五島美術館
茶道具取合せ展
期間:12月13日(土)~2015年2月15日(日)
有馬茶会記 友阿弥筆
阿弥陀堂宛、十月四日付。天正十八(1590)年10月4日に有馬で行なわれる茶会の道具や客を知らせた手紙。
この年小田原にて北条氏を降した豊臣秀吉は有馬温泉にて疲れを癒していた。この茶会は滞在中に行なわれ、参加者は利休・小早川隆景・有馬法印(則頼)・瀬田掃部(利休七哲)・津田宗及等。
翌年(1591)2月には秀吉より利休は切腹を命じられている。非常に微妙な時期であった。
古田織部消息 癡絶道冲賛画添文
津田宗凡宛、五月十四日付。織部が宗凡に頼まれた掛物の鑑定を行なっている。人物の様子が悪いので茶会に出さない様にとアドバイスしている。
津田宗凡は津田宗及の子で江月宗玩の兄。
芝山監物消息
芝弥八郎宛、卯月廿八日付。小田原の役の最中に息子と思われる人物へ宛てた手紙。
石垣山(一夜城)の御殿も来月には完成する事などを知らせている。
芝山監物は利休七哲のひとり、彼の書状は非常に珍しいそうで貴重な一通と思われます。
竹茶杓 銘 姥筧虫喰 蒲生氏郷作
樋が深く丸撓で、節上が長く幅広。非常に武将的な茶杓である。銘は節にある虫喰からと思われる。
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