おお~こうきたかあ~!
ええ~そうなるのお~!
ああ~おもしろかったあ~!
ご存じ、東野圭吾の代表作、「ガリレオシリーズ」の短編集。
第4弾は「虚像の道化師」
伏線をね、細目にチェックして、
注意深く読み進めたつもりですよ、
けど、あちゃあ~!です。
またまた、やられましたわ~東野圭吾さん。
ちょいと、あらすじを。
ビル5階にある新興宗教の道場から、信者の男が転落死した。その場にいた者たちは、男が何かから逃れるように勝手に窓から飛び降りたと証言し、教祖は相手に指一本触れないものの、自分が強い念を送って男を落としてしまったと自首してきた。教祖の“念”は本物なのか? 湯川は教団に赴きからくりを見破る(「幻惑(まどわ)す」)。
突然暴れだした男を取り押さえようとして草薙が刺された。逮捕された男は幻聴のせいだと供述した。そして男が勤める会社では、ノイローゼ気味だった部長が少し前に自殺し、また幻聴に悩む女子社員もいた。幻聴の正体は――(「心聴(きこえ)る」)。
大学時代の友人の結婚式のために、山中のリゾートホテルにやって来た湯川と草薙。その日は天候が荒れて道が崩れ、麓の町との行き来が出来なくなる。ところがホテルからさらに奥に行った別荘で、夫婦が殺されていると通報が入る。草薙は現場に入るが、草薙が撮影した現場写真を見た湯川は、事件のおかしな点に気づく(「偽装(よそお)う」)。
劇団の演出家が殺された。凶器は芝居で使う予定だったナイフ。だが劇団の関係者にはみなアリバイがあった。湯川は、残された凶器の不可解さに着目する(「演技(えんじ)る」)。
いつもながら、
章ごとのタイトルが
幻惑すと書いて、まどわす。
心聴ると書いて、きこえる。
偽装うと書いて、よそおう。
演技ると書いて、えんじる。
と、読ませるとこなんか、
洒落てますよねえ。
ところで、
湯川学をテレビドラマで福山雅治さんが、
草刑事を北村一輝さんが、演じてからというもの
もう、本読みながら、二人の仕種が見え隠れ。で困っています。
当初 原作の湯川学は、
けっして長身でクールなイケメンではなかったのに。
しかも 元々原作にはいなかった内海薫まで
この小説の方にちゃっかり登場していて
おいおい、東野さん~って、
おもわず つっこんでしまいましたよ。
この世の悪は、すべて物理科学で退治できる。
酸いも甘いも微分積分。
ここちよい読後感です。
東野圭吾さん、最高!
「虚像を追い求める人生もあるということだ。」
今日はこの辺で![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/cf/87dd5e2d57a719e969a69dd6a84fa929.gif)