幻覚剤とか幻覚物質といっても、人間の脳に本来起こりえない作用をさせるわけではありません。 これらの薬物の働きには、構造がよく似た神経伝達物質になりすます「なりすまし型」や、神経伝達物質の分解を妨げて、結果的に量を増やす「分解阻止型」があります。
いずれも神経伝達物質の働きを狂わせることで、幻覚をつくりだしているのです。 ここから薬物乱用者が「カクテル」と呼ぶ方法のしくみが見えてきます。
カクテルとは、数種類の薬物を同時に、または少し時間を空けて摂取するもので、薬物がお互い強めあったり、逆の働きをしたりすることで、単独の薬物では得られない効果があるとされています。
確かに何種類かの伝達の働きを変える薬を混ぜて使うのですから、そういうことも起こりうるでしょう。
しかしそれは、動物実験も治験(患者の同意を得て開発最終段階の医薬品の効果や安全性を確かめる検査をすること)もせずに行う、でたらめな人体実験といってもいいでしょう。
もともと危険な薬物の危険性がさらに増大し、実際に薬物の混合で命を落とす人も多いのです。
(関連情報)
人類のアヘン生産の歴史
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/277cee7748718b4539d94c1715c298c8
阿片(アヘン)からヘロイン 18~19世紀のヨーロッパ
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/4edf6615483ba9aedd8c0f99dbea1345
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読みやすいように字を大きくしました。
現実味を帯びる「幻覚剤療法」、専門家の育成が急務に、米国
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/19046c33adb907bfdf4adf60ff14f2b1
天然の幻覚作用を持つ「マジックマッシュルーム」
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/1418ab0de838673204e182d1a276835a
宇宙人を見た DMTを含む植物と中南米https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/31bbe5576d9e5fce8de7a34ac02dd452
サボテンのメスカリンと中南米の宗教儀式、そしてCIAとゴルゴ13の拷問
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/6fbad35ffaf649842952b6d94122f299