アップルが4日に発表した新型「iPad Air」(同社提供)
【シリコンバレー=清水孝輔】
米アップルは4日、タブレット端末「iPad Air」の次期モデルを12日に発売すると発表した。現行モデルに比べ高性能な半導体を搭載し、生成AI(人工知能)「アップルインテリジェンス」に対応する。
価格は現行モデルの599ドルから(日本での価格は税込み9万8800円から)で据え置いた。
新型iPad Airにはアップルの自社製半導体「M3」を搭載する。半導体「M1」を搭載した2022年発売の旧型モデルに比べ処理速度を2倍に高めた。
M3は現行の最上位機種「iPad Pro」に搭載する最新の「M4」に次ぐ性能となる。
画面サイズは現行モデルと同じ11インチと13インチの2種類を用意し、ともに価格を据え置いた。
13インチは米国での価格を799ドルから(日本での価格は12万8800円から)とした。タブレット端末と組み合わせて使うキーボードも新たに発売する。
新型iPad Airは全ての機種で生成AI機能に対応する。写真の中に入り込んだ人物やモノを取り除くように加工したり、米オープンAIの対話型AI「Chat(チャット)GPT」と連携した作文機能を使ったりできる。
アップルは4日、タブレット端末「iPad」の次期モデルも発表した。価格を349ドルから(日本での価格は税込み5万8800円から)で据え置いたまま、最低容量を2倍に増やして半導体の性能を高めた。生成AIの機能には対応していない。価格を抑えて教育向けなどの需要を狙う。

文章や画像を自動作成する生成AIに注目が高まっています。ChatGPTなど対話型AIやMidjourneyなど画像生成AIがあります。急速な拡大を背景に、国際的な規制や著作権に関わるルールなどの策定が急がれています。
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日経記事2025.3.5より引用