
話がうまくつかめていない僕などお構いなしに 年寄り猫は続けた。
「座敷わらし、あの東北の古民家に棲みつく悪戯好きな座敷わらしじゃよ。」
話を聞いても、人間の子供らにしか見えないので まるで実感がない。
「そこの幼子が(座敷わらしを)見えるのは不思議ではないが…なぜに成人のお主が見えるのか!?
逆に こちらが聞きだいほどじゃ。」
月の光がゆるやかに落ち、静かな神社は 神秘的に輝いていた…
(つづく)
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