イーロン・マスク氏
ニューヨーク(CNN)
米実業家のイーロン・マスク氏が11月の米大統領選挙に向けて、候補者に関する偽情報をXで次々に拡散させている。
18日にはドナルド・トランプ前大統領の集会を狙った爆弾予告の偽情報や、オハイオ州で移民がペットを食べているというデマを増幅させた。
マスク氏の挑発的で先導的な投稿は今に始まったことではない。しかし絶大な影響力をもつマスク氏が流す偽情報は、瞬く間に拡散する。
トランプ氏支持を表明しているマスク氏は、トランプ氏の暗殺を狙ったとされる2度目の事件を受けて「バイデン/カマラは暗殺を試みる者さえいない」と書き込んで猛反発に遭った。
この投稿はその後、「冗談」のつもりだったとして削除している。
同じ週末にはABCニュースの大統領候補者討論会をめぐり、カマラ・ハリス副大統領支援を目的とする不正があったと称する陰謀論に加担。「
内部告発者」の発言とされるでっち上げの「宣誓供述書」を拡散させた。誤字だらけのこの文書についてはABCが虚偽だったことを確認している。
18日にはトランプ氏が集会を予定しているニューヨーク州ロングアイランドの会場近くで爆弾が見つかったというデマ投稿をマスク氏が共有した。警察は「同地で爆発物が見つかったという情報は事実無根」と発表している。
最初の投稿が削除された後も、マスク氏の投稿はXでまだ生きている。ファクトチェック機能によって虚偽と明記されているにもかかわらず、投稿から2時間半で430万回表示され、9800回共有された。
マスク氏は同じ日に虚偽動画も共有。オハイオ州スプリングフィールド市でハイチ移民がペットを食べたという報告があることを、市の幹部が3月に認めたという加工動画だった。
市長も幹部もそうした主張を裏付ける根拠がないことを確認している。
CNN記事2024.09.19より引用